dear diary 20240628

砕かれた心臓のかけらたち
きれいに並べて鑑賞会
ひとつひとつの嘆きを瞬きを
慈しむように味わった
満足そうな笑顔で声色で
乱雑に仕舞う
大切だ、大切だ、と呟きながら乱雑に

飲み込んだ嘘は
そのまますべて、からだに残る痣となった
贈ってくれた嘘とちょうど同じ数の
あなたを信じた証明書
そんなからだ、もう脱ぎ捨てなければ許されない

 

あなたはいつも正しかった
あなたはいつも教えてくれた
その鏡に写して
8341
これがわたしの命の値段
そっと埃を払って
値札をつけてくれたの

青白い光が頬を射す
それはある者には希望で
またある者には絶望で

柔らかく冷たい籠絡
力無く座り込む
抜け出す術もなく生涯を過ごすのだろう
だからもう、この痣を撫でないで欲しいの
あなたはいつも正しかった?
わたしはいつも間違っていた
って自分の値打ちを噛み締めたなら
笑う背中に射す祝福のような眩しい朝日から目を逸らさずに
ねぇ、この穢いからだを脱ごうか
わたしには祝福はいらないよ、朝日は嫌いだから
招待状は月と少しばかりの星たちへ
そしてあの海に


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