dear diary 20240204

車に寝転んで窓から見える空 
粘土をこねるみたいにどんどん形を変えていく雲をずっと眺めていた
電線をゴールラインにして通過していく
どの子も逸れないでね 

流れる雲に乗った気分でいつの間にか
わたしの意識も流れた 

風に起こされると雲の行く先は変わっていた
反対へ反対へ 
逃げるようにも見え 
原点に帰るようでもあり 
前方とは常に向かう先次第 自分次第 
どれも置いていかない 

夜の灯り 星の見えないこの町で 
車に寝転んで窓から見える空 
目の奥のスクリーンに映して昔見た星たちをずっと眺めていた 
あの頃疑いもしなかった景色が 
どの子も今は幻で 

流れる星に乗ってどこまでいこうかと 
わたしは真面目に聞いたの 

誰かに笑われると輝く星たちは消えていった 
ひとつひとつ 
しゅわしゅわと 
暗く暗く 
それでも逃げているだけじゃなくて 原点も失わないように 
前方とはお前が見据える場所 お前次第 
そう言って 
あなたは置いて行かない 
わたしを決して置いて行かない 

こんなわたしを置いて行ってはくれないの


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