dear diary 20231220

ちゃんと笑っていよう
もっと笑っていよう
わたしはわたしの声がきらい
母にちょっぴり似ているからきらい
ゆらゆらぐらぐらしているからきらい
でもそんなことどうでもいいかもしれない
笑い声がすきだと教えてくれたから
この声でいくらかでも満たせるものがあるのなら
他にあげられるものなどないのだし
こんな声の何がいいかなんてわたしは知らなくてもいい
出し惜しみなんかしないでもっと笑っていよう
ちゃんと笑っていたら一緒に笑ってくれるから
一緒にけたけた笑うのがすきだよ
本当に楽しそうだからすき
そんな声で笑うんだってひとりの時も思い出して
そうするといつだってわたしは笑いたくなる
笑いたくなるだけじゃなくてきっとこっそり笑っている
笑うが循る
それは通い合えたかもしれないよろこびで
いつまでも返しきれない心苦しさで
返し終わらないからと返し続けるかぎりはずっと
いっしょに笑っていていいんだよと許されているようで
そう思いながら泣いているのはなんでなの
泣いていたら間違いなく気付かれてしまうのに
ほんのちょっとの声色の変化でわかってしまうのに
ちゃんと笑っていよう
泣き笑いじゃなくてありがとうはちゃんと笑顔で
大丈夫だよも両手いっぱいの笑顔で
「    だよ」、は?
それに一番似合う笑顔が見つかるまで取っておこうか
おしまいなんて来ないように
ずっとずっと循らせて更新して
世界は静かにおやすみ
二人の声だけ響く空は
ひとつのはずなのに触れられない
どこまでも繋がる空は
本当にひとつなのだろうか
あなたの夜空とわたしの夜空はどうやら違うみたいで
わたしは時々不安になるんだよ
それをごまかすように
打ち消すために
笑いたくはないの
あなたの笑い声まで嘘になってしまうみたいだから
わたしの笑い声はほんとうだったから

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