秘密の部屋の怖い話は
こんにちは、ボランティアの大村です
フリースクール和草には秘密の部屋があります
赤いカーテンに透かし模様が入ってるという・・・(由来を問うてはなりません)
ここではときおり怖い話の会が開かれます
革張りのソファーに(ハムスターのように)ぎゅうぎゅうになって座って、
誰か一人が怖い話をするのです
ぶっちゃけ話自体はあまり面白くないのですが、何度も開催されているところを見ると、薄暗くて、お互いにぼんやり暖かい中で耳をすませることが、楽しいんだろうなと思います
話が終わるたびにハムスターたちは、モゾモゾとポジションを変えます( ̄∀ ̄)
半分寝てる子もいたり
きっと、洞窟で暮らしていた頃の人類も、皆で寄り添って焚き火にあたりながら怖い話を聞いていたんだろうなぁと
* * *
最初、この「秘密の部屋の怖い話」もたんなる遊びの一つと思っていたのですが、一緒にやってみると、その解放感が他と全然違うことがわかってきました
普段から大人の自覚の少ない私ですが、そのかすかに残る社会性すら一切ほっといて、動物として「温度と耳だけの存在」になれるのが、「秘密の部屋の、怖い話の時間」なのです
大人にとってはある種のセラピーになるかもしれません
おそらく子どもにとっても同じで、それぞれに抱えている現実を一瞬手放せる時間になってるかもしれないと
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子どもたちは今日もニコニコしながら
「ねーねー、秘密の部屋で怖い話しよう」と誘ってくれます
お誘いは仲間と認めてもらえた証なので、ぜひぜひ
「温度と耳だけの動物」になってください
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