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剣山なしで生ける

「いけばな」で最も使うお道具の一つが【剣山】ですが、剣山なしで生けることをテーマの一つにしていて、この約2年は剣山を使わずに生けています。

投げ入れはもともと剣山は使わずに生けるいけ方ですが、水盤のようなものでも剣山なしで生けています。
特にガラスの花器にいけるのがはまっていて、花器自体が透けているため枝や茎の足元が見えてしまうので、陶器の花器では気にしなくてもいいところまで神経を使うのが、とても勉強になっています。


バラ、ルリタマアザミ、雪柳、ガラス花器

剣山があれば、自分の思う所からや難しい角度でも生けられるといえば生けられますが、剣山なしとなると思ったところに枝や花を留めることは出来ないので、その分、留め方の工夫したり、重さのバランスも考えたりしています。
慣れていないとぎこちない作品になってしまいますが、何度も、何度も生けてゆくうちに、指先の感覚で加減がわかってくるのではないかと思います。
この「感覚」というのがかなり大事で、何気なく生けているとわからないと思います。
そして、留めることばかりを考えていてもダメで、作品として「何を観せたいか? 何を表現したいか?」ということもしっかりと現すことも大事なのですよね。


しかし、さらにその先があることに気がつくと、
「いけばな」の道が見えてくるのですね・・・

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