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どこから観るか? どのように観るか?

いけばなを始めて以来、心に残る師匠からのお言葉として、

「どこから観るか?」

というものがあります。

え?
正面からみるんじゃないの?
って思いますよね・・・

そう、もちろん正面からも観ます!

でも、いけばな展に行くと、正面だけしか観ないお客様はほとんどいなくて、皆様、上から、横から、下の方から、はたまた裏はどうなってる?くらいの勢いで色々な方向からご覧になられていると思います。

和室の床の間だと、ほとんど正面から観ることになりますが、今の生活では、裏から観てしまうところに飾るのはよくあることです。

ですので、生ける時は、
どから観られても、その角度からの良さを意識すること
が大切だと思います。
一つの方向からではわからない部分があるということだと思います。

例えば、ひまわり🌻は正面から見ると元気いっぱいという感じで力強いですよね。
でも、横から観ると、ちょっとはに噛んだような可愛らしさがあります。


同じ作品でも、どこから観るかで印象は大きく変わることがあります。
そこに、いけばなの素晴らしさ、楽しさがあるのだとも思います。

そして、もう一つは、
「どのように観るか」
です。
これは、観ている人の経験や心境や思いによって変わってくるところだと思います。

いけばなの技術的なところを観るのか?
生けられた花に思い出を重ねて観るのか?
楽しい時に観るのか?
悲しい時に観るのか?
作者に心を合わせて観るのか?

たった一つの作品から
どこから観るか?
どのように観るか?
で無限の見方ができるのです。
これは自分の世界観を広げることに繋がります。

これを探究することは人生を生きることと同じと捉えると、「華道」という言い方になるのでしょうね。

これは茶道や武道なども同じなのではないでしょうか・・・
日本人の感性はすごいですよね。

さてさて、今日も生けていこう‼️

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