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スピードライトSB-700の購入前にぜひ知ってほしいこと

ニコンのスピードライトSB-700に関して、購入前にぜひ知ってほしいことをお伝えします。
結論を先に言うと、「電池蓋の開閉は慎重に正しく行いましょう!」です。


スピードライトSB-700とは

ニコンのスピードライトでカメラの上につけて「ピカーッ」と光るあれです。小型ながらガイドナンバー28とそこそこの出力です。
筆者にとっては、ポートレートや家族写真を撮るときに活躍しています。


ことの発端・・・SB-700の電池蓋が割れた

自宅の床に黒いプラスチック片が落ちていました。
良く調べるとSB-700の電池蓋の一部が欠けていることが分かりました。
まじか!

電池蓋バヨネットが欠けている
蓋がきちんと閉じず隙間があります。
ただし、接触はしているらしく発光動作はする。少し不安。


分析1・・・電池蓋部はそもそもどんな構造?

問題が起きた箇所を詳しく観察します。
まずこの電池蓋ですが、単三電池を入れた状態で、
蓋を回転・スライドすることでバヨネット爪のロックがかかる構造です。

SB-700取扱説明書より

電池と端子が確実に接触するように、蓋を閉じると電池から蓋の方向に付勢がかかる構造です。※ちなみに、使用している電池はエネループで、説明書記載の電池

つまり、この付勢に打ち勝つように蓋を電池側に押し付けたのちに、蓋をスライドしバヨネット爪をかける必要があります。
見た目にはなりますが、この爪が薄くすぐ折れちゃいそうな構造です。

ただ蓋を倒しただけの状態。付勢されて電池・蓋が浮いている。
ここからぐっと押して電池と蓋を沈めたのちに、ロックをかける。


分析2・・・割れたのは、蓋を開けた瞬間

今度は蓋を開ける操作です。
蓋をスライドして、バヨネットのロックを解除すると付勢の反力で蓋が開きます。この時のスライドが不十分だと、爪が中途半端にかかったまま付勢の負荷が爪にかかります。その際に爪が割れたと推測しました。

ちょっと説明がくどいので図をご参照ください。

爪部の断面で説明

対応・・・ユーザー責任の問題か

構造的原因が推定できたので、今度は根本となる原因を探します。取扱説明書は先の通りで、若干注意喚起不足とも捉えられます。しかし、気弱な私はこの程度ではクレームを言えません。

(再掲)SB-700取扱説明書より

とはいえ、ニコンには製造責任のアナウンスがなかったか問い合わせました。回答は、「無償修理案内は出ていない」。残念。
確かにネット上では同様の問題を抱えている人は見つかりません。


結論・・・「電池蓋の開閉は慎重に正しく行いましょう!」

カメラボディのメディアスロットに構造が近い(回転付勢ばねが違い)ですが、メディアスロットのように扱っていると今回の事故現象が発生する気がします。

今回は、ユーザーである筆者が「割ってしまった」と考え、とりあえず安いジャンク品を探しています。パッと見、カメラボディほど簡単に蓋だけ外すことが出来ないようなので本格的に分解する必要がありそうです。メーカー公式の修理見積総額は2万円ほどなので選択肢にないです。高すぎ。
一方で、スピードライトは消耗品とも考えています。テープで暫定処置のままで、使えなくなったら、別の機種(SB-5000やProfoto)に乗り換えてもいいかなと思います。これも費用は安くない。

黒テープで閉じる処置をしています


以上が今回のお伝えしたかったことです。
読んでいただき、どうもありがとうございます。




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