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2023年度入社式を開催しました!【入社式ルポ】

ご乗車ありがとうございます。
日本交通(株)新卒採用担当です。

2023年4月3日(月)に、日本交通グループには272名(ハイヤーを含め276名)の新入社員の皆様がご入社されました。
ご入社おめでとうございます!

今年も昨年と引き続き、会長と社長の祝辞をライブ配信で行い、その後は自動車会館や各営業所、本社などの各所にて労働契約の締結を行いました。ライブ配信型の入社式は今年で4年目となります。

今回はそんな入社式で、会長と社長が祝辞として新入社員にかけた期待と激励のお言葉を紹介します。

会長・川鍋一朗から


皆さん、本日は、日本交通株式会社へのご入社、誠にありがとうございます。

まず、今日を迎えるにあたって、タクシー会社に就職することを、周りから「素晴らしい」と一言目から貰った方、大変おめでとうございます。

そしてそうではなかった方。ご両親やご友人から「えっ、タクシー会社?」「やめた方が良いんじゃない?」と言われた中で、それでも自分を信じて決断して、今日ここにいる皆さん、さらにおめでとうございます。

他人の意見でなく、自分の信じる道を歩み続ける。それが、人生が終わる時に「自分の人生良かったな」と思える最大の秘訣だと思います。その第一歩目を見事に踏み出したと思います。ようこそ、日本一のモビリティカンパニー日本交通へ。

今日、276名の方がここに募っています。日本交通は11年前に新卒採用を始めるまで、ずっと中途採用が中心でした。今でも30・40代が少ない。従来、日本の人口ピラミッドは逆三角形になっています。どこの会社もたいてい先輩がずっと上までいて、自分の活躍の出番がなかなか回ってきません。日本交通では、みなさんが活躍する余地がめちゃくちゃあります。

これから乗務が始まります。その乗務の一日一日が本番です。他の会社であれば、最初はコピーを取る、資料をまとめる、議事録を取るといった練習期間があるかもしれません。下手すれば練習が3年・5年と続くことでしょう。でも、動きの速い世の中において、それは全然自分の力にならないんですね。毎日バッターボックスに立ってバットを振る。三振でもいい。打席に立ち続けるというのが、唯一の答えになってきます。

タクシー産業はこれから日本全体の公共交通機関を支える基幹産業によりなっていきます。なぜなら、今人口が減少しているからです。地方の電車やバスは維持できず、それでも日本全国を何かしらの公共交通機関でカバーしなければならない。

そういう時に、一番小さい赤字、一番小さいビジネスの単位で人々を移動させることができるのがタクシーです。もしかしたら今の形ではなく、相乗りタクシーのような形になるかもしれません。我々がタクシーアプリ「GO」を駆使して、公共交通機関として、日本全国の人々を支える。それがこれからのタクシー産業であり、それをリードしていくのが日本交通です。

タクシーのゴールデンエイジがこれから訪れる中で、皆さんがその中心選手として活躍する日は、今日から始まっています。

まずは、乗務員としての力を身に付けてください。今、ジャパンタクシーにはさまざまなテクノロジーが乗っています。たとえば、流しや乗り場から乗るお客様だけでなく、今の売上の約4割はアプリからのお客様です。他にも決済用タブレット端末、皆さんを守る装置としてドラレコなど、すべてのテクノロジーを駆使して、皆さんがお客様に最高な移動サービスを届けます。一生懸命地理を覚えて一生懸命タクシーをやってください。

そして一年くらい経ったら、ゴールドタクシーやタクシーの頂点であるEDSを目指してほしいです。観光タクシーはインバウンド需要が戻ってきて忙しいですし、キッズタクシーは乗務員さんがまだまだ不足しています。サポートタクシーはこれから高齢者の方が増えますのでますます支えていただきたいです。

もしくは、乗務員のスキルを究めて、班長さんを務めてほしい。皆さんよりずっと歳上の方を率いるお仕事と聞くと、そんなことできないと今は思うかもしれません。でも、すでに皆様の上の23~4歳の先輩でも班長をやっています。そして、ゆくゆくは営業所の運行管理者や営業所の所長さん、地方のグループ会社の社長を目指してください。もちろん本社の仕事もあります。

皆さんの活躍の場所は無限大です。それは皆さんが今日から、いかに変化を受け入れていくか、そのためにいかにバッターボックスに立ってバットを振り続けていくか、だと思います。

最後に皆さんに、私の座右の銘にしている言葉を届けたいと思います。
変化はコントロールできない。ただその先頭に立つのみ』
経営学者のピーター・ドラッカーの言葉です。

たいていの人は変化は嫌です。今まで上手くいっていたのになんで変わっちゃったの? 見なかったことにしようと。でも世の中が変化して、段々置いていかれると一番寂しく悲しく感じるのは自分です。

変化というのは自分でコントロールできません。だからあまり考えずに、そこに飛び込んで先頭に立つ。最初は難しいと思いますけど、繰り返していくと自然と身体が反応していくようになります。まさに今日から皆さんが一社会人として、変化をコントロールしようとせずに、その先頭に立てる人物であって欲しいと思います。今日はご入社、本当におめでとうございました。

社長・若林泰治から


みなさん、ご入社誠におめでとうございます。皆さんが日本交通の一員として新しい仲間となったことを心より歓迎いたします。また社会人として最初の一歩に日本交通に選んでいただいたことを心から嬉しく思っております。

日本交通の経営理念は「誇りを持って働き、高い業績を上げ、物心両面の幸せを実現して、さらに誇りを持って働き、仕事を通して後世に徳を残すこと」です。そのために、時代の変化に適応し、古きよきものを残しつつ、新しい事にも挑戦していきます。

日本交通はコロナを耐えて、業績も好調を維持しています。会社が成長し徳を残すために様々なことに力を入れていますが、その中でも一番力を注いでいるのが新卒採用です。プレッシャーをかけるつもりはありませんが、皆さんには大いに期待しております。持っている力を存分に発揮してください。

今日は社会人初日ですので、私から日本交通の社員としてやっていただきたいことを2つ申し上げておきたいと思います。

一つは、社会人として挨拶をしっかりと行ってほしい。

今日から社会人として日常生活でも仕事においても責任を持った行動をとらなければなりません。まずは人についての基本である挨拶をしっかりと行いましょう。

私たちの仕事は、一般乗用旅客自動車運送事業という業種に分類されますが、もともとはサービス業の一つです。お客様のニーズを満たすことが仕事なので、ニーズの変化によってサービスの内容も変わります。

今はハイヤータクシーのサービスに対してニーズが多様化していますので、それに対応しなければなりませんが、最初に対峙するのは人です。すべてはコミュニケーションから始まります。その上で基本である挨拶が重要となります。

挨拶によって期待できることは、お客様に良い印象を持たれ関係性が良くなるということ。そしてお客様との会話のきっかけになります。さらには自分やお客様の緊張を解すことができます。挨拶はコミュニケーションとして肝心な最初の一歩です。

挨拶は社会の常識であり、万国共通のルールです。コロナも終息しインバウンドも増えてきました。相手への尊敬や親愛の気持ちを丁寧なあいさつで伝えてください。

もう一つ、挨拶が重要な理由は、クレームや防犯対策の一助にもなるからです。挨拶をする際には、必ず目を見て笑顔ではっきりと挨拶をしましょう。目を見て挨拶をすることで、された側は顔を見られたという心理が働き、悪い行動を起こせなくなるという効果があります。これは実際に防犯対策のプロから頂いたアドバイスです。良い接客をするためにも、そして自分を守るためにも、まずはしっかりと挨拶をすることを心がけましょう。

二つ目は、先輩社員の行動を真似してください。日本交通の新卒社員はとても優秀です。多くのベテラン乗務員、職員も素晴らしい活躍をしてくれていますが、特に新卒社員のみなさんの頑張りには頭が下がります。

タクシーで言えば、お客様から会社に届いた声の8割が「礼儀正しい」「よくがんばっている」「また乗りたい」――そういったものです。ただ私がそれ以上に素晴らしいと思っているのは、一年目から一人で会社の看板を背負って責任を持って仕事に取り組んでいるという姿勢です。

他の業種、企業ではなかなかそういった経験は出来ません。日本交通の新卒社員は一年目から重圧と戦いながらも、一人一人のお客様をもてなし、高い評価を受け、人の移動サービスという観点から社会に貢献してくれています。

さらに、タクシー営業所に配属される新入社員を受け入れるにあたりまして、各所の新卒の先輩社員たちが中心となって、早くから同乗指導の研修を行ってきました。自分が経験した成功・失敗体験を踏まえて、一緒に成長していこうと考え、昨年入社した2022年の先輩方も指導員として活動してくれることとなりました。

このような社員教育に関しては、本来は会社として担当部署に指示を出してやる事柄ですが、日本交通は会社が指示を出す前に、先輩社員が自ら考えて行動してくれています。技能だけでなくメンタル面もサポートできるよう工夫されています。日々の出来事にはきついことも辛いこともあるでしょう。そういったことにも目を向けて、課題や問題意識を持って、一つでも多くの情報を皆さんに共有しようと思っています。

私が皆さんを面接したときに、日本交通を選んでくれた理由として「採用に関わった人が親身になって話を聞いてくれた」「会社のことをとても熱く語っていた」「社員同士の雰囲気がとてもよかった」という話がありました。社員も会社も一日にしてなりません。日々の努力とその積み重ねがあって、今の状況があります。

今日から皆さんはその先輩たちと同じ土俵に立ちます。一日も早く雰囲気に慣れてこの伝統を繋いでください。皆さんの目の前には素晴らしい見本がありますから、是非先輩の背中を追いかけてください。私たちも全力でサポートいたします。

ハイヤー・タクシー業界はこれからもたくさんの変化が起こります。この業界はコロナ禍で変化に強いことが証明されました。行政や自治体もこの業界をかつてないくらい応援してくれています。日本交通はこれからも新しいことにどんどんチャレンジしていきますので、一生懸命ついて来てください

結びとなりますが、皆さんには、仕事もプライベートもやりたいことにどんどん挑戦してほしいと思っております。良き社会人としてより充実した人生を送られることを祈念して、私の挨拶とします。


276名の新入社員の皆様、改めてご入社おめでとうございます。

これから研修を終えた新卒の乗務員さんが東京の街中を走るようになります。もし街中で若いタクシードライバーさんを見かけた際は、ぜひ心の中でエールを送っていただけますと幸いです。

今後とも日本交通をよろしくお願いいたします。

Text:To Be

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