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中禅寺湖周辺の春 花と虫と鳥

2024.04.29 中禅寺湖の北側遊歩道を歩くと、木々が芽吹きアカヤシオとヤマザクラが咲き、夏鳥の賑やかなさえずりが聞こえてきた。今年の奥日光は冬鳥が少なかったので、鳥のさえずりが一段と華やいで聞こえる。
そして4日後、ヤマザクラは咲き続けていたが、アカヤシオのほうは散って葉のない枝になった。この後、枝先に5枚輪生する葉が生まれ秋に紅葉する。アカヤシオは学名に「nikoense」(栃木県の日光を指す)が入り日光に縁があり、栃木県にはシロヤシオなどの群生が多いことで、県花はヤシオツツジになっている。

淡く優しい色のアカヤシオには、マルハナバチが短い羽根を高速で動かして訪れていた。アカヤシオの花は濃い色から少しずつ淡くなるようだ。
ヤマザクラは白い花が多いと思うが、薄紅の花が赤茶色の若葉と一緒に咲いていて、ハナバチも来ていた。
オオルリ(ヒタキ科)の高く澄んださえずりが響く。瑠璃色の鳥は人気がある。
オオルリはフライングキャッチ(Flying Catch)で飛んでいる昆虫を捕らえる。Blue-and-White Flycatcher(オオルリ)、Brown Flycatcher(コサメビタキ)など英名にFlycatcherが付いている鳥がいる。
センダイムシクイ(ムシクイ科)のさえずりには「焼酎一杯グイー」「鶴千代君ー」という、よく知られた「聞きなし」がある。このお陰でセンダイムシクイが鳴いていると山歩きが楽しくなる。
ニュウナイスズメ(スズメ科)のオスがこちらを向いて首を伸ばした。喉の黒班が長く見えて面白い。
ブナの新しい産毛をまとう葉が展開し、雄花が咲いて雄しべがたくさん見える。枝先にあるのが雌花で、秋の実はツキノワグマの好物になる。
ブナの若葉に綺麗なフワフワ玉が付くことがある。見れば見るほど不思議、タマバエの仕業の虫こぶ(gall)らしいが、なぜこうなっているのだろう?
日陰には白く小さなヒメイチゲが静かに咲いている。
足元の葉の下に面白い形の花(筒状に膨らんだ赤茶色のがく)、ウスバサイシンを見つけた。
2024.05.03 アカヤシオの花は散って、5裂の漏斗型の花そのままの形で残っていた。
2024.05.03 標高が高い半月山ではアカヤシオの開花は遅れて満開になっていた。緑化に取り組む足尾の沢が奥に見える。

空nyan! 花と虫と鳥と不思議を見に行こう!

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