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ノビタキ オスの変身、旅する鳥

戦場ヶ原は高原の湿原・草原で、朝早くから野鳥の爽やかなさえずりを聞くことができる。ホオアカやアオジ、カッコウ、ビンズイなど鳥の種類が多いが、特にノビタキ(ヒタキ科)は、ハイカーに人気の夏鳥だ。

戦場ヶ原の朝 ©nishiki atsushi
男体山を背景に。ノビタキのオス。 ©nishiki atsushi
ノビタキのオス夏羽は、飛びたつと黒と白のシックな配色が印象的。 ©nishiki atsushi
ノビタキのメス夏羽は、胸は薄いオレンジ色、お腹は白い。 ©nishiki atsushi
アキアカネを食べるメス。ノビタキは主に昆虫を捕食する。フライングキャッチも得意。 ©nishiki atsushi

ノビタキはヒタキ科の夏鳥で、本州中部の高原や北海道で子育てをして、秋には暖かい南の大陸に渡っていく。小さい体(13cm程度)であっても、毎年「渡り」をするのには驚いてしまう。

子育ての餌をくわえたオス ©nishiki atsushi
子育ての餌をくわえたメス ©nishiki atsushi
オスから餌を受け取るノビタキの幼鳥。©nishiki atsushi
幼鳥の頭や顔には、まだらな筋がある。 ©nishiki atsushi
奥日光の9〜10月、渡りの時期が近づくと、冬羽に移行する。ノビタキのオス。 ©nishiki atsushi
ノビタキのオス冬羽の背中は茶色系が主体で、白と黒の夏羽とは全く違う配色になる。どちらの姿にも惹きつけられてしまう。©nishiki atsushi
ノビタキのメス冬羽は、喉が白く、腹は夏羽よりも濃い橙褐色できれい。©nishiki atsushi

秋になると、戦場ヶ原のノビタキは冬羽になり、南に移る準備をする。同時に奥日光には、秋の「渡り」の中継地として、短期間だが、ヒタキ科の野鳥ノゴマ、ムギマキが飛来する。見つけたら嬉しくなる鳥だ。

ノゴマ(全長16cm程度)のオスは喉が鮮やかなオレンジ色。北海道で子育てをする夏鳥ノゴマは、寒くなると東南アジア方面に南下する。戦場ヶ原では、9月下旬から10月初めに飛来する。©nishiki atsushi
日本より北で繁殖するムギマキ(全長13cm程度、旅鳥)は、秋の渡りの時期、奥日光でも見ることができる。麦まきの頃に渡ってくるから和名はムギマキ。昆虫のほか、秋はマユミの実などを食べる。オス成鳥は額から体上面が黒になる。©nishiki atsushi

空nyan! 
奥日光では、子育てをする鳥や長い距離を旅する鳥が見られる。

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