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キンクロハジロは、ワルいカモ?

キンクロハジロ(金黒羽白)は、中禅寺湖のほか全国に冬鳥として渡って来る。オスの体は白と黒のツートンカラーで、冠羽を頭の後ろに飾るように垂らしている。オシャレはこれだけではなく、顔や頭の羽は単に黒色ではなく、光が当たると光沢のある深い紫や緑色に見える。嘴は青灰色で、体の白黒にアウトフィットしてきれいだ。嘴の先の黒もポイントになっている。
面白いのは、普段は丸い目が、ある時は睨むような目に見えることだ。まぶたを少し閉じているのか、あるいは目の上の膨らみによる影で目が細く見えるのか、膨らみが目を少し隠すのか、どれもありそうだが、その目を見ると「ワルいカモ!?」と思ってしまう。

これはワルでしょう…? ©nishiki atsushi
風で冠羽が乱れ、これもワルっぽい。©nishiki atsushi

本当は、普段の目は丸くてかわいい。水面にプカプカ浮いて、潜っては貝類などを食べている。無理はしないで楽しんでいるようにも見える。

丸い目で羽ばたくと嬉しそう…©nishiki atsushi
浮いているだけではなく背泳ぎの態勢になったり、嘴で羽繕いしたり、黒い足で頭をかいたりする。©nishiki atsushi
飛び込む姿もなんとなく面白い。©nishiki atsushi
キンクロハジロ(金黒羽白)の金とは虹彩が黄色(金色)で、羽白とは羽裏が白い、あるいは羽(初列・次列風切)に白い帯があることによる。©nishiki atsushi
メスの泳ぐ姿は体下面が白ではなく淡い茶褐色で、冠羽は短い。©nishiki atsushi
中禅寺湖の青い波の上を飛ぶキンクロハジロ。体下面の白と羽白が際立って見える。©nishiki atsushi
大きな群れになって、冬の中禅寺湖に渡来する年がある。©nishiki atsushi

空nyan! キンクロハジロはちょっと面白い。

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