ゴイシシジミは珍しい?
空nyan! 奥日光の森のササ藪に、白地の翅に黒の水玉模様を付けたゴイシシジミがいた。
1円玉くらいの小さな翅を閉じて止まり、脚には白い毛を付け、脚先が黒い。平地から標高の高い地域まで広く生息するようで、特に珍しいチョウではない。
ところが、ゴイシシジミの幼虫は、ササ類に付くアブラムシだけを食べて育つ!!これは珍しい。
チョウの幼虫の純粋な肉食性は、日本ではゴイシシジミだけと言われ、成虫も、花の蜜ではなくアブラムシの出す甘露を餌にしているようだ。
ナミテントウやナナホシテントウなども、アブラムシを食べるのは知られている。
共通点は、見た目が小さく可愛らしいことかな?
奥日光では、単独のゴイシシジミを見ていたが、先日は、複数のゴイシシジミを見ることができた。
ミズナラ林下のササ裏に逆さに張り付いて、アブラムシの甘露を吸っていた。
日が傾き始めた頃には、複数でさかんに飛び交う様子も見られた。
日本名「ゴイシシジミ」は、翅裏の紋様を「碁石」に見立て、他方、英名「Forest Pierrot」では、白い服を着て白塗りの顔の「ピエロ」のイメージになる。
白い翅に黒い水玉を散りばめ、飛べばキラキラと白い翅が見え隠れする。贈り物のような小さなチョウ。
白黒の紋様と特異な生活史に惹きつけられてしまう。
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