小田代ヶ原のキツネ
「奥日光の湿原」はラムサール条約に登録されている。また、戦場ヶ原と小田代ヶ原は、日光国立公園の特別保護地区に指定され、植物や昆虫等の採集が禁止されている。シカの食害を防ぐ侵入防止柵もある。
小田代ヶ原は湿原から草原に遷移していて、高原の花々やノアザミの群生、ホザキシモツケの淡紅色の花、フタスジチョウ、ノビタキの姿など四季折々に楽しめる。草紅葉やカラマツの黄葉も美しい。
晩秋に訪れてみると、一面の枯れ野のなかにホンドギツネがいた。キツネは夜行性だが日中でも時折見かけることがある。艶々とした毛並みのキツネは、暖かな日差しを受けて心地よさそうに休んでいた。「日向ぼっこ?…そう…静かにしていると幸せな気持ちになるよね」などと、親しみを込めて思ったりもした。
しかし、すぐにキツネの姿勢や慎重な動きを見て気がついた。キツネは耳を前に向け、微かな気配を逃すまいと集中していた。狙いは小田代ヶ原の野ネズミ。体が小さく俊敏で警戒心も強い相手だ。
空nyan! 小田代ヶ原の白樺の木「貴婦人」は、厳冬の強風や寒さに耐えなければならない。キツネも冬を越せるだろうか。
Nothing seek,nothing find.
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?