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瀬戸信金、常勤人材紹介を積極化 同行訪問や市と連携

瀬戸信用金庫(愛知県、稲垣孝幸理事長)は、取引先企業の人材紹介を積極化している。企業の課題を掘り下げて、人材を紹介することで継続的に支援。自治体への提案で補助金創設にもつなげた。2024年度は、第1四半期の相談件数が約100件と前年同期比倍増。常勤の人材紹介を中心に1年間で20件の成約を目指す。

2023年4月から非常勤(副業・兼業)の人材紹介を開始。同年8月には有料職業紹介事業の許可を得て常勤も開始した。23年度の相談件数は約200件。そのうち非常勤を中心に約10件成約した。

取引先企業からの要望で多いのが幹部層の人材紹介だ。紹介時に心掛けているのは、企業の表面的な課題ではなく、深く掘り下げて真の課題解決に資する人材を紹介すること。信頼の獲得で、企業が再び同信金に紹介を依頼するリピーター企業が増えている。

支店との連携では、支店担当者が取引先企業の人材ニーズをキャッチした時点で本部専担者に相談。ある程度提案の方針を固めてから企業へ同行訪問する。また、職員へ人材紹介を浸透させるため、専担者は支店向けに毎月ウェブで研修を実施。人材紹介業務の基本的なスキームから実際の成約事例に至るまで、幅広く情報を提供している。

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