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#OL #休日 #25

いい旅だったのか、そうでないのか、帰国してからもわからない旅から帰ってきました。

出発日の早朝、空港へ向かう電車の中で通訳解雇の報を知る。どんなタイミングだよ。
MLBソウルシリーズのチケットはもちろん持っていませんでしたが、高尺スカイドームに行ってみたかったので、仁川空港から球場へGO。とりあえずGO。고민보다 Go(飛行機に乗るときに必ず聴く曲)。
チケットがなけりゃグッズすら買えない。ハリボテの鉄で覆われたドームを外から眺めておしまい。でもいいんです、これで。
最寄りの九一駅は川の上に架かった駅で、夕陽に染まる川沿いのハリボテドームがホームから見えた。

中国好きの同行者(ギリ許せる呼称)の希望で、大林のチャイナタウンへGO。
「やっぱり行かなくてもいいかな」と言い出したので、いやいや行こうよ、고민보다 Goですよ、人生一度きりですから。ということでGO。
露店で犬の肉を売ってた。池袋でも食えるらしいので食わなかった。

2日目は江原道へ。
清凉里駅から4時間ほどかけて、ムグンファ号で東海駅へGO。
ムグンファには、去年KBOプレーオフを観にKT WIZパークに行ったとき、水原(通訳ではない)駅から龍山駅まで乗った記憶があります。
水原からソウル方面に帰る電車に彼女らしき人が乗っていて、彼氏らしき人がホームから手を振って見送ってたんだけど、なかなか発車しなくて気まずい空気が流れてた。彼らはまだ連れ合いでいるのだろうか。
しかしあのときよく当日券取れたよね。とりあえず水原に行けば球場に入れるという確信があった。ラッキガール(32)なので入れた♡!

パワハラおばさんの“粋な計らい”により休暇を取得できなかったので、車中で仕事をしていました。
同行者はうれしそうに車窓を眺めながら、鬼ころしみたいな紙パックのチャミスル(アルコール20度らしい)を飲んでた。かわいいね。

江原道に入ると、東名高速を走っているような景色が一生続く。
時々、古い温泉街のような町が現れて、山の中にボン!ボン!とエロモーテルが何軒か並んでいる。
烏頭山統一展望台の近く、京畿道の田舎の高速沿いにもドデカエロモーテル街があった。日本でいう岩槻みたいなところなんだろうか。
そういえば韓国のコンドーム、見慣れた円形のパッケージじゃなく、細長い楕円形みたいなパッケージのものがあるんだが、何なんだあれ。

午後、東海駅に到着。
「ヤニ切れです。頼むからヤニを食わせてください。お願い申し上げます」と懇願して、駅の外のヤニ場で一服していると、杖をついたおっちゃんがまくしたてるように話しかけてくる。「すまん、イルボン(日本)から来たもんで何もわからん」と答えたら、「You、キュート、ビューティホー!」とおっしゃったので、あれはナンパだったのかもしれない。とりあえず「カムサハムニダ!」とお礼を言い、ヤニ場を去る。
キュート、ビューティホー系のオモニがやっている小さな食堂に入って、麺を食う。このお店のカクテキ、たぶん世界で一番おいしかった。

ここからは、江陵駅までヌリロ号(でしたかね。内装めっちゃキレイ。KTXより全然キレイ)で海沿いの旅。
東海(呼称問題は置いておく)、岩場がゴツゴツして波が荒くて、なんだか東北の海みたいだった。
美しいけど、寂しい。少し暗い気持ちになる。
東海駅〜江陵駅の間にある正東津駅は“世界一海岸に近い駅”らしい。
引き続き業務中ではございますが、景色が大変キレイでしたので、チャミスルを開けさせていただきました。

夕方、江陵駅に着いて、1時間ほど散策(業務中)。
今回行った場所の中で、江陵の市場が一番怖かった。とにかく不気味。
人の気配がなく、黒塗りのデカい車がたくさん停まっていて、LAのコンプトンに近いヒリヒリ感がある(なぜいちいち他の地域に例えたがる? マウンティング? キショいな!)。
江陵から見える平昌方面の山々はまだ雪をかぶっていて、もっと雪深い季節にも来てみたいなと思った。

帰りは江陵駅からKTXでばびゅーんと清凉里駅へGO。
ソウル市内に戻った頃にはかなり雨足が強くなっていて、清凉里駅で仕方なく傘を買う。傘とライターを買うのが一番嫌い! この世で最も無駄な金! 一人旅だったら絶対買わなかった。クソケチでやらせてもらっているので。

いい旅だったのか、そうでないのか、帰国してからもわからなかったけど、こうやって一つひとつたどってみると、いい旅だったのかもしれない。
もういいや、と思ってたけど、また行ってみるのもいいかもしれない。
愛おしさが込み上げてきて、書きながら涙が出てくる(最近マジでよく泣く。ホルモンバランス狂ってんのか?)。사랑해〜。うぅ。
疲れちゃったので、続きはまた今度書きます。

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