カレーパンがドーナツだった

たまたま目に入ったのだが、スーパーで買ったカレーパンの「名称」の部分に記載されていたのが「ドーナツ」だった。二度見を何度か繰り返した後、そんな訳はないという当たり前の感想が出てきた。カレーパンはカレーパンである。百歩譲って菓子パンならまだ納得がいく。しかしドーナツはさすがに納得がいかない。ドーナツはあの甘い穴が開いたお菓子のイメージしかなく、ミスタードーナツにカレーパンが置いているイメージもない。しかしあまりにも堂々とドーナツと書いていたので、私はドーナツをWikipediaで調べさせられることになってしまった。そこにはこう書いてあった。

ドーナツ(英語: doughnut, donut)は、小麦粉が主成分の生地に水・砂糖・バター・卵などを加えたものであり、一般的には、油脂で揚げた甘い菓子である。

意外と広い解釈がされていた。要は小麦粉を油で揚げればだいたいドーナツという名前になってしまうということだろう。カレーパンも小麦粉を油で揚げているからドーナツという名前にならざるを得なかったのだ。しかし、それはカレーパンの一つの側面に過ぎない。カレーパンはカレーパンであり、ドーナツでもある。昼食でもあるし、おやつでもある。好物でもあり、廃棄物でもある。その場面によって彼の側面が違って見えるが、今回はドーナツの部分がフィーチャーされただけの話である。何も変わらない。



ちなみに戦時中は砂糖天麩羅と呼ばれていたらしい。体に悪そう。

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