6月14日(日)

あいかわらず外出自粛。いつになったら休日にスーパーじゃないところに買い物に行くかなあ。前は休日はしょっちゅう服を見にいったり、本買いに行ったり、ただカフェでお茶のみに行ったりしてたけど、そんなふうにのんびり出かけることがなんだか考えられない。週2日しか出社しないから服なんていらない気がするし、カフェに入るのに席をあけて座るとかあれこれ考えるのも面倒だし。でも、いったん出てみればすぐ慣れるのかもとも思うけど。来週くらい出かけてみる??

アマゾン配信でドラマ「リトル・ファイアー~彼女たちの秘密」全8話を見終わった。これ、原作小説「Little Fires Everywhere」も読んでいて好きだったんだけど、ドラマも原作と違う点はもちろんあるにしてもやっぱりおもしろかった。ていうか、もう小説の細かいところはまったく忘れていたんだけども。こんなに複雑で濃いというか激しい内容だったけ?と思ったり。アメリカのオハイオ州の閑静な高級住宅地に住む典型的な一家。良妻賢母の鏡みたいなエリーナ(リース・ウィザスプーン)と弁護士の夫と、高校生の男女四人。街に引っ越してきたアーティストでシングルマザーの母(ケリー・ワシントン)と高校生の娘とかかわることでいろいろなことが起きて、っていう話。エリーナが、子供を操るいわゆる毒親だとか、利己的な白人特権階級の典型だとか、確かにそうなんだけど、わたしにはエリーナはそんなにひどい人間とは思えなかった。ていうか、わたしにもこういうところないとはいえない、っていうのが正直な気持で、けっこうエリーナに同情してしまった。普通に常識人で、人には親切にしたいし、家族のことは愛しているし、人を差別なんてしたくない、するわけない、と思ってる。でも、無自覚、無意識のうちに差別してたりする。悪気があるわけじゃない。自分や家族を大切に思うあまり、これも無自覚、無意識に他人を利用してしまう。自分や家族を守るためにはしかたない、と思ってる。エリーナがほんのささいな賄賂(カップケーキあげるとか)とか、軽い脅しの手を使うのは、したたかだ!と思ったけど、たとえば弁護士なんかだったらそんなの序の口だし。(これはわたしが弁護士ドラマとかの見すぎでそう思うのかな)。
で、エリーナが、若いころから人生計画を立てていて、ジャーナリストをめざしていても、ニューヨークとかに出るのではなく、大学卒業したら地元の新聞社に勤めて、地元のまじめな弁護士と結婚して地元に大きな美しい家を持って、家事も子育ても完璧にして。でも、現実は、子供四人もいるのに夫は仕事ばかりで、子供が大きくなれば自分の思うようには育たない子もいるし。果てには、家族を愛していて、家族に尽くしきっているのに、夫にも子供にも嫌われる。ひどくない?? 計画どおりの人生で幸せなはずなのに、幸せじゃない。見ていて、じゃあ彼女はどうすればよかったんだろうと思って、なんだかすごく苦しくなった。選択の問題なのか。計画どおりにせずに、あのとき、堅実な道を選ばずに、好きな人と放浪とかすればよかったのか? そうしたら、成功すればいいけれど、もっとみじめな人生になることもあるっていうかその確率のほうが高いわけで。。。
小説みたいに思いがけないできごととか起きずに、平凡な毎日が続いていればうまくいってたのかもしれない。今の状態に疑問とかもたず、後悔などせず、選択をふりかえったりせず。
逆に言えば、これでいいんだ、と信じて暮らしていくほうがいいのかな、と思ったり。
いろいろ考えさせられた。。。。