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#気候変動

TOD型都市開発手法の環境価値向上と環境負荷低減効果の評価システム開発

ビタノバ リディア 日建設計総合研究所 研究員 共同研究者 山村 真司:日建設計総合研究所 日下 博幸、ドアン グアンヴァン:筑波大学計算科学研究センター  TOD型開発と都市環境についての検討公共交通指向型開発(Transit-oriented Development:TOD)は、過密化する都市域において生活の利便性と質の向上のために、自動車交通の抑制と集約的な都市構造を実現するための開発手法です。鉄道駅等の公共交通拠点を中心に、コンパクトで効率的な土地利用による都市環

コロナが契機の環境親話 ~第2編 働く場所が変わるとエネルギーはどう変わるのか~

山田 一樹  日建設計総合研究所 環境部門 主任研究員 STAY HOMEはエネルギー需要を変えるのか? Withコロナの現状では、新型コロナウイルス感染拡大防止を図るために多くの方がSTAY HOMEを実施しています。在宅勤務を実施する企業も増え、今やWEB会議が当たり前になりつつあります。以前は仕事をするためにオフィスに移動することが普通でしたが、今はIT環境の充実などにより自宅から動かずに仕事をすることが定着してきました。テレワークにより住居や住居近いオフィスで働く生

コロナが契機の環境親話 ~第1編 withコロナの新しい生活様式が地球環境を救う~

堤 遼 日建設計総合研究所 環境部門 研究員 新型コロナウイルス問題は、世界中で人々の活動の制限を強制し、人命や健康だけでなく経済活動などに大きな影響を与えており、一刻も早く解決すべきものです。一方、地球温暖化対策という側面からみれば、経済活動の停滞はCO2排出量の低減には寄与しています。例えば、中国では2月のCO2排出量が前月比で約25%低減しました。しかし、この状態は短期的なものであり、経済活動再開とともにリバウンドが生じるリスクが高いと考えます。 今回コロナ禍に陥っ