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COVID-19 新型コロナウィルス関連

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#換気

換気をすると健康になって、仕事がはかどる?

鶴見 隆太  日建設計総合研究所 研究員 換気量を増やすと健康になる新型コロナウイルスの流行によって、いままで以上に“室内の空気の環境が人の健康に与える影響”への関心が高まっています。テレビなどのメディアでは、スーパーコンピューターを使った飛沫のシミュレーションの様子などが報道されています。 室内の空気の環境はIAQ(Indoor Air Quality)ともよばれ、以下のように人の健康に与える影響が指摘されていました。例えば、換気量が22 m3/(h・人)の場合は、4

自律走行ロボットによる室内環境モニタリング

山村 真司、鶴見 隆太 日建設計総合研究所  栄 千治 日建設計 設備設計グループ エネルギー・情報計画部 室内空気環境(IAQ)はワーカーの健康・パフォーマンスに影響 With COVID-19環境下において、いままで以上に室内の空気が人の健康に与える影響に関心が高まっています。テレビなどのメディアではスーパーコンピューター使った飛沫のCFDシミュレーションや、トレーサーガスを用いた換気の可視化実験の様子などが連日報道されています。 室内の空気の環境はIAQ(Indoo

With / Afterコロナに適応する躯体蓄熱放射冷暖房+ One way換気のウェルネスオフィス

片岡 えり 日建ハウジングシステム 設計監理部 設備 新型コロナウイルスの流行が収まらない中、健康に意識が向いたニュースや商品などを見かけることが以前にもまして増えている気がします。全ての人の生活環境が大きく変わる中で、健康に過ごすことの大切さを一人一人が身にしみて感じているということだと思いますし、私もその一人です。 健康に過ごすということは、快適に過ごすことと密接に関係していると言えますが、快適な温熱環境と、新鮮な空気環境を実現する手法の一つとして躯体蓄熱放射冷暖房(

最短経路で換気する 「One-Way換気」

後藤 悠、本郷 太郎 日建設計 「三密」の一つである「密閉」は、窓がないなど換気が十分でない場所・条件のことを指します。この「密閉」を避けるために、偏りや滞留のない効率の良い換気の重要性がこれまで以上に高まってきています。ここでは、空気中の微細な飛沫核による感染を防止する観点から、オフィス室内での平面的な風上・風下を作らずに、最短経路で効率よく換気を行う、One-Way換気について紹介したいと思います。 One-Way換気はなぜ有効か? 換気や空気の質は、建築の分野では決