子どもにとって安全かつ健康な屋外空間づくりに関する基礎研究
范 理揚
日建設計総合研究所 環境部門 研究員
子どもは大人より屋外で熱中症にかかるリスクが高い公園などの屋外空間は、子どもたちが楽しく遊び、高齢者が安心して休める場所と考えがちです。しかし、近年の地球温暖化の進行によって猛暑日が増加傾向にあり、都市公園であっても炎天下では身体に危険な場所となりかねません。そんな屋外温熱環境を緩和するため、日射遮蔽、保水性舗装、ミストなど、様々な対策が検討されていますが、主に大人の活動空間を対象としており、子どもへの効果は、ほとんど検証され