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COVID-19 新型コロナウィルス関連

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#オフィス

オフィスで野菜を育てると会社に来たくなる?

三浦 梨紗 日建設計総合研究所 環境部門 研究員 出社したくなるオフィスとは昨今、健康経営(注1)が注目され始め、従業員の健康意識を向上させるために次のようなサービスが広がっています。 健康的な社食の提供 従業員のヘルスリテラシー向上のためのセミナーの実施 オフィスビル従業員限定の会員制フィットネス また、コロナ禍もあり、リモートワークが普及してオフィスでなくても働けるようになってきました。フルリモートを導入してオフィスを減らす企業もある一方、同僚と顔をあわせる機会

日建設計・設備フォーラムから生まれたアイデア④「オフィス×あえて作らない」

社会ストックをどう活かす?高根澤 武 日建設計 エンジニアリング部門 設備設計グループ アソシエイト 「働き方の変化」と「地域の実態」COVID-19の蔓延で「働く場所」の概念が一変しました。ワーカーが都市の中心部へ集中するという従来の考え方から、在宅勤務・モバイルワーク・サテライトオフィス勤務など、場所を限定しない柔軟な考え方に変わりました。この変化は、プライベートを含めた個人のライフスタイルを見つめ直すきっかけとなり、より住環境の良い「地方」への移住を希望する人が増えて

日建設計・設備フォーラムから生まれたアイデア③「本社オフィス×グローバルデザイン」

もし、IT最大手企業の本社の設計をするならどんな提案?武田 佳奈子 日建設計 エンジニアリング部門 設備設計グループ  浸透する多様な働き方 vs. オフィス回帰論コロナ禍を経てリモートワークが社会的にも浸透した今日では、一つの拠点に捉われない働き方がこれまで以上に身近なものとなりました。 他方、GAFAMと呼ばれるようなグローバルIT企業の中には、オフィス勤務に重点を置いた業務スタイルを推進する動きも少なくないようです。 こうした中で、新たに本社オフィスをつくる意義とは

天気がいい日に行きたいオフィス

青柳 光、稲本 佳奈 日建設計 エンジニアリング部門 設備設計グループ はじめに ~ウィズコロナの一年間~ コロナウイルス感染拡大対策の一環としてリモートワークが定着し、働く場所を選べる環境がこの一年で整いました。アフターコロナの日常では、毎朝気軽にその日の働く場所を決める人も増えるのではないでしょうか。在宅勤務でも働くことができるという実感を手にした世の中で、オフィスに行く理由とは何でしょうか。 例えば、「今日は天気もいいし、いいアイデアが生まれそう!そうだ、オフィスに

自律走行ロボットによる室内環境モニタリング

山村 真司、鶴見 隆太 日建設計総合研究所  栄 千治 日建設計 設備設計グループ エネルギー・情報計画部 室内空気環境(IAQ)はワーカーの健康・パフォーマンスに影響 With COVID-19環境下において、いままで以上に室内の空気が人の健康に与える影響に関心が高まっています。テレビなどのメディアではスーパーコンピューター使った飛沫のCFDシミュレーションや、トレーサーガスを用いた換気の可視化実験の様子などが連日報道されています。 室内の空気の環境はIAQ(Indoo

最短経路で換気する 「One-Way換気」

後藤 悠、本郷 太郎 日建設計 「三密」の一つである「密閉」は、窓がないなど換気が十分でない場所・条件のことを指します。この「密閉」を避けるために、偏りや滞留のない効率の良い換気の重要性がこれまで以上に高まってきています。ここでは、空気中の微細な飛沫核による感染を防止する観点から、オフィス室内での平面的な風上・風下を作らずに、最短経路で効率よく換気を行う、One-Way換気について紹介したいと思います。 One-Way換気はなぜ有効か? 換気や空気の質は、建築の分野では決