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米中摩擦――投資家の見立ては“米国の圧勝”!?

毎月、日経CNBC視聴者の方にご協力いただいている日経CNBC投資家サーベイ。いつも株や為替の相場観、注目業種をお聞きしているほか、その時々のトピックス質問を尋ねています。今回は米中貿易摩擦について「勝っているのは米国?それとも中国?」という質問でした。

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いやぁー。かなり強引な質問ですみません。①米国②中国③分からない・どちらでもない――のなかから、ひとつ選んでいただきました。
結果は、、、
米国             57.9%
中国             18.4%
分からない・どちらでもない  23.7%

ということで、日経CNBC視聴者のみなさん(ほぼ投資家)の見立てでは、圧倒的に米国が有利と見る方が多かった!当たり前なのかもしれませんが、僕自身は「分からない・どちらでもない」(→勝者のいない難しい時代に突入)とか、むしろ「中国」(→長い時間軸で進める構えで、米国の焦りを引き出しているのでは?)などとも考えていたので、ここまで米国票が多かったこと自体は少し意外でした。みなさんが、どんな考え方をして答えを選んだかについてのフリーアンサーをこのnoteの一番下にご紹介させていただきました。

ちなみにこのサーベイの調査期間は11月28日(木)から12月2日(月)。その後も事態は流動的です。3日のアメリカ市場、4日の日本市場では株式が大幅下落。トランプ大統領が3日、中国との貿易協議をめぐる合意について「米大統領選の後まで待つという考え方を気に入っている」と語り、不透明感が広がったことが背景とみられています。何らの合意もないままに進んでしまった場合、12月15日(日)には制裁関税「第4弾」の残りを発動する恐れがあります。市場はまだテールリスクととらえていますが、最近は予想外のことがたびたび起きます。投資家さんの手が止まってしまうのも無理からぬところがありますね。今回も本当にたくさんの方のご協力、ありがとうございました!

日経CNBC投資家サーベイ  米中摩擦、どちらの勝ち?
(理由についてのフリーアンサーから)

<米国>
勝つというよりも仕掛けてるのが米国です。 民主主義でない中国、SNSなど外国企業参入を認めていない中国。 米国から見たら攻めどころ満載のはずです。
<yonekura>
経済の落ち込みは中国が段違いに大きい。既に決着はついている。
<B&B>
当面は、絶対的な経済力を誇る米国が有利。但し、10年後は分からない。25年後は、立場が逆転するのでは?
<chinpei>
中国がお得意様であるアメリカへの輸出を制限されたら経済危機に陥るのは間違いなし。
(ぺこぽん)
経済の規模、 内政、香港、ウィグル、チベット問題。
(outfitter)
とにかく勝って欲しい。特許などの権利は正しく守られるべきです。
(ほわほわ)
GDP1位と2位では1位が上回る。
(アーリー)

<中国>
時間軸に制約がある米国とそうではない中国の違い。 又、こういう争いに長い経験のある中国と、単純な勝ち負けしか考えられない米国の差。
<カナブン>
最終的には中国の方がインフラを中心とした経済の発展力が強く、それを判っているアメリカが関税を盾にただ脅迫しているだけにしか見えない。また、それを確信している中国が上手に相手にしている。
<じゅん>
トランプ政権は選挙を背景に焦りがあるように見えます。中国も厳しい状況ですが、そこをついてある程度余裕を持った交渉が出来る環境にあると思います。
(まさあき)
のらりくらりと長期戦に持ち込んでいる。
(タケトラ)

<分からない・どちらでもない>
総合的にも、将来的にも痛み分けであり勝者はなしだと思います。両国ともそのことは十分承知していると思いますが、振り上げた拳は下せない。国益ではなく世界中の利益を考えて行動できるリーダーの誕生を皆が待ちわびていると思います。
<ちびこくん>
将来的な覇権問題があり、簡単には解決できる問題ではない。 米国は第二次世界大戦以後、基本的に米国を超える事を許さないから、米ソの冷戦、日米の貿易摩擦などなど過去には英国から学んだことを忘れてしまったのか傲慢なところがある。
(ハル)
米中の両国とも景気も経済も改善するように様々な制度改革や支援を行い、両国の国力は上昇し、両国とも勝つ。日本その他の国の負け。
(たぬき)



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