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ざわざわした雰囲気の中で――週明け日経平均株価は756円高!

週明けの東京は、街に人気は少ないけれど、一段とざわざわした雰囲気に包まれています。東京の新規感染者数が2日続けて100人を大幅に上回ったことなどから、政府による緊急事態宣言が現実味を帯びてきました。6日(月)午後2時から専門家会議、午後6時からは新型コロナウイルス感染症対策本部をそれぞれ開く見込みです。各メディアの観測報道の段階ですが、7日にも政府が緊急事態宣言を発令する可能性が高まっているようです。

しかし、そんな雰囲気とは裏腹に日経平均株価は大幅高。寄り付き直後こそやや上値の重さを感じさせましたが、その後はじりじりと上げ幅を拡大し、結局、前週末比756円高の1万8576円で取引を終えました。日本時間の未明、ニューヨーク州のクオモ知事が5日の記者会見で「1日当たりの死者数は初めて前日より減った」と述べたことが手掛かりになっています。日本の取引開始のタイミングではNYダウの先物は200ドル高くらいのイメージでしたが、その後じわじわと上げ幅を拡大、日本時間午後には800ドル高から900ドル高水準で推移。これを横目でにらみながら日本株は上げ幅拡大。アジア市場も、中国とインド市場が休場ではありますが、概ね軒並み高。ある市場関係者は株式市場では「緊急事態宣言の可能性の話は株式市場ではほぼスルー」と表現していました。市場は、日本の緊迫化しつつある事態よりは米国の状況を気にして動いているということです。

とはいえ、相場や感染症、そして経済の先行きを楽観視している市場関係者は皆無でしょう。6日の日本市場にしても東証一部の売買代金は2兆7000億円弱にとどまっており、買戻し主体とみるべきでしょう。NYの鎮静化がはっきりと確認できるようであれば話は別なのでしょうが、そう簡単に収まるとは考えにくい。先週末の3月米雇用統計の非農業部門雇用者数が70万人減ったのには驚きましたが、経済指標、企業業績面で深刻な影響がはっきりと表れるのはこれからです。楽観シナリオだとしても、これから“二番底”を探りに行くと考えるのが普通でしょう。

投資家としてはどう向き合ったらよいでしょうか?SMBC信託銀行プレスティアの山口真弘さんは敢えて「二番底リスクに立ち向かう投資戦略」を説いていました。ピンポイントで底値を買うという考え方は捨て、時間を分散しながら、下がっている株式などのリスク資産を少しずつ買っていく――といった考え方です。仮に「もうキャッシュの余裕がありません」という場合でも、今ここで株式市場なりから退場してしまわないことが大事だと。繰り返しになりますが、ピンポイントで底値を当てようという考えではありません。この後、戻り相場が本格的になった時に、最も動きの大きいところを取り損ねてしまうからです。勇気が要りますし、正直あまり気分がいいものでもありませんが、僕自身も概ね同じ考え方です。

さて、冒頭の写真は6日(月)午後2時20分過ぎくらいの兜町の風景。日経平均株価はこの後、大引けにかけてさらに上昇したということです。ちなみに映り込んでいる自分についてちょっとだけ。まず、首回りに巻いているのは大河ドラマ『真田丸』のころに買って愛用しているネックウォーマー。「おのおの方、抜かりなく!」という雰囲気で。メガネは最近買ったお気に入りで、太陽光の強いところに出るとあっという間に色が変わるタイプ。あと、「髪が急に白くなって心配だ」という声をたまにいただくのですが、思うところあって「白髪ぼかし」をやめて半年くらいたったのでこれがほぼ“地”です。急に苦労が増えたわけでもなく、いたって健康でもあります。

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