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2023/06/09(金)=英国株続落、欧州株ほぼ横ばい/ユーロ圏、テクニカルリセッション入り/米新規失業保険申請件数が21年10月以来の高水準に増加/ダウ、約1ヶ月ぶりの高値/S&P500、約10ヶ月ぶりの高値/日経平均は3日ぶりに大幅反発、623.90円高の32265.17円で取引終了


―――【総まとめ】―――

  • 英国株続落、欧州株ほぼ横ばいで終了

  • ユーロ圏の第1四半期GDPは前期比0.1%減に改定され、これで2四半期連続のマイナス成長となり、テクニカルリセッション入りとなった

  • 先週の米新規失業保険申請件数が21年10月以来の高水準に増加し、年末までに失業率が4.5%に達する可能性が高まっている

  • カナダの森林火災による大気汚染が米東部を覆い、その影響は12日か13日まで続く見込みで、健康に有害なレベルに達している

  • 新規失業保険申請件数の増加によりFRBの金融引き締め警戒感が和らいぎ、米主要株価指数は上昇

  • ダウは3日連続で上昇し、約1ヶ月ぶりの高値を記録

  • S&P500が反発、約10ヶ月ぶりの高値で、安値からの上昇率が20%に到達し強気相場入りが示されるも、FOMCを控え当面は様子見が強そう

  • 恐怖指数がコロナ後の最低水準を更新

  • 日経225先物9月限は前日比230円高の3万1830円で夜間取引終了

  • 9日の日経平均が623.90円高の32265.17円で取引終了、3日ぶりに反発

  • 前日の米国市場でハイテク関連株が買われ、その流れを引き継いで買いが先行

  • 6月限の株価指数・オプションの特別清算指数(SQ)算出日を通過し、外国人投資家の資金流入への期待感で上昇

  • 前日の米国市場で新規失業保険申請件数が1年半ぶりの高水準で利上げ継続観測後退、主要株価指数上昇

  • 日経平均が600円超上昇した要因には、SQ後の相場調整予想からの短期筋の買い戻しも

  • 個別銘柄では、欧州系証券が目標株価を引き上げたファーストリテが大反発、商社株の上伸が相場を支える

  • FOMCでは利上げ見送りが予想、7月以降も利上げ見送りなら海外投資家の日本株買い強まる期待

  • しかし、海外投資家が3月末から日本株投資を始めているため、一時的な買いの勢い途切れへの警戒も

  • 日経225先物9月限は前日清算値比600円高の3万2200円で日中取引終了


◆海外市場まとめ=米国株が「強気相場」入り(08日日経)

2023/06/09(金)06:45

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • ダウ工業株30種平均は3日連続で上昇し、約1ヶ月ぶりの高値を記録

  • 新規失業保険申請件数が市場予想を上回る、働き手の需給が緩む兆候が見られる

  • 10年物国債利回りは下がり、FRBによる利上げ観測が落ち着く

  • ドル円相場は米長期金利の低下を受けて円高に傾く、ドルは幅広い通貨に対して売られる

  • 原油先物相場は反落、米国とイランが経済制裁の緩和について暫定的な合意に近づく報道が影響

  • S&P500種株価指数が反発し、約10ヶ月ぶりの高値、安値からの上昇率が20%に到達し強気相場入りが示される

  • しかし、FOMCを控え、当面は様子見姿勢が強そう

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

株式
米ダウ工業株30種平均は3日続伸し、前日比168ドル59セント(0.5%)高の3万3833ドル61セントで終えた。約1カ月ぶりの高値。8日発表の週間の新規失業保険申請件数は26万1000件と市場予想(23万5000件)を上回り、働き手の需給が緩む兆候との受け止めがあった。金融引き締め継続への警戒が高まっていたが、ひとまず落ち着いた。

債券
10年物国債利回りは前日比0.07%低い(価格は高い)3.72%で終えた。新規失業保険申請数が市場予想以上で、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ観測が落ち着いた。

為替
米長期金利の低下を受けてドル円相場は1ドル=138円台まで円高に傾いた。ドルはユーロなど幅広い通貨に対して売られた。

商品
原油先物相場は反落。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)は一時1バレル70ドルを下回った。米国とイランが米のイランに対する経済制裁の緩和で暫定的な合意に近づいているとの報道がきっかけ。イランがウラン濃縮などを一部停止するのと引き換えに、イランに最大日量100万バレルの原油輸出再開を認める内容という。

ワンポイント
多くの機関投資家が運用指標にするS&P500種株価指数も反発し、2022年8月16日以来、およそ10カ月ぶりの高値となりました。22年10月に付けた安値からの上昇率は20%に達しました。20%の上昇は強気相場入りとされます。もっとも米連邦公開市場委員会(FOMC)を来週の13〜14日に控え、当面は様子見姿勢も強そうです。

日経

―――【チャート】―――

◆本日の値動き=10分足チャート(日経225先物ミニ9月限)

日経225先物ミニ9月限10分足チャート2023/06/08(木)16:30~2023/06/09(金)15:15

◆過去6ヵ月の値動き=日足チャート(日経225先物ミニ9月限)

日経225先物ミニ9月限日足チャート2022/12/10[半年前]16:30~2023/06/09(金)15:15

―――【経済イベント指標】―――

◆2023/06/08(木)の経済指標結果

2023/06/08(木)の経済指標結果

◆2023/06/09(金)の経済イベント予定

2023/06/09(金)の経済イベント予定

―――【欧州市況】―――

◆欧州市場サマリー(08日ロイター)

2023/06/09(金)03:01

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • ロンドン株式市場は続落、政策金利の長期維持懸念が売り圧力に

  • カナダ銀行とオーストラリア準備銀行の利上げで、中央銀行の利上げサイクル長期化の可能性警戒

  • イングランド銀行の利上げ予想が英ポンドを上昇させ、輸出企業に影響

  • ボーダフォンとセインズベリーの配当落ち、株価下落に影響

  • 住宅建設のクレスト・ニコルソン株下落、英住宅市場減速警告が嫌気された

  • 輸送大手ファーストグループ株価上昇、通期決算の利益が市場予想を上回った

  • 欧州株式市場はほぼ横ばい、利上げ観測が根強くテクノロジー株下落

  • 商品価格堅調を背景に資源株指数と石油・ガス株指数が上昇

  • ユーロ圏が「テクニカルリセッション」に陥る、FRBとECBの金融引き締め見方強まる

  • ECBの来週の理事会での利上げ決定可能性が高まる

  • バイオテクノロジー企業エヴォテック株価上昇、シティグループが投資判断を「買い」へ引き上げ

  • ユーロ圏債券、来週の中銀金融政策決定会合前に投資家が慎重に

  • 米新規失業保険申請件数の急増、ドイツ債利回り下押し

  • カナダ中銀とオーストラリア準備銀行の利上げ再開、他の中央銀行による利上げ継続が促される可能性

  • ECBの預金ファシリティー金利が11月に3.8%に達する見通し

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

[8日 ロイター]
<ロンドン株式市場> 続落して取引を終えた。世界的に高水準の政策金利が長期間維持されるとの懸念から売りが広がった。中型株で構成するFTSE250種指数は0.23%安。カナダ銀行(BOC、中央銀行)やオーストラリア準備銀行(中央銀行)が今週、予想に反して政策金利を引き上げた。このため世界の主要中央銀行の利上げサイクルが長期化する可能性があるとの警戒感が高まった。トレーダーは、イングランド銀行(英中央銀行)が2週間後の会合で25ベーシスポイント(bp)の利上げを決めることをほぼ完全に織り込んでいる。英中銀による利上げ観測を背景に英ポンドがドルに対して上昇したことも、輸出企業が多くを占めるFTSE100種指数の重しとなった。また、配当落ちした携帯電話サービス大手のボーダフォン、英スーパーマーケット大手セインズベリーがそれぞれ5.5%、3.8%下げたことも相場を圧迫した。住宅建設のクレスト・ニコルソンは7.1%安。英住宅市場の一段の減速を警告したことが嫌気された。FTSE350種住宅建設株指数は0.86%下げた。一方、輸送大手ファーストグループは13.9%と急上昇。通期決算の利益が予想を上回ったことが好感された。

<欧州株式市場> はほぼ横ばいで取引を終えた。主要中央銀行が利上げを進めるとの観測が根強い中、金利に敏感なテクノロジー株が下落した。STOXX欧州600種テクノロジー株指数は0.25%下げた。一方、商品価格が堅調だったのを背景に資源株指数が0.46%、石油・ガス株指数は0.15%それぞれ上げた。2023年第1・四半期のユーロ圏域内総生産(GDP)確報値は前期比で減少し、マイナス成長が2四半期続く「テクニカルリセッション」に陥ったことが示された。米連邦準備理事会(FRB)が来週の連邦公開市場委員会(FOMC)でタカ派姿勢を示すとの警戒感に加え、欧州中央銀行(ECB)が金融引き締めを続けるとの見方が強まっている。金融市場の参加者は現在、ECBが来週の理事会で25ベーシスポイント(bp)利上げを決定する可能性が96.3%程度とみている。キャピタル・エコノミクスのユーロ圏担当副主席エコノミスト、ジャック・アレン・レイノルズ氏は投資家向けメモで「(ECBが)25bpの引き上げを来週決定して預金金利を3.5%とすることは決まっているように見える」と指摘した。ドイツのバイオテクノロジー企業、エヴォテックは8.4%上昇。シティグループが投資判断を「中立」から「買い」へ引き上げたことが好感された。

<ユーロ圏債券> 域内国債利回りが低下した。来週の中銀金融政策決定会合を控え、投資家が慎重姿勢を強めた。ドイツ2年債利回りは序盤に8ベーシスポイント(bp)上昇し一時3%に達した。カナダ銀行(BOC、中央銀行)による0.25%ポイントの利上げを受けた。ただ、終盤は2.5bp低下の2.95%。米連邦準備理事会(FRB)は来週、利上げを見送ると見込まれているほか、欧州中央銀行(ECB)は0.25%ポイントの利上げを決定する見通し。米経済指標を受け米債利回りが低下したことも域内国債利回りに対する下押し圧力となった。米労働省が8日発表した3日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週から2万8000件急増し、26万1000件となった。件数は約1年半ぶり高水準、増加幅は約2年ぶりの大きさとなった。カナダ中銀とオーストラリア準備銀行(中央銀行)は引き締めサイクルを一時停止した最初の主要中銀だが、一部のアナリストによると、両中銀が利上げ再開を決定したことを受け、他の中銀による利上げ継続が促される可能性があるという。ドイツ10年債利回りは2.5bp低下の2.42%。前日にはカナダ中銀の決定を受け7.5bp上昇していた。ESTR先物は、ECBの預金ファシリティー金利が11月に3.8%程度に達することを示している。これは少なくとも2回の0.25%ポイントの利上げが決定されることを意味する。

ロイター

―――【要人発言】―――

◆主な要人発言(OANDA証券)

2023/06/09(金)05:10

8日21:23 ジョーダン・スイス国立銀行(スイス中銀、SNB)総裁
「インフレは想定以上に長期化する見通し」

9日02:49 米ホワイトハウス
「米国とイランが制裁緩和で合意に近づいているとの報道は誤り」

※時間は日本時間

OANDA証券

◆日経225先物:9日夜間取引終値=230円高、3万1830円

2023/06/09(金)06:03

 9日6時00分、大阪取引所の日経225先物期近2023年9月限は前日比230円高の3万1830円で夜間取引を終えた。日経平均株価の現物終値3万1641.27円に対しては188.73円高。出来高は2万4774枚だった。
 TOPIX先物期近は2200.5ポイントと前日比10.5ポイント高、TOPIX現物終値比9.00ポイント高だった。

銘柄       清算値(終値) 前日清算値比   出来高
日経225先物        31830     +230    24774
日経225mini        31825     +220   356988
TOPIX先物        2200.5     +10.5    16712
JPX日経400先物      20010     +110    2715
マザーズ指数先物      774      +9     881
東証REIT指数先物     1815      -14     17

株探ニュース

◆今朝の必読5本(09日ブルームバーグ)

2023/06/09(金)06:01

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • シティグループは外国為替市場分析のチームを廃止し、その影響で従業員の一部が他の業務に移る可能性

  • 先週の米新規失業保険申請件数が21年10月以来の高水準に増加し、年末までに失業率が4.5%に達する可能性が高まっている

  • カナダの森林火災による大気汚染が米東部を覆い、その影響は12日か13日まで続く見込みで、健康に有害なレベルに達している

  • ゴールドマン・サックスのCOOは、米国が景気後退を回避可能でも「ミニ・スタグフレーション」の可能性が残っていると示唆

  • TCWグループのCEOは、米経済が100%の確率でリセッションに突入し、ハードランディングも可能との見解を示している

  • ユーロ圏の第1四半期GDPは前期比0.1%減に改定され、これで2四半期連続のマイナス成長となり、リセッションが確認された

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

FX戦略チーム廃止
シティグループは外国為替市場に関する解説や分析を提供するグローバルチームを廃止した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。シティFXグローバルFX戦略チームの全雇用が影響を受けるが、一部の従業員は別の業務で同行での勤務を続ける可能性がある。ロンドンとニューヨークの従業員は退社するという。シティは中南米社債トレーディングチームも廃止したと、ブルームバーグ・ニュースはこれより先に伝えていた。

失業保険申請が急増
先週の米新規失業保険申請件数は2021年10月以来の高水準に増加した。前週比2万8000件増の26万1000件と、前週からの増加幅としては21年7月以来の大きさ。増加している企業のレイオフ発表が実際の雇用削減につながり始めた可能性が示唆される。ブルームバーグ・エコノミクスのエコノミスト、イライザ・ウィンガー氏は「失業率は米連邦公開市場委員会(FOMC)参加者の予想中央値で年末までに4.5%となっているが、その水準に達する可能性はますます高くなっている」と述べた。

山火事の影響
カナダ森林火災による大気汚染は米東部の大部分を覆っており、その影響は週明け12日か13日まで続く見込みだ。米国立気象局(NWS)によると、フィラデルフィア地域では大気の質が全米で最悪となっているほか、北東部および中部大西洋沿岸の広い範囲では大気汚染が健康に有害な水準だ。南部アラバマ州やジョージア州でも空気の状況は悪化する見通し。これまでアジアでよく見られていた大気汚染による不気味な光景は、ここにきて北米でも一段と顕著になっている。

「ミニ・スタグフレーション」
ゴールドマン・サックス・グループのジョン・ウォルドロン最高執行責任者(COO)は、米国は依然としてリセッション(景気後退)を回避できるかもしれないが、「ミニ・スタグフレーション(物価高と不況の同時進行)」に陥る可能性はなお残っているとの認識を示した。一方、TCWグループのケイティ・コッチ最高経営責任者(CEO)は「100%の確率でリセッションに突入すると考えている」とし、米経済のハードランディングもあり得るとの考えを示した。

リセッション確認
ユーロ圏の1-3月(第1四半期)の域内総生産(GDP)は前期比0.1%減に改定された。ロシアのウクライナ侵攻を受けたエネルギー急騰が響いた。これで2四半期連続のマイナス成長となり、新型コロナのパンデミック以降で初めてのリセッションが確認された。今四半期はプラス成長を回復したとみられるため、政府は財政支援の縮小を続ける見込みで、欧州中央銀行(ECB)も引き締めの道筋を変えることはないだろう。

その他の注目ニュース
QTの影響表面化へ、9月末までに流動性は最大9%減少も-BNP警戒
東京ガス社長、LNG需給は今年も予断許さず-供給トラブル警戒
消えぬ年内の衆院解散観測、東京で自公の選挙協力関係にきしみでも

ブルームバーグ

◆オーバーナイト・ヘッドライン一覧(09日ロイター)

2023/06/09(金)06:22

・中国がキューバにスパイ施設設立とWSJ報道、米・キューバは否定
・国内外要人発言ヘッドライン(9日朝)
・米・イラン、制裁緩和・核活動縮小で暫定合意間近との報道を否定
・ウクライナのダム決壊は「人類の悲劇」=IMF報道官
・米金融・債券市場=利回り低下、失業保険受けた利上げ停止観測で
・NY外為市場=ドル下落、米失業保険申請急増を嫌気
・〔表〕NY外為市場=対ドル/各国通貨相場(8日)
・米ホワイトハウスのコロナ対策調整官退任へ
・中南米金融市場=メキシコペソ下落、コロンビアペソは高い
・中国がキューバにスパイ施設設立とWSJ報道、米側は否定
・スイス中銀、インフレ対策が「実に重要」=総裁
・シカゴ日経平均先物(8日)
・米国株式市場=上昇、ハイテクが高い 恐怖指数がコロナ後最低に
・米・イラン、制裁緩和・核活動縮小で暫定合意間近と報道 米は否定
・カナダ中銀の利上げ、堅調な家計消費や高インフレが背景=副総裁
・米英首脳、経済関係深化で合意 AIやクリーンエネルギー巡り
・FRBなど各国中銀、物価抑制に向け金融引き締め維持を=IMF
・米国務長官、スウェーデンのNATO早期加盟の必要性強調 トルコ外相に
・カナダ山火事の煙、緩和は11日ごろか 米東部など 航空便の乱れ継続
・仏東部で刃物襲撃、幼児ら6人負傷 シリア難民の容疑者拘束
・欧州市場サマリー(8日)
・BUZZ-南アランド急伸、経常収支や製造業統計を受け
・欧州株式市場=ほぼ横ばい、利上げ観測強まる
・ロンドン株式市場=続落、利上げ長期化懸念で売り
・中国当局幹部、海外金融機関を歓迎 事業環境整備を約束
・ユーロ圏金融・債券市場=利回り低下、来週の中銀会合控え慎重姿勢
・米新規失業保険申請、26.1万件に大幅増 金融政策には影響薄か
・米ゴールドマン、「ミニスタグフレーション」に備え=社長
・WHO、ウクライナに緊急物資 洪水地域の健康リスクに備え
・ユーロ圏も景気後退入り、第1四半期GDP0.1%減 ドイツ改定響く
・ロシア、ウクライナ南部の大規模攻撃でウクライナ軍撃退=国防相
・米卸売在庫、4月は0.1%減 速報値から上方改定
・ウクライナ大統領、ダム決壊の被災地訪問 緊急活動など協議
・証券監視委、金融庁に千葉銀と傘下証券の行政処分勧告へ=日経

ロイター

◆TOP_NEWS_海外主要ニュース一覧(09日ロイター)

2023/06/09(金)06:23

●中国がキューバにスパイ施設設立とWSJ報道、米・キューバは否定
中国が米国の「裏庭」とされるキューバにスパイ施設を設置する計画で大筋合意したと、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が8日、米当局者の情報として報じた。

●米英首脳、経済関係深化で合意 AIやクリーンエネルギー巡り
バイデン米大統領とスナク英首相は8日、米英間の緊密な経済関係深化で合意したほか、クリーンエネルギーへの移行加速や重要な鉱物のサプライチェーン(供給網)強化について確約した。バイデン氏によると「ウクライナ国民への揺るぎない支援」についても議論したという。

●カナダ山火事の煙、緩和は11日ごろか 米東部など 航空便の乱れ継続
カナダ東部で続く森林火災の煙が国境を越え米国に広がり深刻な大気汚染を引き起こしている問題で、米国立気象局は8日、北東部ニューイングランド地方から南部サウスカロライナ州までの東海岸と、オハイオ、インディアナ、ミシガン各州を含む中西部の一部を対象とする大気汚染に関する警報を延長した。

●米・イラン、制裁緩和・核活動縮小で暫定合意間近との報道を否定
米国家安全保障会議(NSC)の報道官は8日、イランが米国による対イラン制裁緩和の見返りとして核開発プログラム制限する方向で暫定合意に近づいているという報道を否定した。

●FRBなど各国中銀、物価抑制に向け金融引き締め維持を=IMF
国際通貨基金(IMF)は8日、米連邦準備理事会(FRB)をはじめとする世界各国の中銀に対し、金融政策の「軌道を維持」し、インフレとの戦いで引き続き油断しないように要請した。

●米新規失業保険申請、2.8万件増の26.1万件 労働市場の減速示唆
米労働省が8日発表した3日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週から2万8000件急増し、26万1000件となった。

●米ゴールドマン、「ミニスタグフレーション」に備え=社長
米金融大手ゴールドマン・サックス・グループのジョン・ウォルドロン社長は8日、「ミニスタグフレーション」のシナリオに備えた計画を進めていると明らかにした。

●仏東部で刃物襲撃、幼児ら6人負傷 シリア難民の容疑者拘束
フランス東部アヌシーで8日、幼児4人と高齢者2人が刃物で襲われ負傷する事件が発生した。うち幼児2人を含む3人が重体という。

●ウクライナ大統領、ダム決壊の被災地訪問 緊急活動など協議
ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、巨大ダム決壊によって被災した南部ヘルソン州を訪問し、浸水による被災状況や緊急活動を巡り協議した。市民の避難所にも足を運んだ。

●スイス中銀、インフレ対策が「実に重要」=総裁
スイス国立銀行(中央銀行、SNB)のジョルダン総裁は8日、「物価が安定する水準までインフレ率を下げることが実に重要だ」としてインフレ対策に力強く取り組む姿勢を改めて表明した。スイス・インターラーケンで開かれたスイス経済フォーラムで語り、これは中銀が22日に開く金融政策を決める会合前の最後の公的な発言となる。

ロイター

―――【米国市況】―――

◆NY株式市場クローズ(08日)

米国市場(日本時間2023/06/09(金)06:38現在)

◆米国株式市場UPDATE=上昇、ハイテクが高い 恐怖指数がコロナ後最低に(08日ロイター)

2023/06/09(金)06:29

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 米国株式市場が上昇し、特にハイテク株が牽引役となる

  • 投資家の不安心理を示す恐怖指数(VIX)が新型コロナ後の最低水準に

  • 市場は次回のFOMCで政策金利が現行水準維持の確率を73%、7月の利上げ確率を50%と織り込む

  • 新規失業保険申請件数の増加が、労働市場の減速を示唆

  • 米株市場ではアマゾン、エヌビディア、アップル、テスラが上昇、ゲームストップが大幅安

  • S&P総合500種では一般消費財が上昇、不動産やエネルギーが下落

  • アドビが人工知能(AI)ツール「ファイアフライ」の提供発表後に上昇

  • 高級EVメーカー、ルーシッド・グループが中国市場参入の準備を進めていることを発表後に株価が下落

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

[8日 ロイター]米国株式市場は上昇して取引を終えた。ハイテク株がけん引した。来週に重要指標の発表や米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、投資家の不安心理を示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(恐怖指数、VIX)が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)後の最低水準を更新した。資産運用会社DWSグループの米州最高投資責任者(CIO)、デビッド・ビアンコ氏は「ボラティリティー市場で実際に見られているのは関与しようとしない姿勢だ。投資家はまひ状態にある」と語った。CMEグループのフェドウオッチによると、市場は13─14日のFOMCで米連邦準備理事会(FRB)の政策金利が現在の5─5.25%で据え置かれる確率を73%織り込んでいる。7月の利上げ確率は50%。短期的な金利見通しを反映する2年債利回りは1週間ぶりの高水準から低下した。新規失業保険週間申請件数が大幅に増加し、労働市場の減速を示唆したことが背景。米株市場ではアマゾン・ドット・コムが2.49%上昇。ウェルズ・ファーゴが投資判断「オーバーウエート」でカバーを開始した。エヌビディア、アップル、テスラは1.55─4.58%高。ゲーム販売のゲームストップは17.89%の大幅安。マット・ファーロング最高経営責任者(CEO)を解任し、富豪で大株主のライアン・コーエン氏を執行会長とする人事を行ったほか、四半期決算が予想よりも大幅な赤字となった。S&P総合500種の主要11セクターでは一般消費財が上げを主導。一方、不動産やエネルギーは下落した。ソフトウエア会社アドビは4.95%高。パイパー・サンドラーが目標株価を500ドルに引き上げた。アドビは人工知能(AI)ツール「ファイアフライ」を大手企業に提供すると発表した。高級電気自動車(EV)メーカー、ルーシッド・グループは1.88%下落。中国事業責任者、朱江氏は8日、中国市場に参入する準備を進めていると明らかにした。ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.16対1の比率で上回った。ナスダックでも1.02対1で値上がり銘柄が多かった。

ロイター

◆米国株式市場(08日SMBC日興証券)

2023/06/08(木)の米国株式市場(SMBC日興証券)

◆日経225先物(寄り前コメント)=SQは無難に通過、ボリンジャーの+1σまでの調整を経てリバウンド狙いへ

2023/06/09(金)08:18

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 米国市場では主要な株価指数が上昇し、新規失業保険申請件数の増加によりFRBの金融引き締め警戒感が和らいだ

  • 米長期金利の低下によりハイテク株が買い戻され、自動車、半導体、小売業が上昇した一方で耐久消費財、不動産、エネルギー業が下落

  • シカゴ日経平均先物は大阪比235円高で、ナイトセッションの取引は下落に転じたが売り一巡後に買い戻しが強まり上昇した

  • 米国ではハイテク株主導での上昇が見られ、大幅な下げによる過熱感の緩和により、日経平均株価はリバウンドを狙いやすいタイミングに

  • 6月限の先物オプション特別清算指数算出は無難に通過すると見込まれ、節目の3万2000円は心理的抵抗として意識されやすい

  • VIX指数は低下し、短期VIXも低下、リスク選好に向かわせやすい状況で、ボリンジャーバンドはリバランスの動きが意識されやすい

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 31830 +230 (+0.72%)
TOPIX先物 2200.5 +10.5 (+0.47%)
シカゴ日経平均先物 31835 +235
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 8日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。米新規失業保険申請件数は2万8000件増の26万1000件だった。2021年7月以来の増加幅となり、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締め継続への警戒感が和らいだ。来週に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて積極的な売買は手控えられたものの、米長期金利が低下したことでハイテク株が買い戻された。S&P500業種別指数は自動車・同部品、半導体・同製造装置、小売が上昇した一方で、耐久消費財・アパレル、不動産、エネルギーが下落。

 シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比235円高の3万1835円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは、日中大阪比100円高の3万1700円で始まり、3万1660円~3万1740円辺りで保ち合いを継続。中盤にかけて軟化し下落に転じると、米国市場の取引開始後には3万1440円まで売られる場面が見られた。しかし、売り一巡後は買い戻しが強まり、終盤にかけて上げ幅を広げると3万1850円まで買われ、3万1830円でナイトセッションの取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。米国ではハイテク株主導での上昇となっており、指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均株価をけん引する展開が見込まれる。直近2日間の大幅な下げによってボリンジャーバンドの+2σから+1σまで一気に調整を見せたことで過熱感が和らいでいることもあり、リバウンド狙いのロングが入りやすいタイミングでもある。

 6月限の先物オプション特別清算指数算出(SQ)に絡んだ商いの影響については、米国市場の上昇もあって無難に通過すると考えられる。シカゴ先物にサヤ寄せする格好で買い越しになるとみられ、寄り付き後はSQ値が心理的な抵抗となる可能性には注意しておきたいところである。また、節目の3万2000円が心理的な抵抗として意識されやすく、戻りの鈍さが見られると、ヘッジファンドからの短期的なショートが入りやすいだろう。そのため、オプション権利行使価格の3万1625円から3万2000円処でのレンジを想定する。

 VIX指数は13.65に低下し、一時13.53まで下げる場面も見られており、年初来の安値を更新。短期VIXも低下しており、リスク選好に向かわせやすい。昨日のNT倍率は先物中心限月で14.44倍に低下した。14.50倍を挟んだ直近のレンジ下限水準まで下がってきており、ボリンジャーバンドの+1σを下回ってきた。この流れからはNTショートに向かわせやすいものの、+1σからのリバランスの動きが意識されやすく、NTロングでのスプレッド狙いが入りやすいだろう。

株探ニュース

―――日経225先物08:45~15:15取引中―――

―――日本株09:00~15:00取引中―――


―――【日本市場】―――

◆日経225先物:09日清算値=600円高、3万2200円

2023/06/09(金)15:17

 9日15時15分、大阪取引所の日経225先物期近2023年9月限は前日清算値比600円高の3万2200円で取引を終えた。出来高は8万6678枚だった。この日の日経平均株価の現物終値3万2265.17円に対しては65.17円安。

株探ニュース

◆東京株式市場クローズ(09日)

2023/06/09(金)


◆〔マーケットアイ〕株式:日経平均・日足は「中陽線」、来週も上値を試す展開か(09日ロイター)

2023/06/09(金)15:53

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 日経平均は反発で寄り付き、前営業日比286円11銭高の3万1927円38銭とスタート

  • 上げ幅は一時590円を超え、幅広い銘柄で買いが先行

  • 前場の終わり時点で日経平均は前営業日比508円49銭高の3万2149円76銭と大幅反発

  • SQ(特別清算指数)通過後の安心感で買いが優勢、自律反発狙いの買いが先行

  • 後場に入り、日経平均は前営業日比約580円高の3万2200円台前半で推移

  • 新興株式市場はマザーズ総合が0.47%高の772.79ポイントで反発

  • 日経平均・日足は上下に短いヒゲを伴う「中陽線」となり、終値は3万2265円17銭

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

[東京 9日 ロイター]
<08:22> 寄り前の板状況、東芝は買い優勢・豊田自動織機は売り優勢

<09:08> 日経平均は反発で寄り付く、米利上げ長期化への過度な警戒が緩和
寄り付きの東京株式市場で日経平均は、前営業日比286円11銭高の3万1927円38銭と、反発してスタートした。米国市場で利上げ長期化への過度な懸念が緩和しハイテク株高となったことを好感する動きが先行した。主力株はトヨタ自動車が小じっかり。ソニーグループは堅調となっている。半導体関連はまちまちで、東京エレクトロンが軟調な一方、アドバンテストはしっかり。指数寄与度の高いファーストリテイリングは堅調。ソフトバンクグループはしっかり。株式市場筋によると、6月限日経平均先物・オプションの最終決済に関わる日経平均のSQ(特別清算指数)は3万2018円38銭となった。

<10:27> 日経平均は上げ幅拡大、一時590円超高 幅広い銘柄に買い
日経平均は上げ幅を拡大し、前営業日比約510円高の3万2100円台半ばで推移している。上げ幅は一時590円を超える場面もあり、堅調な値動きとなっている。東証プライム市場では値上がり銘柄数が8割を超え、幅広い銘柄で買いが先行。指数寄与度の大きい銘柄や主力株の一角が堅調で、相場を押し上げている。個別では、ファーストリテイリング、ダイキン工業がそれぞれ3%超高となっているほか、ファナックが1.5%高としっかり。一方、業種別では、卸売や医薬品などの上昇が目立っているものの、「セクターごとでのはっきりとした傾向は掴みづらい」(国内証券・ストラテジスト)との声が聞かれる。来週は日米の金融政策会合を控え「ここからは、(株価の水準の)落ち着きどころを探る展開となりそうだ」(同)という。

<11:45> 前場の日経平均は大幅反発、SQ通過し安心感 急落の反動も
前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比508円49銭高の3万2149円76銭と、大幅に反発した。6月限日経平均先物・オプションの最終決済に関わる日経平均のSQ(特別清算指数)算出を通過した安心感で買いが優勢となったほか、前日までの株安の反動で自律反発狙いの買いが先行した。プライム市場では値上がり銘柄数が8割を超えた。日経平均は286円高と堅調にスタートし、SQ値が算出されると次第に上げ幅を広げ、一時前営業日比約590円高の3万2240円05銭まで上昇。指数寄与度の大きい銘柄や主力株の一角が堅調で指数を押し上げた。株式市場筋によると、6月限日経平均先物・オプションの最終決済に関わる日経平均のSQは3万2018円38銭となり、「だいたい3万2000円台と予想されていたが、数字が出て安心感が広がったようだ」(国内証券・ストラテジスト)という。セクター別では、卸売や医薬品、電気・ガスなどがしっかりで、「物色の流れがバリュー(割安)株にシフトしている」(フィリップ証券・アナリスト、笹木和弘氏)との声が聞かれた。日経平均は堅調地合いを維持しているが、目先は調整リスクを警戒するとの見方もある。フィリップ証券・笹木氏は、カナダ中銀や豪中銀などで金融引き締めが続いていることで「米国も7月に再利上げをするのではないかとの懸念がある」と指摘。その場合は日本株への影響も避けられず、日経平均は3万円程度まで下落する可能性があるとみている。TOPIXは1.25%高の2218.89ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆5741億8400万円だった。東証33業種では、卸売、医薬品、電気・ガスなど29業種が値上がり。一方、海運、空運、鉱業など4業種は値下がりした。個別では、指数寄与度の大きいファーストリテイリングが3.8%高と堅調で、日経平均を133円ほど押し上げた。トヨタ自動車が1.2%高、ファナックが1.5%高と、主力株もしっかりだった。東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1546銘柄(84%)、値下がりが230銘柄(12%)、変わらずが58銘柄(3%)だった。

<13:23> 後場の日経平均は堅調、日中高値更新 主力株が一段高
後場に入り、日経平均は堅調な展開が続いている。前場引け時点より上げ幅を広げ、前営業日比約580円高の3万2200円台前半で推移。一時、600円超高となる場面もあり、日中高値を更新した。指数寄与度の大きい銘柄や主力株が一段高となっているほか、業種別では卸売、医薬品、機械などがじり高となっている。市場では「前日までの2営業日で値下がりし、そのまま調整に入るとみていた投資家も多かったようだが、実際はSQ(特別清算指数)通過後に反発したことで買い安心感が広がっている」(国内証券・アナリスト)との声が聞かれた。市場の関心は来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向かっており、「マーケットの予想通り米連邦準備理事会(FRB)の利上げ見送りが決定されれば、日本株は引き続きしっかりした地合いが続くのではないか」(同)との意見があった。

<15:20> 新興株はマザーズが反発、米ハイテク株高で買い優勢
新興株式市場は、マザーズ総合が0.47%高の772.79ポイントと、反発した。前日の米国市場で、ハイテク株比率が高いナスダック総合が1%超上昇したことから、国内の新興株市場でも買いが優勢となった。東証グロース市場指数は0.48%高の984.20ポイントだった。個別では、M&A総研ホールディングスやカバー、アクリートが堅調。一方、アドバンスト・メディアやフリー、エクサウィザーズは売られた。

<15:50> 日経平均・日足は「中陽線」、来週も上値を試す展開か
日経平均・日足は、上下に短いヒゲを伴う「中陽線」となった。終値は3万2265円17銭。市場では「5日移動平均線が3万2069円を上回って引けるかが注目だったが、きれいに上回って引けたので、ものすごく強い。来週も上値を試す展開は大いにあるだろう」(国内証券のストラテジスト)との声が聞かれた。テクニカル面では、上値めどは3万3400円辺りまではないため、「過熱感を抑制しながら、じわじわと来週末にかけて3万3000円を突破するのか、いったん調整に向かうのかを見極めたい」(同)という。

ロイター

◆日本株市況クロージング=米国株高やSQを波乱なく通過したことでリスク選好ムード高まる(09日フィスコ)

2023/06/09(金)16:05

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 9日の日経平均が623.90円高の32265.17円で取引終了、3日ぶりに反発

  • 前日の米国市場でハイテク関連株が買われ、その流れを引き継いで買いが先行

  • 6月限の株価指数・オプションの特別清算指数(SQ)算出日を通過し、外国人投資家の資金流入への期待感で上昇

  • 値上がり銘柄が1500を超え、全体の8割超を占める

  • 海運、空運、石油石炭、鉱業を除く29業種が上昇し、卸売、電気ガス、医薬品、ゴム製品、機械の上昇が目立つ

  • ファーストリテ、ダイキン、アドバンテス、第一三共が堅調、一方でソフトバンクG、積水ハウス、太陽誘電が軟化

  • 前日の米国市場で新規失業保険申請件数が1年半ぶりの高水準で利上げ継続観測後退、主要株価指数上昇

  • 日経平均が600円超上昇した要因には、SQ後の相場調整予想からの短期筋の買い戻しも

  • 個別銘柄では、欧州系証券が目標株価を引き上げたファーストリテが大反発、商社株の上伸が相場を支える

  • 投資家の関心は13日からのFOMCの結果やそれに伴う米国市場の動向に移行

  • FOMCでは利上げ見送りが予想、7月以降も利上げ見送りなら海外投資家の日本株買い強まる期待

  • しかし、海外投資家が3月末から日本株投資を始めているため、一時的な買いの勢い途切れへの警戒も

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

9日の日経平均は3日ぶりに反発。623.90円高の32265.17円(出来高概算15億2000万株)で取引を終えた。前日の米国市場でハイテク関連株が中心に買われた流れを引き継いで、買いが先行して始まった。また、6月限の株価指数・オプションの特別清算指数(SQ)算出日を波乱なく通過したことで、再び外国人投資家の資金流入に対する期待感もあり、日経平均は大引け間際に32304.04円まで上げ幅を広げた。

東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1500を超え、全体の8割超を占めた。セクター別では、海運、空運、石油石炭、鉱業の4業種を除く29業種が上昇。卸売、電気ガス、医薬品、ゴム製品、機械の上昇が目立っていた。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>、アドバンテス<6857>、第一三共<4568>が堅調で、ファーストリテ1銘柄で日経平均を約157円押し上げた。半面、ソフトバンクG<9984>、積水ハウス<1928>、太陽誘電<6976>が軟化した。

前日の米国市場は、新規失業保険申請件数が1年半ぶりの高水準となったことで利上げ継続観測が後退、ハイテク関連株中心に買われ主要株価指数は上昇した。これを受け値がさ株中心に幅広い銘柄に投資資金がシフトした。またSQ後に相場が調整するとみて売り持ちしていた短期筋の買い戻しも加わり、日経平均は600円超の上昇となった。個別では、欧州系証券が目標株価を引き上げたファーストリテが大幅に反発したほか、商社株が上伸したことなどが相場を支えた。

SQを通過したことで、投資家の関心は13日からのFOMCの結果やそれを受けた米国市場の動きに移っている。FOMCでは利上げの見送りが大半の予想だ。前日の労働関連指標を受け、7月以降も利上げが見送られることになれば、米景気後退懸念が払しょくされ、米国株の騰勢が強まることが予想され、海外投資家の日本株買いも一段と強まることへの期待感を抱く投資家が多い。ただ、海外勢は3月末から日本株投資を始めているだけに、買いの勢いが一時的に途切れることへの警戒感も出始めており、楽観論が修正されることも想定しておきたい。

フィスコ

◆今日の日本株市場(09日SMBC日興証券)

2023/06/09(金)の日本株市場(SMBC日興証券)

◆日経225先物(引け後コメント)=日経225先物はボリンジャーバンドの+1σまでの調整を経て、理想的な反発

2023/06/09(金)18:34

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 日経225先物(9月限)は前日比600円高の3万2200円で取引終了、寄り付きはシカゴ日経平均先物を上回りギャップアップ

  • 現物の取引開始後にリバウンド基調が強まり、一時3万2200円まで上昇

  • ボリンジャーバンドの+1σまで調整し、上昇トレンド維持、SQに絡む買い越しもあった

  • SQ値が支持線として意識され、ショートカバーが強まったと推測

  • SQ通過後は3万2000円を上回って堅調な展開、FOMCや日銀の金融政策決定会合を控え、海外投資家の実需の買いオーダーも

  • ボリンジャーバンドの+1σからのリバウンドにより、+2σを意識したトレンド形成への期待が高まる

  • NT倍率は14.50倍に上昇、ボリンジャーバンドの+1σ水準での推移、一定水準を超えると昨年の高値が意識される

  • 日経225先物の売り越しはABNアムロ、ソジェン、モルガンSで、買い越しはシティ、野村、JPモルガン

  • TOPIX先物の売り越しはBNPパリバ、ソジェン、モルガンSで、買い越しはBofA、バークレイズ

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

大阪6月限
日経225先物 32200 +600 (+1.89%)
TOPIX先物 2219.5 +29.5 (+1.34%)

 日経225先物(9月限)は前日比600円高の3万2200円で取引を終了。寄り付きは3万1950円と、シカゴ日経平均先物(3万1835円)を上回りギャップアップで始まった。その後3万1840円まで上げ幅を縮めたものの、現物の取引開始後にはリバウンド基調が強まり、一時3万2200円まで上げ幅を広げた。買い一巡後は強弱感が対立する格好となり、3万1950円~3万2200円処で保ち合いを継続。後場に入り3万2000円を上回って推移するなか、終盤にかけて3万2250円まで買われる場面も見られた。

 日経225先物はボリンジャーバンドの+1σまでの調整を経て、理想的な反発をみせたことで、これまでの+1σと+2σに沿った上昇トレンドを維持する形となった。8日の米国市場の上昇が支援材料となったほか、SQに絡んだ商いでは金額(推定)で日経平均型が約1500億円、TOPIX型は約300億円の買い越し。SQ値は概算で3万2018円38銭だった。日経平均株価が寄り付き後ほどなくしてSQ値を上回ったことで、センチメントの改善につながった。SQ値が支持線として意識され、後場中盤以降はショートカバーが強まった格好だろう。

 SQ通過後にこう着感が強まると見られていたが、3万2000円を上回っての堅調な相場展開だった。来週に米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀の金融政策決定会合を控えて、週末要因も重なって手掛けにくい状況だったとみられるが、ショートカバーに加えて、海外投資家による実需の買いオーダーが入ったとみられ、日本株選好の流れが継続しているようだ。

 ボリンジャーバンドの+1σは3万1800円まで切り上がり、+2σは3万2800円まで上昇してきた。FOMCの結果を受けた米国市場の動向次第の面はあるが、方向性としては+1σからのリバウンドにより、+2σを意識したトレンド形成への期待が高まりやすいだろう。ショートカバーが一段と強まる可能性もあり、楽観は禁物ではあるものの、ロング対応を継続しておきたいところだ。

 NT倍率は14.50倍に上昇した。直近のレンジ内での推移ではあるが、ボリンジャーバンドの+1σ水準での推移を見せており、この水準を明確に上放れてくるようだと、昨年8月の14.58倍、21年2月高値の15.68倍が意識されてくる。

 手口面では、日経225先物はABNアムロが2210枚、ソジェンが1440枚、モルガンSが540枚程度の売り越しに対して、シティが1280枚、野村が1260枚、JPモルガンが710枚程度の買い越しだった。売り方は裁定買い(現物買い・先物売り)に絡んだ商い、野村の買いはダブルインバースなどのヘッジ対応に伴う調整買いの可能性がある。TOPIX先物はBNPパリバが1860枚、ソジェンが650枚、モルガンSが550枚程度の売り越しに対して、BofAが2600枚、バークレイズが1070枚程度の買い越しだった。

株探ニュース

◆海外ヘッドライン一覧(09日ロイター)

2023/06/09(金)20:26

[9日 ロイター]
◆海外ヘッドライン一覧
・キャッシュと債券に資金流入=BofA週間調査
・中国第2四半期GDP、比較的高い伸びに=人民銀総裁
・UBS、クレディ・スイス買収の損失保証巡りスイス政府と合意
・ベトナム輸出、1─5月は前年比12.3%減 スマホ・衣料品落ち込む
・中国人民銀行の元副総裁、規律違反で党籍剥奪
・仏食品大手75社、数百種類の商品を来月値下げ=財務相

・中国、キューバ巡るWSJ報道に不快感 「米国はハッカー帝国」
・韓国、中国大使呼び出し抗議 米中対立巡る「挑発的」発言を問題視
・中国、ネット上の誹謗中傷対策で指針案 意見公募

・〔焦点〕米国で広がるメディアリテラシー教育、若者の必須スキルに
・〔GRAPHIC〕米株が昨年10月安値から20%上昇、「強気相場」要因と見通し
・〔アングル〕生成AIで変わるネット広告、クライアントに懸念の声
・〔アングル〕ドイツ極右政党、反移民・反グリーンで勢力伸ばす
・〔アングル〕PGAとLIV統合の裏に米政権の対サウジ軟化、人権問題後回し
・〔アングル〕欧州PE業界、金利上昇で苦戦 セレブ参入でも沈痛ムード
・〔アングル〕米S&Pが直近安値から20%上昇、新たな強気相場入りには異論も
・〔ロイター調査〕南アランド、年初来の下落からせいぜい半値戻しか
・〔ロイター調査〕ECB、7月まで2会合連続で0.25%利上げか

・ロシアの破壊工作グループがダム爆破、証拠通話を傍受=ウクライナ
・台湾、EUに二者間投資協定の締結要請 「法的枠組み重要」
・ザポロジエ州で激しい戦闘、ウクライナの戦車13両破壊=ロシア軍
・ロシア軍がダムを破壊、証拠となる通話を傍受=ウクライナ当局
・英石油・ガス会社の超過利潤税、価格下落なら免除へ
・米FRBの緊急融資枠、先週は銀行の利用額が小幅増加
・中国の投資信託、個人の敬遠姿勢が鮮明に 景気失速で株式に弱気
・ドイツ企業の対中投資、ゼロコロナ解除後も回復せず=調査

・BUZZ-南アランド横ばい、今週は堅調
・ブルックフィールド、ネットワーク・インターナショナル買収 27.6億ドル
・フィリピン、23年の経済成長目標を6.0─7.0%で維持
・中国、EV用バッテリーの標準化推進を=元工業情報相
・フィリピン、23年の経済成長目標を6.0─7.0%で維持
・ロシアが夜間空爆、少なくとも1人死亡=ウクライナ当局
・トランプ氏起訴、共和党ライバル候補が司法の「武器化」批判

・オープンAIのCEOが韓国訪問、大統領と会談へ
・米発電、今夏は再エネと天然ガスが最も増加=EIA
・バイナンス米国法人、ドル預け入れ停止 引き出しも近く停止へ
・EU内相、難民受け入れの分担で合意
・EXCLUSIVE-クレディS、中国の証券合弁を売却へ シティが一時関心=関係筋
・投資家グループ、気候変動目標達成へ「言葉ではなく行動」要求
・ブルトン欧州委員、米メタに児童保護対策要求 CEOと会談へ
・英住宅価格、2年で10%下落も 景気後退要因に=ムーディーズ
・中国5月物価統計、PPIは予想以上に下落 CPI伸び加速
・米中対立で「間違った判断」避けよ、駐韓中国大使が尹政権に警告

・エルニーニョ発生、異常気象の恐れ=米海洋大気庁
・スイス中銀、インフレ対策が「実に重要」=総裁
・EXCLUSIVE-台湾エイサー、ロシア事業停止表明後もハードウエア出荷=データ
・アンモニアパイプライン破損、黒海穀物合意に悪影響=ロ大統領府
・「反ESG」ファンドへの資金流入鈍化=モーニングスター
・化石燃料の段階的縮小は不可避=UAEのCOP28議長
・米メタがアプリ向け生成AI実演、人格変わるチャットボットなど
・独メルセデスの自動運転車、米加州が販売承認 テスラに先行
・ゴールドマンなど米金融3社、オデイ・アセットとの関係見直し=関係者
・ペルー中銀、政策金利7.75%に据え置き 5会合連続
・EU、半導体やAI事業に補助金87億ドル 技術革新を後押し
・独伊、水素輸送対応のパイプライン新設で協調 エネ安保強化

・トヨタ、メキシコのピックアップ工場に3.28億ドル追加投資へ
・アジア太平洋諸国とLNG供給契約で協議=ロシア副首相
・トランプ氏、2件目の起訴 機密文書保持巡り米大陪審=関係筋
・EXCLUSIVE-台湾外相、来週欧州訪問 プラハでは安保会議に出席=関係筋
・中国5月物価統計、PPIは予想以上に下落 CPI伸び加速
・原油価格は下落、需要懸念が重し 2週続落の見通し
・米国務長官、サウジ・イスラエル国交正常化に尽力と表明 核に言及せず
・パキスタンGDP、23年度は0.29%増の予想=年次経済調査
・AI新興企業コヒア、2.7億ドル調達 エヌビディアなどから
・カナダ中銀、モルガンSとシティが7月の0.25%利上げ予想

・原油価格は年内に上昇も、供給の伸び抑制で=米シェール大手幹部
・米テスラ、スペイン・バレンシア州政府と自動車投資で協議=関係筋
・米国防総省、新たに20億ドル規模のウクライナ防空支援策を用意=BBG
・韓国経常収支、4月は再び赤字 企画財政相「今後は黒字転換へ」
・サウジの独自減産、原油市場は反応薄 景気懸念で=シェブロン
・GMがテスラの充電施設利用へ、規格統一化に期待高まる
・トルコ中銀新総裁にエルカン氏、米ファースト銀元CEO
・米上院外交委、中国の「途上国」地位剥奪法案を可決
・ザポロジエ原発、決壊ダム貯水池からの給水続いている=IAEA
・米国務長官の中国訪問、来週を計画=ポリティコ

・中国、自動車購入奨励策を計画 5月販売は前月比7.3%増
・ウクライナ、ダム決壊で数百万トンの作物喪失も=農業省
・ロシアがへルソン砲撃、少なくとも9人負傷=ウクライナ当局
・米英首脳、経済関係深化で合意 AIやクリーンエネルギー巡り
・メキシコ5月CPIは1年9カ月ぶり低い伸び、利下げ開始までには時間か
・ゼレンスキー氏、ウクライナ東部の戦闘で「結果出た」と称賛
・米家計資産、第1四半期は1年ぶり高水準 株式上昇や国債買いで
・暗号資産業者の多くは「打算」の上でルール軽視=SEC委員長
・中国がキューバにスパイ施設設立とWSJ報道、米・キューバは否定

ロイター

―――【NEWS】―――

▶[NEWS]米新規失業保険申請、26.1万件に大幅増 金融政策には影響薄か(09日ロイター)

2023/06/09(金)01:33

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 新規失業保険申請件数が前週比で2万8000件増の26万1000件に

  • 増加幅は約2年ぶり、申請件数は約1年半ぶりの高水準

  • オハイオ州とカリフォルニア州で申請件数が大幅に増加

  • メモリアルデーの祝日が含まれており、申請件数が不安定になる傾向

  • エコノミストらは、解雇が加速しているとは見ていない

  • 不正申請問題を考慮し、解雇増加の結論には早すぎるとの意見も

  • 今回の申請件数増加が金融政策に与える影響はないとの見解

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

[ワシントン 8日 ロイター] 米労働省が8日発表した3日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週から2万8000件急増し、26万1000件となった。件数は約1年半ぶり高水準、増加幅は約2年ぶりの大きさとなった。リセッション(景気後退)のリスクが高まる中、労働市場の減速が示唆された。ロイターがまとめたエコノミスト予想は23万5000件だった。オハイオ州とカリフォルニア州で大幅に増加したことが影響した。ただ、ほとんどのエコノミストは解雇が加速しているとはみていない。この週にはメモリアルデーの祝日も含まれており、申請件数は祝日前後で不安定になる傾向があるためだ。ブリーン・キャピタル(ニューヨーク)のシニアエコノミックアドバイザー、コンラッド・デカドロス氏は「申請件数の急増は解雇の増加の兆候かも知れないが、申請件数は週ごとに変動するため、結論を出すのは早すぎる。特に最近マサチューセッツ州で起きた不正申請問題を考えると、解雇が活発化したと結論づける前にさらなる確認を待つべきだ」と述べた。季節調整前の申請件数は1万0535件増の21万9391件。5月27日までの1週間の継続受給件数は3万7000件減の175万7000件だった。エコノミストらは、今回の申請件数増加が金融政策に与える影響はないとみている。オックスフォード・エコノミクス(ニューヨーク)の米国担当エコノミスト、マシュー・マーティン氏は「申請件数は、われわれが毎月の雇用増がない状態とみる30万5000件の水準を大きく下回っている。米連邦準備理事会(FRB)の金融政策に影響が及ぶのは、申請件数がより持続的に増加してからだろう」と述べた。

ロイター

▶[NEWS]ユーロ圏、1-3月成長率マイナス0.1%に改定-リセッション確認(08日ブルームバーグ)

2023/06/08(木)19:52

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • ユーロ圏経済が非常に緩やかなリセッションに陥る、ロシアのウクライナ侵攻に伴うエネルギー価格上昇が影響

  • ユーロ圏の2023年第1四半期GDPは前期比0.1%減、新型コロナパンデミック以降初のリセッションが確認

  • リセッションが政治家や欧州中央銀行(ECB)当局者に打撃、一方で家計への大規模支援がより深刻な不況を防ぐ

  • 現在の四半期はプラス成長が見込まれ、政府は財政支援の縮小を続ける見通し、ECBも政策を変えることはないと予想

  • ECBはインフレ撲滅が持続的経済成長の前提条件との立場

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

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 ユーロ圏経済は冬の間に非常に緩やかながらリセッション(景気後退)に陥っていたことが分かった。ロシアのウクライナ侵攻を受けたエネルギー急騰が響いた。
 欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)の8日の発表によると、1-3月(第1四半期)の域内総生産(GDP)は前期比0.1%減に改定された。2022年10-12月(第4四半期)も0.1%のマイナス成長だったため、2四半期連続のマイナス成長となり、新型コロナウイルスのパンデミック以降で初めてのリセッションが確認された。
 ブルームバーグがまとめたアナリスト調査では、1-3月はゼロ成長が見込まれていた。
 リセッションが現実になったことは、回避できると繰り返してきた政治家や欧州中央銀行(ECB)当局者には打撃だが、家計への巨額の支援がより深刻な不況を防いだと考えることもできる。
 今四半期はプラス成長を回復したとみられるため、政府は財政支援の縮小を続ける見込みで、ECBも引き締めの道筋を変えることはないだろう。ECBはインフレ撲滅が持続的経済成長の前提条件だと考えている。

原題:Euro Zone Succumbs to Mildest of Recessions on Energy Shock(抜粋)

ブルームバーグ

▶[NEWS]日銀は6月会合で大規模緩和維持の公算大、物価は上振れ-関係者(09日ブルームバーグ)

2023/06/09(金)17:20

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 日本銀行は、長短金利を操作するイールドカーブコントロール(YCC)を軸にした金融緩和政策を継続する方向性が強い

  • 新型コロナからの回復期における日本経済を支援し、持続的・安定的な2%の物価目標の実現に向けて大規模な金融緩和策が必要

  • 市場機能に改善が見られる中、イールドカーブのゆがみ解消などに向けた緩和修正の必要性は低い

  • 4月末時点のコアCPIは上振れ推移を見せ、2023年度の物価見通し引き上げが次回リポートで議論される可能性がある

  • 日銀の2023年度のコアCPIの前年比上昇率見通しは1.8%だが、民間エコノミスト予想は2.5%で、大きな差がある

  • コアCPIが今年度半ばにプラス幅を縮小、その後再び拡大に転じるとの日銀の見通しには変化がない

  • 日銀は経済統計と金融市場の動向を見極めた上で最終判断を下すだろう

  • ブルームバーグの調査によれば、エコノミストの9割超が今月の会合で金融政策の現状維持が決まると見込んでいる

  • 日銀は賃金上昇を伴う形で2%の物価安定目標を持続的・安定的に実現することを目指している

  • ティー・ロウ・プライス、ブラックロック、ECBなどは日銀の政策正常化が日本の資金をグローバル市場から自国に回帰させる可能性を警告

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

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 日本銀行は15、16日に開く金融政策決定会合で、長短金利を操作するイールドカーブコントロール(YCC)を軸とした現行の金融緩和政策の継続を決める公算が大きい。複数の関係者への取材で分かった。
 関係者によると、日本経済が新型コロナ禍から脱し、強まっている前向きな動きを支援し、持続的・安定的な2%の物価目標の実現につなげるため、現在の大規模な金融緩和策を続ける必要がある。昨年12月のような市場機能の低下という副作用に対応した緩和修正も、イールドカーブのゆがみの解消など市場機能に一定の改善が見られる中で必要性は乏しいという。
 足元の消費者物価(生鮮食品を除くコアCPI)は4月末に公表した経済・物価情勢の展望(展望リポート)に比べて上振れて推移しており、情勢に大きな変化がなければ、7月末の次回リポートで2023年度の物価見通しの引き上げが議論になる可能性を関係者は指摘している。
 日銀は23年度のコアCPIの前年比上昇率について1.8%を見込んでいる。一方、物価の上振れを受けて民間エコノミストの予想は2.5%程度に上昇しており、大きなかい離が生じている。
 関係者によると、コアCPIが今年度半ばにかけてプラス幅を縮小していくとの日銀の見通しに現時点で変化はない。その後に再びプラス幅が拡大に転じるとの想定は依然として不確実であり、物価目標の実現までに距離がある状況は変わらないという。
 日銀は、経済統計と金融市場の動向をぎりぎりまで見極めた上で最終判断を下すだろう、と関係者は語った。
 ブルームバーグがエコノミスト47人を対象に1日から6日まで実施した調査では、9割超の44人が今月の会合で金融政策の現状維持が決まると見込んでいる。
 日銀は、賃金上昇を伴う形で2%の物価安定目標を持続的・安定的に実現することを目指している。植田和男総裁は9日の国会答弁で、物価目標の持続的・安定的実現までに「まだ少し間があると考えている」とした上で、金融政策運営については「粘り強く金融緩和を継続していくという姿勢だ」と述べた。
 主要国で唯一金融緩和姿勢を維持する日銀が政策を転換するかどうかは、世界の金融市場を揺るがしかねない重要な要素だ。ティー・ロウ・プライスやブラックロック、欧州中央銀行(ECB)などは、日銀の政策正常化が日本の資金をグローバル市場から自国に回帰させる可能性を警告している。

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ブルームバーグ

▶[NEWS]FRBは6月に利上げを停止し、12月まで据え置き-エコノミスト予想(09日ブルームバーグ)

2023/06/09(金)19:00

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 米金融当局は来週のFOMC会合で、利上げを停止するとエコノミストの大多数が予想

  • 連邦公開市場委員会(FOMC)会合ではフェデラルファンド(FF)金利の目標範囲を5-5.25%に維持する見込み

  • パウエルFRB議長は引き締めキャンペーンの一時停止を示唆し、利上げの遅延効果や地銀経営破綻の影響を検討する意向を示した

  • FOMCの最新の四半期経済予測では、年末のFF金利予想が3月の予測と一致する5.1%と見込まれている

  • 金融市場では、7月に0.25ポイントの追加利上げ後、12月に同規模の利下げを行う可能性が考慮されている

  • ノムラ・セキュリティーズのエコノミストは、利上げは見送られるものの、四半期経済予測を通じて追加利上げの可能性を示すと指摘

  • インフレ圧力の緩和、雇用情勢の鈍化、与信減少などを受けて、利上げの再開は行われず、5月の利上げが最後になると予測

  • 米金融当局がピーク金利に達したかどうかについては、エコノミストの間で意見が分かれており、約1/3は7月に0.25ポイントの追加利上げがあると予想

  • ネーションワイド・ライフ・インシュアランスのエコノミストは、FOMCの主要当局者が7月の利上げの可能性を排除せず、市場に混乱を与える可能性があると指摘

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

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 昨年3月に現行の利上げキャンペーンを開始した米金融当局について、来週の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で1年3カ月ぶりに引き上げを停止すると、ブルームバーグが調査したエコノミストの大多数は予想している。
 底堅い景気とインフレ高止まりが続く状況にあって、当局は13、14両日の会合でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを5-5.25%に維持した後、7月は一段と難しい判断を迫られるものの、12月まで金利を据え置くと見込まれている。
 パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は先月、引き締めキャンペーンの一時停止を示唆。これまでの利上げの遅延効果や一連の地銀経営破綻が与信に与える影響について、一息入れて検証したい考えを示していた。
 FOMCが14日の会合後に公表する最新の四半期経済予測では、ドット・プロット(金利予測分布図)で示される年末時点のFF金利見通しが中央値で5.1%と、3月の前回予測と一致すると、エコノミストは見込んでいる。
 金融市場はこれに対し、金融当局が7月に0.25ポイントの追加利上げに踏み切った後、12月に同規模の利下げを行う可能性を織り込んでいる。調査はエコノミスト46人を対象に、今月2-7日に実施した。
 ノムラ・セキュリティーズの雨宮愛知、ジェレミー・シュワルツ、ジェイコブ・マイヤーの3氏は調査への回答で、「6月のFOMC会合では、利上げは選択しないものの、四半期経済予測を通じて追加利上げ見通しのシグナルを発する形で、タカ派的一時停止が予想される」と指摘した。
 その上で、「インフレ圧力の緩和や雇用情勢の鈍化、与信減少に伴う逆風などを受けて、FOMCは後になって利上げ再開を決めることがなくなり、今回のサイクルでは結局、5月の利上げが最後のものになるとわれわれは予測している」と論じた。
 米金融当局がピーク金利に達したかどうかを巡っては、エコノミストの間で意見が分かれており、約3分の1は7月に0.25ポイントの追加利上げがあると予想する。
 ネーションワイド・ライフ・インシュアランスのチーフエコノミスト、キャシー・ボストジャンシク氏は「予想よりも力強い内容のデータに直面して、FOMCの主要な当局者は、6月には利上げを一回見送る方向に傾いているものの、7月の引き締めの可能性を排除しないと示唆している。当局のガイダンスは曖昧で市場に混乱を与えている」とコメントした。

原題:Fed Seen Ending Its 15-Month Hiking Campaign in Economist Survey(抜粋)

ブルームバーグ

▶[NEWS]日銀の政策修正、巨大衝撃波の震源とティー・ロウ-資金の国内回帰で(09日ブルームバーグ)

2023/06/09(金)16:28

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 日本銀行の金融政策引き締めが近いかもしれないとティー・ロウ・プライスが指摘

  • 国際債券責任者のフセインCIOは、日本の金融政策変更がグローバル金融市場に大きな影響を与える可能性があると述べた

  • ブラックロックと欧州中央銀行(ECB)は、日銀の政策正常化が日本の資金をグローバル市場から自国に回帰させる可能性を警告

  • 日本の投資家の海外投資は約418兆円に膨らんでおり、既に大規模な資金引き揚げが始まっている可能性がある

  • フセイン氏は量的緩和(QE)のアンカーが「退こうとしているかもしれない」との見方を示した

  • 日銀は昨年12月にイールドカーブ・コントロール(YCC)の許容変動幅拡大を決定し、米国債からオーストラリア・ドルまでさまざまな資産がこれに反応

  • オーストラリア準備銀行とカナダ銀行の予想外の利上げで、グローバル債券市場が売り圧力にさらされ、これが日銀に引き締め圧力を増加させる可能性がある

  • 日銀ウォッチャーの多くは政策修正時期の予想を7月に先送りし、全体の3分の1のみが7月の修正を予想

  • フセイン氏は、日銀がYCCを解除することがFOMCの次回会合での利上げや利下げよりも市場にとって重要であり、日本資金の引き揚げが海外市場に大きな衝撃を与える可能性があると述べた

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

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 超低金利の最後のとりでともいえる日本銀行の政策引き締めは、金融の世界に衝撃波を送りかねないが、開始が近いかもしれないとティー・ロウ・プライスが指摘した。
 国際債券責任者のアリフ・フセイン最高投資責任者(CIO)は「日本の金融政策は、グローバル金融の(大地震を引き起こす)サンアンドレアス断層かもしれない。日銀はグローバル市場に及ぼしかねない影響を認識しているとは思うが、私の考えでは、それは今そこにある現実の危険だ。必ず投資家として意識しておくべきだと考える」とリポートでコメントした。
 資産運用会社の米ブラックロックと欧州中央銀行(ECB)も、日銀の政策正常化が日本の資金をグローバル市場から自国に回帰させる可能性を警告している。
 長年のマイナス金利の中で日本の投資家の海外投資は3兆ドル(約418兆円)余りに膨らんだ。ブルームバーグの集計データによると、日本の投資家による昨年の欧州債売り越しは過去最大規模に達しており、大規模な資金引き揚げが既に始まっていることも考えられる。
 フセイン氏は量的緩和(QE)のアンカー(最終走者)が「退こうとしているかもしれない」との見方を示した。日銀は昨年12月にイールドカーブ・コントロール(YCC、長短金利操作)の許容変動幅拡大を決定。米国債からオーストラリア・ドルに至るまで、さまざまな資産がこれに反応した。
 今週はオーストラリア準備銀行(中央銀行)とカナダ銀行(中銀)の予想外の利上げで、グローバル債券市場が再び売り圧力にさらされた。こうした状況は日銀にあらためて引き締めを迫る圧力になり得る。それでも先物市場は、海外投資家が日銀の著しい政策修正に備えていないことをうかがわせる。
 ブルームバーグの調査結果によると、日銀ウォッチャーは政策修正時期の予想を7月に先送りした。植田和男総裁が金融刺激継続の必要性を重ねて示唆する中で、7月の修正を予想する回答者も全体の3分の1に過ぎない。
 フセイン氏は「日銀がYCCを解除するとすれば、米連邦公開市場委員会(FOMC)が次回会合で利上げするか利下げするかより市場にとってはるかに重要かもしれない」と主張。グローバル市場からの日本資金の引き揚げは「日本国外の市場にかなりの衝撃を与えかねない」と分析した。

原題:T. Rowe Sees BOJ Shift as ‘San Andreas Fault’ of Global Finance(抜粋)

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ブルームバーグ


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