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2023/08/08(火)=ダウ平均が407.51ドル高と4営業日ぶりに上昇/日経平均は3営業日続伸し、32377.29円で終了/日経225先物は30円安の3万2290円で日中取引終了



―――【総まとめ】―――

  • ダウ平均が407.51ドル高と4営業日ぶりに上昇、ナスダックが85.16ポイント高で終了、ウィリアムズ総裁の利下げ言及や7月雇用統計が後押し

  • NY債券市場の長期債は下落、10年物国債利回りは0.06%上昇して4.09%で終了

  • NY外国為替市場での円は3営業日ぶりに下落、1ドル=142円40〜50銭で取引終了

  • NY原油先物9月限が0.88ドル安の81.94ドルで終了、時間外取引レンジは81.52ドル-83.30ドル, 米長期金利の反発やドル安の一服が影響

  • 日経225先物9月限は前日比90円高の3万2410円で夜間取引終了、現物終値3万2254.56円に対しては155.44円高

  • 日経平均は3営業日続伸し、32377.29円で終了、背景に米国株の上昇と円安

  • 前場中には32500円を一時回復、ただし、10日の米CPI発表や3連休を前に模様眺めムード

  • 日経225先物は前日比30円安の3万2290円で日中取引終了

  • 買いが先行したが、前場終盤には売りに転じ、後場はほぼ保ち合いの動き


―――【チャート】―――

◆直近2営業日の値動き=15分足チャート(日経225先物ミニ9月限)


日経225先物ミニ9月限15分足チャート2023/08/04(金)16:30~2023/08/08(火)15:15

◆過去6ヵ月の値動き=日足チャート(日経225先物ミニ9月限)


日経225先物ミニ9月限日足チャート2023/02/09[半年前]16:30~2023/08/08(火)15:15

―――【経済イベント指標】―――

◆2023/08/07(月)の経済指標結果


2023/08/07(月)の経済指標結果

◆2023/08/08(火)の経済イベント予定


2023/08/08(火)の経済イベント予定

―――【欧州市況】―――

◆欧州市場サマリー(07日ロイター)

2023/08/08(火)02:37

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • ロンドン株式市場は反落、中国での需要減や鉱業株の下落が影響

  • FTSE350種鉱業株指数1.27%下落、銅価格下落が影響

  • 銀行株指数0.82%高、HSBCが1.2%上昇

  • 航空宇宙・防衛指数1.38%上昇、地政学的不確実性が要因

  • FTSE250種指数0.39%安、不動産株と不動産投資信託指数も下落

  • LSLプロパティー・サービシズは10.6%下落、英住宅ローン市場低迷が影響

  • 欧州株式市場は小幅に続伸、防衛銘柄上昇がけん引

  • STOXX欧州600種航空宇宙・防衛指数1.03%上昇

  • 資源株指数は1.00%下落、ヘルスケア株指数0.56%高

  • フランスのCAC40指数0.06%上昇、ドイツのDAX指数0.01%下げ

  • シーメンス・エナジーが6.1%下落、風力発電用タービン子会社の問題で

  • ユーロ圏の独連邦債の長短金利逆転の幅縮小

  • ECBが金利を高水準に維持の観測、ユーロ圏投資家センチメント指数上昇

  • 独10年債利回り上昇、2年債利回り低下

  • ドイツ連邦銀行、国内公共部門の預金に対する利息支払い停止発表、短期債への需要増の可能性

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

[7日 ロイター]
<ロンドン株式市場>
 反落して取引を終えた。中国での需要減を懸念した鉱業株の下落が相場全体を押し下げた。FTSE350種鉱業株指数は1.27%下げた。最大の金属消費国の中国での過剰在庫と需要見通しを背景に銅価格が下落したのが嫌気された。一方、銀行株指数は0.82%高。金融大手HSBCが1.2%上昇したのがけん引した。航空宇宙・防衛指数は1.38%上昇し、過去最高値を付けた。ここ数営業日にわたって最高値を更新しており、アナリストらは地政学的不確実性の高まりが上昇要因の1つになっているとの見方を示す。中型株で構成するFTSE250種指数は0.39%安。投資家は今週後半に発表される英国の2023年第2・四半期国内総生産(GDP)と、米国と中国のインフレ指標に注目している。不動産株指数は0.67%、不動産投資信託指数は0.62%それぞれ下落した。不動産代理店のLSLプロパティー・サービシズは10.6%と大きく下落した。英住宅ローン市場の低迷が年間利益に悪影響を及ぼすと警告したのが嫌気された。

<欧州株式市場>
 小幅に続伸して取引を終えた。地政学的な不透明感が高まる中、防衛銘柄の上昇が相場をけん引した。STOXX欧州600種航空宇宙・防衛指数は1.03%上昇し、過去最高値を付けた。イタリアの航空防衛大手レオナルドが3.1%、投資会社メルローズが2.6%それぞれ上げた。資源株指数は1.00%下落。銅生産欧州最大手のアウルビスが9.5%下げた。ヘルスケア株指数は0.56%高。デンマークのバイオ医薬品会社ババリアン・ノルディックが3.1%上げた。欧州の主要取引所はまちまち。フランスのCAC40指数は0.06%上昇。一方、ドイツのDAX指数は0.01%下げた。ドイツの重電大手シーメンス・エナジーが6.1%下落した。風力発電用タービン子会社を巡る問題で22億ユーロ(24億ドル)の費用を計上すると発表したことが重しとなった。金利の見通しを見極めようと、今週発表されるドイツ、中国、米国のインフレ指標が注目されている。

<ユーロ圏債券>
 独連邦債の長短金利逆転の幅が縮小した。市場では欧州中央銀行(ECB)がインフレ対応のために金利を長期にわたり高水準に維持するとの観測が出ている。調査会社センティックス発表の8月のユーロ圏投資家センチメント指数はマイナス18.9と、前月のマイナス22.5から予想外に上昇。前月まで3カ月連続で低下していた。独10年債利回りは4ベーシスポイント(bp)上昇の2.574%。一方、独2年債利回りは3bp低下の3.15%。10年債と2年債の利回り格差はマイナス56.8bpと、6月9日以来の水準に縮小した。独1年債利回りは10bp低下の3.545%。ドイツ連邦銀行(中央銀行)は4日、国内公共部門の預金に対する利息支払いを10月から停止すると発表。これを受け、短期債への需要が膨らむ可能性があるとの見方が出ていた。

ロイター

―――【要人発言】―――

◆主な要人発言(OANDA証券)

2023/08/08(火)05:10

7日08:55 日銀金融政策決定会合における主な意見(7月27-28日分)
「物価安定の目標の実現に向けて、粘り強く金融緩和を継続していく必要がある」
「マイナス金利政策の修正にはなお大きな距離がある」
「イールドカーブ・コントロールの枠組みは、公表しているコミットメントに沿って、継続していく必要がある」
「短期間で物価見通しが大幅に上振れるなど、経済・物価の不確実性がきわめて高い中、イールドカーブ・コントロールをより柔軟に運用していくことで、上下双方向のリスクに機動的に対応し、市場機能等にも配慮しながら、うまく緩和を続ける備えをするべきである」

7日19:04 ウィリアムズNY連銀総裁(7日付のニューヨーク・タイムズ紙)
「金利の低下が来年始まる可能性がある」
「経済データ次第で来年初めの利下げの可能性を排除しない」
「インフレ率は期待通りに低下している」
「景気の鈍化に伴い失業率が若干上昇する」

8日01:57 ピル英中銀金融政策委員会(MPC)委員兼チーフエコノミスト
「英国のインフレには双方にリスクがある」
「インフレのリスクは数年以内に目標を下回る可能性がある」
「英国が十分な利上げを実施していないことにもリスクがある」
「食料インフレは過去の高騰よりも長期化している」

※時間は日本時間

OANDA証券

―――【日経先物ナイトセッション】―――

◆日経225先物夜間取引クロージング:08日夜間取引終値=90円高、3万2410円

2023/08/08(火)06:03

 8日6時00分、大阪取引所の日経225先物期近2023年9月限は前日比90円高の3万2410円で夜間取引を終えた。日経平均株価の現物終値3万2254.56円に対しては155.44円高。出来高は1万4162枚だった。

 TOPIX先物期近は2294.5ポイントと前日比6.5ポイント高、TOPIX現物終値比10.57ポイント高だった。

銘柄       清算値(終値) 前日清算値比   出来高
日経225先物        32410      +90    14162
日経225mini        32410      +90   241821
TOPIX先物        2294.5     +6.5    16962
JPX日経400先物      20730      +25    1470
マザーズ指数先物      767      +2     906
東証REIT指数先物  売買不成立

株探ニュース

―――【主要ニュース】―――

◆今朝の必読ニュース(08日ブルームバーグ)

2023/08/08(火)06:01

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、追加利上げについて議論が必要だが、インフレ率低下の場合、2024年か25年に金利引き下げの可能性

  • FRBのボウマン理事は、インフレ率を目標に低下させるために追加利上げが必要との立場

  • ゴールドマン・サックスは、27億5000万ドルの起債を計画し、その中の22億5000万ドル分は米国債利回り+1.03ポイントの条件で

  • テスラはCFOザック・カークホーン氏の退任を発表、最高会計責任者のタネジャ氏がCFOを兼務

  • UBSグループはアジアでのクレディ・スイスの投資銀行担当者を大幅に削減を検討、約200人の削減予定

  • 台湾の歌手張恵妹さんの北京コンサートで、虹色の衣類着用が禁止されたとの報告、中国のLGBTQへの圧力の増加の兆し

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

「景気抑制的スタンスを当面維持」
米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁はニューヨーク・タイムズ紙とのインタビューで、データ次第だとしながら「景気抑制的なスタンスを当面は維持する必要があると想定している」と発言。追加利上げの必要性については「議論の余地がある」ものの、インフレ率が下がり続ける場合は、実質金利がさらに上がらないよう、2024年か25年に金利を引き下げる必要があるかもしれないとの見解を示した。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン理事はイベントで、「インフレ率を連邦公開市場委員会(FOMC)の目標に低下させるには、追加利上げが必要になる可能性が高いと想定している」と述べ、5日の発言内容を繰り返した。

CPI前に起債
米銀ゴールドマン・サックス・グループは米投資適格債市場で新規資金を調達する。先週のフィッチ・レーティングスによる米信用格付けの引き下げを経て、重要な物価統計の発表が今週控えている中での起債となる。関係者によると、起債は2本立てで規模27億5000万ドル(約3920億円)。このうち22億5000万ドル分の発行条件は米国債利回りに1.03ポイントの上乗せになる。7日はゴールドマンを含む少なくとも9社の起債計画が明らかになった。10日に発表される米消費者物価指数(CPI)の前に、借り入れを手配したい意向のように見受けられる。

マスク氏の後継は
電気自動車メーカーの米テスラは、ザック・カークホーン最高財務責任者(CFO)の退任を明らかにした。同氏は過去13年にわたって在籍し、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の後継として最有力候補とみられてきた。テスラ株は7日の米株式市場で一時4%余り下落。最高会計責任者(CAO)のバイブハブ・タネジャ氏がCFOを兼務する。19年からCFOを務めてきたカークホーン氏は年内は同社にとどまる。

3分の2削減検討
スイスの銀行UBSグループはアジア太平洋地域でクレディ・スイス・グループの投資銀行業担当者を約3分の2減らすことを検討している。アジアのグローバルバンキング部門では今後数カ月間で約200人が削減される見込み。非公開情報だとして関係者が匿名を条件に語った。UBSはなおアジア全域で100人以上のクレディ・スイスの投資銀バンカーを残したいと考えており、その多くについては香港以外の市場に重点を置くという。UBSは7日、投資銀行部門の幹部刷新を発表。行内向け文書によれば、任命された約40人の幹部のうちクレディ・スイス出身者は6人だけだった。

レインボー認めずか
台湾人歌手で阿妹(アーメイ)の愛称で知られる張恵妹さんが北京で5日に行ったコンサートで、多様性を表す虹色の衣類を会場内で着ることが禁止されたと観客が明らかにした。中国でLGBTQなど性的少数者らに対する締め付けが一段と強まっている兆しだ。中国では習近平体制下で価値観の保守化が進んでおり、LGBTQコミュニティーのメンバーや支援者らに対する圧力が強まっている。今年5月には中国で15年間運営されていたLGBTQセンターが閉鎖に追い込まれた。

その他の注目ニュース
日銀のYCC修正後も円安続く、植田総裁が為替相場に異例の言及でも
グリーン移行訴えるクルーズ船、短期的に気候に悪影響もたらす恐れ
北朝鮮にロシア軍のVIP専用機-兵器取引との懸念強まる

ブルームバーグ

◆オーバーナイト・ヘッドライン一覧(08日ロイター)

2023/08/08(火)06:15

・米金融・債券市場=利回り上昇、週内に1030億ドルの国債入札
・NY外為市場=ドル上昇、FRB当局者発言受け
・米国株式市場=反発、週内の米CPI待ち
・中南米金融市場=ブラジルレアル下落、追加利下げ懸念で チリペソ6日続落
・西アフリカ首脳、10日に臨時会議 ニジェール情勢協議
・ウクライナ東部で集合住宅にミサイル2発、5人死亡=内相
・英国の食品インフレ率、年内に10%近辺に低下=ピル氏
・米、1億ドル超のニジェール支援一時停止 クーデター受け=国務省
・中国のウクライナ和平協議への参加は生産的、米が評価
・欧州株式市場=続伸、防衛関連企業買われる
・ロンドン株式市場=反落、鉱業株下落が押し下げ
・ウクライナ軍に戦況の主導権、前進の条件整える=総司令官
・ペイパル、米ドル連動ステーブルコイン発表 主要フィンテックで初
・FRB当局者、追加利上げの賛否説明 9月会合の輪郭明らかに
・ユーロ圏金融・債券市場=独「逆イールド」縮小、金利高止まり観測
・米テスラ、カークホーンCFO退任 CAOが兼任へ
・ウクライナ和平協議、6週間以内に次回会合開催=大統領府長官
・中国、ウクライナ巡り公平な立場堅持 王氏がロシア外相と電話会談
・米KKR、第2四半期は23%減益
・中国・ロシア外相が電話会談、ウクライナ情勢など協議=中国外務省
・TSMC、ドイツ工場新設へ 8日取締役会で決定か=報道
・FRB、物価目標達成に追加利上げ必要の公算=ボウマン理事

ロイター

◆TOP_NEWS_海外主要ニュース一覧(08日ロイター)

2023/08/08(火)05:47

●FRB当局者、追加利上げの賛否説明 9月会合の輪郭明らかに
米連邦準備理事会(FRB)当局者が7日、追加利上げに関する賛否を説明したことで、9月19─20日に開かれる次回会合での政策決定の核となる討議の輪郭がおぼろげながらも明らかになった。

●西アフリカ首脳、10日に臨時会議 ニジェール情勢協議
西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)は、ニジェールの軍事政権に対し設定した憲法秩序回復の通告が聞き入れられないまま6日の期限切れを迎えたこと受け、10日に臨時首脳会議を開催しニジェール情勢について協議する。

●中国、ウクライナ巡り公平な立場堅持 王氏がロシア外相と電話会談
中国の王毅外相は7日、ロシアのラブロフ外相と電話会談し、ロシアが侵攻を続けるウクライナについて独立した公平な立場を堅持するという考えを明確にした。政治的解決を見いだすために尽力するとも伝えた。

●ウクライナ和平協議、6週間以内に次回会合開催=大統領府長官
ウクライナのイェルマーク大統領府長官は7日、サウジアラビア西部ジッダで開かれたウクライナ和平に関する会議について、参加国が約6週間以内に政治顧問級の会合を開催することで合意したと明らかにした。

●ウクライナ東部で集合住宅にミサイル2発、5人死亡=内相
ウクライナのクリメンコ内相は7日、東部ドネツク州ポクロフスクで集合住宅がロシア軍のミサイル2発の直撃を受け、少なくとも5人が死亡し、少なくとも31人が負傷したと明らかにした。

●ウクライナ軍に戦況の主導権、前進の条件整える=総司令官
ウクライナ軍のザルジニー総司令官は7日、ウクライナ軍は前進するための条件を一歩一歩整えており、主導権はウクライナ側にあると表明した。

●英国の食品インフレ率、年内に10%近辺に低下=ピル氏
イングランド銀行(英中央銀行)のチーフエコノミスト、ヒュー・ピル氏は7日、英国の食品価格の上昇率は年内に10%近辺まで低下する可能性が高いとの見方を示した。ただ、消費者物価指数(CPI)の全体の上昇率が中銀が目標とする2%に戻るにはさらに低下する必要があると述べた。

●ペイパル、米ドル連動ステーブルコイン発表 主要フィンテックで初
米決済サービス大手ペイパル・ホールディングスは7日、米ドルと連動する独自のステーブルコイン「ペイパルUSD」をローンチすると発表した。

●米テスラ、カークホーンCFO退任 CAOが兼任へ
米電気自動車(EV)大手テスラは7日、ザッカリー・カークホーン最高財務責任者(CFO)が退任し、最高会計責任者(CAO)のバイブハブ・タネジャ氏(45)がCFOを兼務すると発表した。

●米KKR、第2四半期は23%減益
米プライベートエクイティ(PE)大手KKRが7日発表した2023年第2・四半期の決算は、税引き後の分配可能利益が前年同期比23%減の6億5260万ドルとなった。前年同期は8億5120万ドルだった。管理手数料と取引手数料は伸びたが、資産売却の不振を補うには至らなかった。

ロイター

―――【米国市況】―――

◆NY株式市場クローズ(07日)

2023/08/08(火)06:26



◆米国市場(07日日経)=NYダウ反発、業績評価した買い続く

2023/08/08(火)07:07

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 7日の米株式市場ではダウ工業株30種平均が4営業日ぶりに上昇、前週末比で407ドル51セント高

  • 米連邦準備理事会(FRB)高官が利上げに慎重な見方、これが相場を後押し

  • 一部銘柄に対する業績評価の買いが続き、投資家の心理を支持

  • 7日のNY債券市場の長期債は下落、10年物国債利回りは0.06%上昇して4.09%で終了

  • FRB高官の利上げに関するタカ派の発言により、アジア取引時間帯での売りが続く

  • 7日のNY外国為替市場での円は3営業日ぶりに下落、1ドル=142円40〜50銭で取引終了

  • FRBのボウマン理事の利上げの言及と米長期金利の上昇が影響、円売り・ドル買いが進む

  • 7日のNYマーカンタイル取引所での原油先物は3営業日ぶりに下落、WTI期近物は1バレル81.94ドルで終了

  • 持ち高調整のための売りが主流

  • FRB高官の発言に関する市場の意見は分かれている

  • 9日には中国の7月CPI、10日には米国の7月CPIが発表予定

  • 発表内容によっては市場が神経質になる可能性がある

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

株式

7日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発し、前週末比407ドル51セント(1.2%)高の3万5473ドル13セントで終えた。米連邦準備理事会(FRB)高官が一段の利上げに慎重な見方を示し、相場の追い風になった。一部銘柄に業績を評価した買いが続いたのも投資家心理を支えた。

債券

7日のニューヨーク債券市場で長期債相場は反落した。長期金利の指標となる表面利率3.375%の10年物国債利回りは前週末比0.06%高い(価格は安い)4.09%で終えた。FRB高官の利上げに前向きなタカ派発言を受けて売りが優勢だったアジア取引時間帯の流れを引き継いだ。

為替

7日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日ぶりに反落し、前週末比70銭円安・ドル高の1ドル=142円40〜50銭で取引を終えた。FRBのボウマン理事が追加利上げに言及し、米長期金利が上昇した。日米金利差の拡大観測から円売り・ドル買いが進んだ。

商品

7日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は3営業日ぶり反落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近物は前週末比0.88ドル(1.1%)安の1バレル81.94ドルで取引を終えた。持ち高調整の売りが優勢だった。

ワンポイント

FRB高官の政策政策についての発言を巡る市場の見方は分かれています。9日に7月の中国の消費者物価指数(CPI)、10日には7月の米CPI発表を控えます。発表内容をどう捉えるか次第で、神経質な展開が続きそうです。

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NY商品、原油反落 米中の経済指標発表前に持ち高調整 金も反落

日経

◆07日の米国市場ダイジェスト=米国株式市場は反発、来年の利下げ期待が支援

2023/08/08(火)07:45

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • ダウ平均が407.51ドル高、ナスダックが85.16ポイント高で終了、ウィリアムズ総裁の利下げ言及や7月雇用統計が後押し

  • 消費者サービス、メディア、娯楽が上昇、テクノロジー、ハード、機器が下落

  • バークシャー・ハサウェイ(BERK)、ユナイテッド(UAL)、ペイパル(PYPL)が上昇、キャンベル・スープ(CPB)、タイソンフーズ(TSN)、テスラ(TSLA)が下落

  • 代替肉メーカーのビヨンドミート(BYND)は決算後下落、教育サービス会社のチェグ(CHGG)は人工知能(AI)モデル開発で上昇

  • NY外為市場でドル・円が142円48銭で引け、ユーロ・ドルが1.1003ドルで引け、ユーロ・円が156円85銭まで上昇、ポンド・ドルが1.2789ドルまで上昇、ドル・スイスが0.8728フランまで下落

  • NY原油先物9月限が0.88ドル安の81.94ドルで終了、時間外取引レンジは81.52ドル-83.30ドル, 米長期金利の反発やドル安の一服が影響

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

■NY株式:米国株式市場は反発、来年の利下げ期待が支援

ダウ平均は407.51ドル高の35,473.13ドル、ナスダックは85.16ポイント高の13,994.40で取引を終了した。

NY連銀のウィリアムズ総裁がインタビューで、インフレ動向次第では来年の利下げが正当化される可能性に言及したと7日付けのNYタイムズ紙が報じたため、寄り付き後、上昇。先週発表された7月雇用統計で雇用者数の伸びが予想を下回ったことも手伝い、利上げ終了期待が後押しした。金利先高観の後退でハイテクが買い戻され、終盤にかけて上げ幅を拡大した。セクター別では消費者サービス・メディア・娯楽が上昇した一方で、テクノロジー・ハード・機器が下落した。

著名投資家のバフェット氏が運営する保険のバークシャー・ハサウェイ(BERK)は好決算を背景に買われた。航空会社のユナイテッド(UAL)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。オンライン決算のペイパル(PYPL)は国内金融サービス会社で初めて米ドル連動のステーブルコイン「ペイパルUSD」を同社サービスに導入したことが好感された。

一方、食品のキャンベル・スープ(CPB)は食品、飲料会社でパスタソースRao’sソースブランドを運営するソボス・ブランズ(SOVO)を27億ドルで買収すると発表し下落。ソボス・ブランズ(SOVO)は大幅上昇した。肉食品メーカーのタイソンフーズ(TSN)は四半期決算で調整後の1株利益が予想を下回り、下落。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は最高財務責任者(CFO)の辞任が嫌気され、売られた。

取引終了後に決算を発表した代替肉メーカーのビヨンドミート(BYND)は強弱混合の結果が失望され、時間外取引で売られている。教育サービス会社のチェグ(CHGG)は自社で教育に特化した人口知能(AI)モデルを開発していると伝わっており、上昇している。


■NY為替:来年の米利下げ観測も金利上昇でドルは底堅く推移

7日のニューヨーク外為市場でドル・円は、141円80銭まで下落後、142円58銭まで上昇し、142円48銭で引けた。ウィリアムズNY連銀総裁(NYタイムズ紙)が「インフレが減速した場合、来年利下げが正当化する可能性」を指摘、との報道で、ドル買いが後退し、141円80銭まで下落。その後、米財務省による入札を控え金利が上昇するとドル買いが再開した。

ユーロ・ドルは、1.0980ドルから1.1012ドルまで上昇し、1.1003ドルで引けた。ユーロ・円は、156円04銭から156円85銭まで上昇した。リスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは、1.2740ドルから1.2789ドルまで上昇。英中銀のチーフエコノミスト、ピル氏が「インフレは依然高過ぎる」との見解を示したためポンド買いが強まった。ドル・スイスは、0.8765フランから0.8728フランまで下落した。


■NY原油:反落で81.94ドル、ドル安一服など意識した売りが入る

NY原油先物9月限は反落(NYMEX原油9月限終値:81.94 ↓0.88)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は、前営業日比-0.88ドルの81.94ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは81.52ドル-83.30ドル。アジア市場の序盤に83.30ドルまで買われたが、米長期金利の反発やドル安が一服したことを受けて米国市場の中盤にかけて81.52ドルまで売られた。通常取引終了後の時間外取引では主に82ドル台で推移。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 31.88ドル +0.58ドル(+1.85%)
モルガン・スタンレー(MS) 89.08ドル +0.29ドル(+0.33%)
ゴールドマン・サックス(GS)355.56ドル +2.34ドル(+0.66%)
インテル(INTC) 35.23ドル +0.09ドル(+0.26%)
アップル(AAPL) 178.85ドル -3.14ドル(-1.73%)
アルファベット(GOOG) 131.94ドル +3.40ドル(+2.65%)
メタ(META) 316.56ドル +5.83ドル(+1.88%)
キャタピラー(CAT) 281.65ドル +5.21ドル(+1.88%)
アルコア(AA) 34.06ドル +0.21ドル(+0.62%)
ウォルマート(WMT) 160.49ドル +2.15ドル(+1.36%)

フィスコ

―――【日中取引OPEN前まとめ】―――

◆日経225先物テクニカルポイント(08日夜間取引終了時点)

2023/08/08(火)07:10

●本文ここから--------------------------

 8日ナイトセッションの日経225先物は前日清算値比90円高の3万2410円で取引を終えた。夜間取引終了時点のテクニカルポイントは以下の通り。

33794.75円  ボリンジャーバンド3σ
33395.43円  ボリンジャーバンド2σ
32996.12円  ボリンジャーバンド1σ
32735.00円  一目均衡表・基準線
32645.00円  一目均衡表・先行スパン1(雲上限)
32596.80円  25日移動平均
32565.00円  一目均衡表・転換線
32410.00円  8日夜間取引終値
32334.00円  5日移動平均
32254.56円  7日日経平均株価現物終値
32197.48円  ボリンジャーバンド-1σ
31798.17円  ボリンジャーバンド2σ
31623.87円  75日移動平均
31398.85円  ボリンジャーバンド3σ
31095.00円  一目均衡表・先行スパン2(雲下限)
28989.70円  200日移動平均

株探ニュース

◆日経225先物(寄り前コメント)=3万2250円~3万2500円のレンジ推移に

2023/08/08(火)08:03

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 7日の米国市場で主要株価指数が上昇、ウィリアムズ総裁の利下げの可能性の発言が影響、一段の利上げに慎重な見方も買いを後押し、特にバイオのアムジェンが4%近く上昇

  • シカゴ日経平均先物は大阪比85円高、日経225先物は3万2410円とナイトセッションの高値圏で取引終了、米国市場の取引開始後に上昇

  • 日経225先物は75日移動平均線を支持線としてリバウンド継続、3万2500円突破から25日線への接近が期待されるが、積極的な仕掛けは期待しづらい

  • ショートが入りやすい局面でもショートカバー狙いのスタンスを取る場合がある、早い段階で3万2500円を試す動きがなければ売りも

  • VIX指数15.77に低下、75日線を上回るため慎重姿勢が続く

  • NT倍率は先物中心限月で14.12倍に低下、200日線を下回り下へのバイアス強まる、リバウンドの弱さが目立つ場合はNTショートによるスプレッド狙いも考慮

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 32410 +90 (+0.27%)
TOPIX先物 2294.5 +6.5 (+0.28%)
シカゴ日経平均先物 32405 +85
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 7日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。ニューヨーク・タイムズ紙が、「ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が来年初めの利下げの可能性を排除しないと述べた」と報じた。米連邦準備理事会(FRB)高官が一段の利上げに慎重な見方を示したことが材料視され、買い優勢の展開となった。4-6月期決算で1株利益が予想を上回ったバイオのアムジェン<AMGN>が4%近く上昇するなど、業績を評価した物色も見られた。S&P500業種別指数はメディア、消費者サービス、各種金融が上昇した一方で、テクノロジー・ハード・機器、自動車・同部品、公益事業が下落。

 シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比85円高の3万2405円だった。日経225先物(9月限)は日中比10円高の3万2330円で始まり、その後軟化し3万2200円まで売られた。売り一巡後は3万2200円~3万2330円処で保ち合い、米国市場の取引開始後に上放れると、3万2350円~3万2400円の狭いレンジで推移した。取引終了間際に3万2430円まで買われる場面も見られ、小動きながら3万2410円とナイトセッションの高値圏で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物は小動きながらも75日移動平均線を支持線としたリバウンドを継続しており、3万2600円辺りに位置する25日線に接近してきた。ボリンジャーバンドの-2σからのリバウンドで前日に-1σを回復し、ナイトセッションでは概ね-1σを上回って推移している。

 そのため、オプション権利行使価格の3万2250円~3万2500円のレンジでの推移が意識されやすいだろう。3万2500円突破から25日線を捉えてくる局面では、3万2625円の権利行使価格水準を狙ったロングも入りやすいと考えられる。ただし、SQ前で積極的に仕掛けてくる動きは期待しづらく、直近の荒い値動きでリバランスも進んでいるため、短期的な商いが中心になりそうだ。

 反対に、買い先行で始まり早い段階で3万2500円を試す動きがみられないようだと、ショートが入りやすい。レンジ下限に接近する局面があれば、売り一巡後のショートカバー狙いのスタンスで対応したいところである。

 VIX指数15.77(前日は17.10)に低下した。ただし、75日線を上回って推移していることから、慎重姿勢は崩せないだろう。

 なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.12倍に低下し、一時14.05倍まで下げる場面が見られた。14.12倍に位置する200日線を下回ってきており、下へのバイアスが強まりやすい。200日線までの調整で、いったんはNTショートの巻き戻しを想定しておきたいところだが、リバウンドの弱さが目立つようだと、NTショートによるスプレッド狙いになりそうだ。

株探ニュース

―――日経225先物08:45~15:15取引中―――

―――日本株09:00~15:00取引中―――


―――【日本市場】―――

◆日経225先物日中取引クロージング:08日清算値=30円安、3万2290円

2023/08/08(火)15:17

 8日15時15分、大阪取引所の日経225先物期近2023年9月限は前日清算値比30円安の3万2290円で取引を終えた。出来高は4万6312枚だった。この日の日経平均株価の現物終値3万2377.29円に対しては87.29円安。

株探ニュース

◆東京株式市場クローズ(08日)

2023/08/08(火)



◆日本株市況クロージング=一時心理的な節目の32500円台を回復(08日フィスコ)

2023/08/08(火)16:09

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 8日の日経平均は3営業日続伸し、32377.29円で終了、背景に米国株の上昇と円安

  • 前場中には32500円を一時回復、ただし、10日の米CPI発表や3連休を前に模様眺めムード

  • 東証プライムでは、上昇業種として電気ガス、海運、食料品、下落業種は保険、精密機器、鉱業

  • ソフトバンクGやファーストリテが堅調、一方でアドバンテスや東エレクが軟調

  • ニューヨーク連銀総裁の利下げ示唆発言による米国市場の上昇が東京市場にも影響

  • バイデン大統領の対中国投資制限の報道により、半導体関連株が下落

  • 市場エネルギーは減少傾向、短期筋の動向や今週の決算発表に警戒と関心

  • 米中の経済指標や個別材料株への関心が持続する見通し

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

8日の日経平均は3営業日続伸。122.73円高の32377.29円(出来高概算14億4000万株)で取引を終えた。前日の米国市場で主要株価指数が上昇したほか、円相場が1ドル=143円台前半へと円安に振れていることを受けて買いが先行。前場中盤には32539.88円まで上昇し、取引時間中としては4営業日ぶりに心理的な節目である32500円を回復する場面があった。ただ、10日には7月の米消費者物価指数(CPI)の発表、国内では週末に3連休を控えているため、一方向に持ち高を傾ける動きも限られ、次第に模様眺めムードが広がった。

東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1000に迫り、全体の過半数を占めた。セクター別では、電気ガス、海運、食料品など25業種が上昇。一方、保険、精密機器、鉱業など8業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>、ファナック<6954>、コムシスHD<1721>が堅調だった半面、アドバンテス<6857>、東エレク<8035>、信越化<4063>、アステラス薬<4503>が軟調だった。

週明けの米国市場は、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が来年の利下げを示唆する発言が米紙で伝わったことなどを材料に上昇。東京市場でもリスク選好ムードが広がった。ヘッジファンドなどの短期筋の買い戻しの動きが広がり、日経平均の上げ幅は一時285円を超えた。また、取引終了後に決算発表を予定しているソフトバンクGがしっかりしていたことも相場を支えていた。ただ、バイデン米大統領が半導体・人工知能(AI)など対中国投資制限の大統領令を8日に発表するという海外メディアの報道を背景に、半導体関連株が軒並み下落したことが相場の上値を抑える要因になった。

日経平均はひとまず続伸したが、市場エネルギーは減少傾向にあり、8月限オプションの特別清算指数(SQ)算出日を前に、短期筋の仕掛け的な売買には引き続き警戒が必要だろう。また、国内では今週、決算発表がヤマ場を迎えるだけに、業績動向を確認したいと考える向きも多いほか、景気減速が警戒されているだけに米中両国の経済指標の結果にも関心が集まりそうだ。目先的には個別材料株物色で幕間をつなぎながらの展開が続こう。

フィスコ

◆日経225先物テクニカルポイント(08日日中取引終了時点)

2023/08/08(火)16:10

●本文ここから--------------------------

 8日の日経225先物は前日清算値比30円安の3万2290円で取引を終えた。テクニカルポイントは以下の通り。

33798.73円  ボリンジャーバンド3σ
33396.49円  ボリンジャーバンド2σ
32994.24円  ボリンジャーバンド1σ
32735.00円  一目均衡表・基準線
32645.00円  一目均衡表・先行スパン1(雲上限)
32592.00円  25日移動平均
32565.00円  一目均衡表・転換線
32377.29円  8日日経平均株価現物終値
32310.00円  5日移動平均
32290.00円  8日先物清算値
32189.76円  ボリンジャーバンド-1σ
31787.51円  ボリンジャーバンド2σ
31622.27円  75日移動平均
31385.27円  ボリンジャーバンド3σ
31095.00円  一目均衡表・先行スパン2(雲下限)
28989.10円  200日移動平均

株探ニュース

◆日経225先物(引け後コメント)=日経平均型の弱さからNTショートに振れやすい

2023/08/08(火)18:30

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 日経225先物は前日比30円安の3万2290円で取引終了

  • 買いが先行したが、前場終盤には売りに転じ、後場はほぼ保ち合いの動き

  • ハイテク株が売られ、東京エレクトロンやアドバンテストの下落が目立つ

  • バイデン米大統領が中国への投資制限の発令予定、米株先物のマイナスが後場の動きに影響

  • 米国市場の動向とバイデンの報告が日本市場のセンチメントに影響

  • 決算発表期間中であり、8月限の特別清算指数算出も近いため、積極的な取引は限られる

  • ソフトバンクグループがPTSで下落、NT倍率も先物中心限月で14.10倍に低下

  • 証券会社の手口面では、野村、ソシエテジェネラル、JPモルガンなどが買い越し、みずほなどが売り越し

  • TOPIX先物でもゴールドマン、野村などが買い越し、SMBC日興、三菱UFJが売り越し

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

大阪9月限
日経225先物 32290 -30 (-0.09%)
TOPIX先物 2290.0 +2.0 (+0.08%)

 日経225先物(9月限)は前日比30円安の3万2290円で取引を終了。寄り付きは3万2400円とシカゴ日経平均先物清算値(3万2405円)にサヤ寄せする格好から、買いが先行して始まった。その後はリバウンド基調が強まり、前場中盤にかけて3万2530円まで上げ幅を広げた。ただし、オプション権利行使価格の3万2500円を回復してきたことで短期的な達成感が意識されたほか、25日移動平均線に接近するなかで戻り待ちのショートも入りやすく、前場終盤にかけて軟化し、3万2220円と下げに転じた。ランチタイムで切り返す場面も見られたが、後場は3万2290円~3万2410円処で保ち合い、引け間際には持ち高調整の売りに押され、下落に転じて取引を終えた。

 日経225先物は前場の値動きで短期トレードは一巡し、後場はこう着感の強い相場展開だった。朝方は値がさハイテク株の一角が買われるなか、ロング優勢で始まった。しかし、東京エレクトロン <8035> [東証P]が下げに転じたほか、アドバンテスト <6857> [東証P]も下落幅を広げるなど、前場中盤辺りからショートが優勢になった。

 先週末にバイデン米大統領は、主要な技術分野での中国への投資を制限する大統領報を発令する見通しと、関係者の話として報じられていた。報道によると、米時間8日に対中国投資制限行政命令を発表する予定と伝えられており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の売りにつながったとみられる。また、グローベックスの米株先物がマイナス圏で推移していたことも、後場のこう着をもたらす一因となったようだ。

 まずは米国市場の動向を見極めることになるが、大統領報が発令されれば日本も対中投資で大きな影響を受けると考えられ、センチメントを冷ますことになりそうだ。ただし、足もとでは決算発表がピークを迎えているほか、8月限の先物・オプション特別清算指数算出(SQ)を控えて、積極的にポジションを傾けている参加者は限られている。そのため、短期資金に振らされる局面では、その後のカバーを狙ったスタンスになろう。

 日経225先物はボリンジャーバンドの-1σと25日移動平均線による狭いレンジでの推移となったが、25日線がやや下向きで推移していることもあり、レンジに沿った形での調整が意識されやすい。また、日経平均株価を牽引したソフトバンクグループ<9984> [東証P]は取引終了後に決算を発表し、PTS(私設取引システム)で3%ほど下落して推移している。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.10倍に低下した。終値で200日線を下回ってきたなか、ソフトバンクグループの決算反応とハイテク企業の先行き不透明感によって、日経平均型の弱さが警戒されるなか、ヘッジ対応の流れでNTショートの動きが入りやすくなりそうだ。

 手口面では、日経225先物は野村証券が1180枚、ソシエテジェネラル証券が715枚、JPモルガン証券が688枚、SBI証券が452枚、ゴールドマン証券が362枚の買い越しに対して、みずほ証券が1948枚、モルガンMUFG証券が691枚、ABNクリアリン証券が580枚、BNPパリバ証券が512枚、シティグループ証券が285枚の売り越しだった。

 TOPIX先物はゴールドマン証券が3194枚、野村証券が2698枚、SBI証券が625枚、ソシエテジェネラル証券が463枚、バークレイズ証券が334枚の買い越しに対して、SMBC日興証券が3040枚、三菱UFJ証券が2232枚、JPモルガン証券が1663枚、ドイツ証券が601枚、BNPパリバ証券が518枚の売り越しだった。

株探ニュース

◆日経平均大引け【↑】=3日続伸、米株高好感しリスク選好の買い継続 (8月8日)

2023/08/08(火)16:26

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 日経平均は122円高と3日続伸、一時3万2500円台に上昇

  • 前日のNYダウの大幅高が好感され東京市場も堅調な値動きに

  • 10日の米7月CPIや週末11日の休場が意識され様子見姿勢も

  • 前日の決算内容が好感されたレーザーテックが買いを集める

  • 国内連合による上場廃止を視野にいれたTOB開始で東芝は堅調

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

日経平均株価
始値  32430.61
高値  32539.88(10:07)
安値  32238.59(11:03)
大引け 32377.29(前日比 +122.73 、 +0.38% )

売買高  14億4563万株 (東証プライム概算)
売買代金  3兆6710億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は122円高と3日続伸、一時3万2500円台に上昇
 2.前日のNYダウの大幅高が好感され東京市場も堅調な値動きに
 3.10日の米7月CPIや週末11日の休場が意識され様子見姿勢も
 4.前日の決算内容が好感されたレーザーテックが買いを集める
 5.国内連合による上場廃止を視野にいれたTOB開始で東芝は堅調

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前週末比407ドル高と4日ぶりに反発した。NY連銀のウィリアムズ総裁が来年から利下げが始まる可能性を報じられたことが好感された。

 東京市場では、日経平均株価は3日続伸。前日の米株式市場が堅調に推移するなか、東京市場も買いが優勢となった。

 前日の米株式市場では、NYダウが大幅高。米利上げに対する警戒感が後退したことから買いが先行した。これを受け、東京市場も値を上げ、一時280円を超す上昇となる場面もあった。しかし、日経平均が3万2500円を超えた水準では利益確定売りも膨らみ、上昇幅を縮小させた。後場に入っても一進一退。今週は10日に米消費者物価指数(CPI)が発表されるほか、日本は11日が「山の日」の祝日で休場となることから、様子見姿勢も強まった。

 個別銘柄では、前日の決算内容が好感されレーザーテック<6920>が人気を集め上昇したほか、川崎汽船<9107>や日本郵船<9101>、商船三井<9104>といった海運株が高い。ファーストリテイリング<9983>やソニーグループ<6758>、ダイキン工業<6367>が値を上げた。国内連合から上場廃止に向けたTOBが開始された東芝<6502>もしっかり。丸紅<8002>や三井物産<8031>も買われた。
 半面、アドバンテスト<6857>やソシオネクスト<6526>、東京エレクトロン<8035>といった半導体関連株は軟調。トヨタ自動車<7203>や任天堂<7974>、日立製作所<6501>が値を下げた。ゼンショーホールディングス<7550>やメルカリ<4385>、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>も安い。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、ファストリ <9983>、ダイキン <6367>、ファナック <6954>、コムシスHD <1721>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約68円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、東エレク <8035>、信越化 <4063>、アステラス <4503>、ヤマハ <7951>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約95円。うち53円はアドテスト1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち上昇は25業種。上昇率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)海運業、(3)食料品、(4)不動産業、(5)ゴム製品。一方、下落率の上位5業種は(1)保険業、(2)精密機器、(3)鉱業、(4)その他製品、(5)銀行業。

■個別材料株

△コムシスHD <1721> [東証P]
 4-6月期最終20%増益で受注高14%増。
△日本ドライ <1909> [東証S]
 第1四半期大幅増益と20万株を上限とする自社株買い発表を好感。
△クルーズ <2138> [東証S]
 4-6月期(1Q)経常は65%増益で着地。
△明治HD <2269> [東証P]
 4-6月期営業益8%増。
△プロパティA <3464> [東証P]
 4-6月期(1Q)経常は2.7倍増益で着地。
△データアプリ <3848> [東証S]
 4-6月期(1Q)経常は2.5倍増益で着地。
△サカタINX <4633> [東証P]
 上期業績は計画上振れで着地。
△日山村硝 <5210> [東証S]
 上期経常を53%上方修正、通期も増額。
△SANKYO <6417> [東証P]
 4-6月期(1Q)経常は98%増益で着地。
△ナカニシ <7716> [東証S]
 今期は一転最高益予想・配当増額と自社株買いを評価。

▼モダリス <4883> [東証G]
 上期最終が赤字拡大で着地・4-6月期も赤字拡大。
▼東京通信G <7359> [東証G]
 第2四半期決算発表の延期発表。

 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)プロパティA <3464>、(2)ブラザー <6448>、(3)明治HD <2269>、(4)ティラド <7236>、(5)パーク24 <4666>、(6)日電波 <6779>、(7)イトーキ <7972>、(8)コムシスHD <1721>、(9)あらた <2733>、(10)サカタINX <4633>。
 値下がり率上位10傑は(1)LIFULL <2120>、(2)ARM <8769>、(3)スペース <9622>、(4)東芝テック <6588>、(5)日農薬 <4997>、(6)矢作建 <1870>、(7)チャームケア <6062>、(8)日清紡HD <3105>、(9)カチタス <8919>、(10)ネツレン <5976>。

【大引け】

 日経平均は前日比122.73円(0.38%)高の3万2377.29円。TOPIXは前日比7.80(0.34%)高の2291.73。出来高は概算で14億4563万株。東証プライムの値上がり銘柄数は993、値下がり銘柄数は772となった。東証マザーズ指数は758.08ポイント(12.69ポイント安)。

[2023年8月8日]

株探ニュース

―――【NEWS】―――

◆海外ヘッドライン一覧(08日ロイター)

2023/08/08(火)20:47

・イタリア、銀行に40%の超過利潤税 銀行株急落
・TSMC、ドイツに初の欧州工場建設へ 35億ユーロ投資
・中国不動産開発の碧桂園、ドル建て債2本の利払いできず
・EXCLUSIVE-バイデン米大統領の労働問題担当顧問が辞任
・カーライル、クエスト・グローバルと戦略提携 少額出資
・南極の海氷面積が過去最小更新、歯止め効かない転換点近づくと専門家
・ミャンマー国軍の戦争犯罪、「より頻繁で大胆に」 国連調査
・台湾輸出、7月は前年比-10.4% AI好調で予想より小幅な減少
・中国乗用車販売、7月は前年比-2.6% 2カ月連続の減少
・中国不動産部門、投資家は国有企業を選好
・豪大手年金基金、日本投資に積極的 中国には中立姿勢維持

・〔アングル〕米関税制度の「抜け穴」、安い中国製品の流入続く
・〔アングル〕AIは経済への恩恵か呪いか、歴史に手掛かり
・〔アングル〕米のバーゼル3最終化案、銀行に負担 個人向け融資縮小も
・〔焦点〕戦争の「隠れた前線」、ウクライナで家庭内暴力が大幅増加
・〔海外決算予想〕豪大手4銀行は4─6月の利幅縮小か、今後の不良債権増大懸念

・イタリア、銀行に40%の超過利潤税 銀行株急落
・中国特化ヘッジファンド、7月のパフォーマンス好調=ゴールドマン
・中国レアアース輸出、7月は前年比49%増 20年3月以来の高水準
・中国不動産開発の碧桂園、ドル建て債2本の利払いできず
・中国貿易、7月は輸出入ともに予想以上の減少 回復見通しに影
・インドネシア、高速鉄道の試験走行を延期 10月開通は予定通り
・NZ生保にストレステスト、厳しい状況下でも支払い可能=中銀
・ムーディーズ、米10行格下げ 一部主要行を引き下げ方向で見直し
・BUZZ-南アランド下落、軟調地合い続く

・中国の大豆輸入、7月は前年比+23.5% ブラジル産豊作
・中国の対ロシア輸入、7月は21年2月以来の減少
・中国鉄鉱石輸入、7月は前月比減 大気汚染対策で
・中国石炭輸入、7月は前年比+67% 熱波で電力需要拡大
・複数の有力運用会社、中国アントの自社株買いに応じず=BBG

・ムーディーズ、米10行格下げ 一部主要行を引き下げ方向で見直し
・中国とフィリピン、南シナ海の座礁軍艦巡り応酬続く
・EXCLUSIVE-インド、国産軍事用ドローンで中国製部品の使用禁じる
・中国銅輸入、7月は2.7%減 製造業不況で需要低迷
・中国の原油輸入、7月は前年比+17% 前月比では減少
・フィリピン、6月貿易収支は39.2億ドルの赤字 2月以来最少
・英住宅価格、7月は前月比-0.3% 4カ月連続減=ハリファクス
・「エクソシスト」のウィリアム・フリードキン監督、87歳で死去
・NZとブラックロック、気候インフラ投資基金創設へ 12.2億ドル
・マスク氏設立のニューラリンク、ファンドから2.8億ドル調達

・中国の対米貿易黒字、7月は303億ドルに拡大
・中国人民元建て輸出、7月は前年比9.2%減 輸入6.9%減
・米新興EVルーシッド、第2四半期は赤字が予想上回る
・FRB、窓口貸出の利用奨励すべき=元スタッフ
・米投資銀、今年の賞与は最大25%減少も=調査
・トランプ氏欠席意向の共和党候補討論会、デサンティス氏に攻撃集中か
・米FTC、連邦地裁にICEのブラック・ナイト買収阻止訴訟取り下げを通知
・米主要500社の第2四半期、売上高より利益の好調際立つ
・豪企業景況感指数、7月も堅調維持 コストは高騰
・ウクライナ東部で集合住宅にミサイル2発、8人死亡

・中国、顔認証技術の利用に関する規則案発表
・大半の太平洋諸国は今後1年で公的債務減少へ=世銀
・豪消費者信頼感、8月は低下 景気の先行き懸念で
・パキスタン前首相逮捕は「内政問題」、米政府が立場留保
・TSMC、ドイツ工場新設決定か 8日取締役会で=報道

・原油先物は反発、サウジ・ロシア供給制限が支援
・スウェーデンやノルウェーで豪雨、列車脱線・道路冠水など被害
・トランプ氏弁護団、情報共有の制限に反対 20年大統領選巡る裁判
・新興国現地通貨建て債券、ニュートラルに引き下げ=ブラックロック
・ロシア、半世紀ぶりに無人の月面探査機打ち上げへ 11日を予定
・ブラジル国勢調査、先住民数が倍増 調査方法変更で把握改善
・独ビオンテック、第2四半期は1.9億ユーロの赤字に転落
・韓国経常収支、6月は黒字が1年ぶり高水準

・ブラジル中銀、デジタル通貨「DREX」と命名 24年導入予定
・ウォルマートとターゲット決算にも期待、アマゾン好調で
・トランプ氏、アイオワ州博覧会出席へ 他の共和候補との同席拒否
・米トラック運送大手イエローが破産申請、合併で多額負債
・豪政府、国際援助の柱に気候変動対策と現地雇用創出掲げる
・ウクライナ、スパイ容疑で女を拘束 ロシアに軍事情報提供画策
・米東部に竜巻の恐れ、政府機関業務早期終了 停電や航空便欠航も
・ペイパル、米ドル連動ステーブルコイン発表 主要フィンテックで初
・米主要病院、エーザイのアルツハイマー薬処方へ 数カ月内に
・米国務省幹部がニジェール訪問、軍事政権高官と会談
・ブラジル自動車生産、7月は前月比3.3%減 販売は増加

・ウクライナ外相、長距離ミサイル「ATACMS」を米に要請
・アマゾンが来週FTCと会談、独禁法訴訟阻止働きかけか=関係者
・米テスラ、カークホーンCFOが退任 後継者計画に懸念も
・米株バリュエーション、財政支出削減なら影響も=Mスタンレー
・フィリピン、南シナ海の軍艦撤去巡る中国の要求拒否 領有権強調
・ヘッジファンドの1─7月成績、株式投資が7.83%でトップ
・米台の新しい貿易枠組み、初の協定実施法案に米大統領が署名
・UBSが投資銀行部門の幹部刷新、米大手行に対する競争力強化へ

・バフェット氏の投資会社、決算好調で株価が一時最高値更新
・米国務省幹部がニジェール訪問、軍事政権高官と会談
・パラマウント、KKRにサイモン&シュスター売却へ 16.2億ドル
・ノルウェー当局がメタに14日から罰金適用開始へ、プライバシー侵害で
・米首都ワシントンに暴風雨注意報、政府機関業務早期終了 空の便も乱れ
・今は住宅購入に悪い時期、米消費者の8割超が回答 過去13年で最高

ロイター

▶[NEWS]アマゾンがFTC委員長らと来週会談、訴訟回避へ最後の粘り-関係者(08日ブルームバーグ)

2023/08/08(火)03:10

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 米アマゾンがFTCのカーン委員長および3人の委員と来週会談予定

  • 会談は反トラスト法訴訟を回避するための働き掛けとされる

  • FTCは2019年よりアマゾンの「マーケットプレイス」に関する調査進行中

  • 企業とFTCとの会談は、訴訟提起や和解に向けた最終ステップとされることが多い

  • アマゾン広報およびFTC報道官、コメントは差し控え

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

 米アマゾン・ドット・コムは来週、連邦取引委員会(FTC)のカーン委員長および3人の委員と会談を行う見通し。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。反トラスト法(独占禁止法)訴訟を回避するための最後の働き掛けを行うという。
 FTCは2019年からアマゾンの外部販売業者向けサービス「マーケットプレイス」を巡る調査を進めており、同社に対する訴訟の最終調整を行っている。企業とFTC委員との会談は、訴訟提起もしくは和解成立に向けた最終ステップの1つであることが多い。
 アマゾンの広報担当者とFTCの報道官はともにコメントを差し控えた。

原題:Amazon to Meet With FTC Next Week in Final Push to Avoid Suit(抜粋)

ブルームバーグ

▶[NEWS]米株に警報鳴っている、リスクは財政政策-モルガンSのウィルソン氏(08日ブルームバーグ)

2023/08/08(火)02:38

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 今年の米経済成長を後押しした政府の大規模支出は持続が難しく、米国株に警戒が必要とモルガン・スタンレーのウィルソン氏が指摘

  • ウィルソン氏:フィッチによる米国債の格下げは、投資家に経済成長や利益に対する懸念を示唆

  • 今年の米国の株高は、積極的な財政政策の影響であり、低失業率にもかかわらず大きな財政赤字が出るのは異例

  • 過去1年の大規模な財政出動は、多くの人々の予想を超えて経済に影響を与えたとウィルソン氏は分析

  • 政治や資金調達のコストが上昇すれば、企業の利益減少が続き、売上への圧力が高まる可能性があると同氏は予測

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

 今年の米経済成長を支えた政府の大規模支出は持続不可能の兆候が示され、米国株には警報が鳴り響いてると、モルガン・スタンレーのストラテジスト、マイケル・ウィルソン氏が指摘した。
 米国株のチーフストラテジストを務めるウィルソン氏は、フィッチ・レーティングスによる先週の米国債格下げやそれに続く債券の売りは、経済成長や利益拡大について「投資家が将来的な失望に備えるべきであること」を示唆していると述べた。
 7日付の顧客向け週間リポートでウィルソン氏は今年の株高は、予想以上に速いペースの経済成長を可能にした財政政策に起因すると分析。さらに米国では、失業率が極めて低い時にこれほど大きな財政赤字が出るのは異例であることも付け加えた。
 同氏は「完全に壁にぶつかったとは考えていないが、過去12カ月間に経験した財政出動はわれわれ自身を含めて多くの人の意表を突き、大半の人が想定しなかった形で経済を動かしてきたと言えよう」と述べ、「そしてそれが、こうした状況が今後も継続し得るとの確信につながった」と続けた。
 同氏は政治的コストや資金調達コストの上昇によって支出が抑制されれば、「昨年始まり、まだ終了していない企業の利益減少はさらに続き」、売上高の拡大に圧力をかけると予想した。

原題:Morgan Stanley’s Wilson Says Fiscal Policy a Risk for Stocks (1)(抜粋)

ブルームバーグ
出典:ブルームバーグ

▶[NEWS]NY連銀総裁が来年の利下げの可能性を排除せず(08日MINKABU PRESS)

2023/08/08(火)06:00

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • ウィリアムズNY連銀総裁がFRBの来年の利下げの可能性を示唆

  • インフレ鈍化時には、来年の政策金利の引き下げが考えられると言及

  • 来年上半期の利下げ開始は、データ次第であり、確定的な意向は示さず

  • 9月のFOMC前の具体的な動きについては、発表されるデータを基に判断するとの姿勢

  • 7月の失業率は3.5%であったが、来年は4%以上に増加する可能性があると指摘

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

 ウィリアムズNY連銀総裁のインタビューをNYタイムズ紙が伝えており、来年のFRBの利下げの可能性があると言及した。インフレが鈍化すれば政策金利を来年に引き下げるのが自然だとし、来年上半期の利下げ開始もデータ次第だとして可能性を排除しなかった。
 次回9月のFOMCに関しては、今後発表される指標を分析して正しい判断をすると述べるに留めた。FRBの引き締めに伴い、7月の雇用統計で3.5%だった失業率は来年には4%を超える水準に悪化するとの見通しも示した。

MINKABU PRESS

▶[NEWS]日銀のYCC修正後も円安続く、植田総裁が為替相場に異例の言及でも(08日ブルームバーグ)

2023/08/08(火)06:00

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 日本銀行によるイールドカーブコントロール(YCC)運用の柔軟化が、為替市場で円が弱含んでいる影響を及ぼしている

  • 植田和男総裁が為替に関する問題を考慮したことを異例に認めた

  • この発言は、通常、円の動きにのみ着目する日銀と矛盾しているとアナリストらが指摘

  • 植田総裁は為替の変動に対する懸念を示し、より明確に市場参加者にけん制している

  • 日銀の政策決定が為替変動に影響を受ける可能性あり

  • 円は対ドルで下落し、米債利回りの上昇が円安要因となった

  • 市場は日銀が円安をどの程度許容するのかを試す可能性があると唐鎌大輔チーフマーケットエコノミストが指摘

  • 日銀がYCC運用の柔軟化を決定し、長期金利の上限を事実上引き上げた

  • 内田真一副総裁も為替市場のボラティリティーを重要な要素と認めた

  • 野村証券の松沢中チーフストラテジストは、植田総裁の政策運営が他国のスタンダードに近いと指摘

  • 竹内淳氏は、円相場の方向性が日銀の金融市場調節に左右されるとの見解

  • 日銀が利回り上昇を抑制するため、臨時の国債買い入れオペを先週2回行った

  • 宮嵜浩主席エコノミストは、10年金利が0.7%になっても円安が止まらない場合は財務省の出番だと指摘

  • 日本では、為替介入は財務相が決定し、日銀はその実務を遂行する

  • 大幅な円安が進めば、当局による追加措置に対する観測がさらに高まる可能性が高い

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

 日本銀行による日本銀行による予想外のイールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)運用の柔軟化を受けて、為替市場では円が弱含んでいる。植田和男総裁が政策決定において為替を巡る問題が考慮されたことを認める異例の言及を行ったことを踏まえると、中央銀行当局者がこの事実に気付かないはずはないだろう。
 植田総裁は先月28日の金融政策決定会合後の記者会見で、YCC運用の柔軟化で金融市場のボラティリティーを極力抑える中に為替市場も含めて考えていると発言し、多くの日銀ウオッチャーを驚かせた。
 この発言は為替政策が財務省の管轄であることを強調しようとしてきた日銀のこれまでのコミュニケーションと矛盾しているようだと、アナリストらは言う。日銀は通常、円の動きが経済やインフレに及ぼす影響にのみ着目するとの立場を取っている。
 みずほリサーチ&テクノロジーズの宮嵜浩主席エコノミストは、「為替の変動に対して懸念を示唆するため、植田総裁は一歩踏み込んだ」と指摘。「市場参加者に対してより明確にけん制するようコミュニケーションを取っているようだ」と述べた。
 足元の問題は、日銀の政策決定が為替変動によってさらに影響を受ける可能性があるかどうかだ。植田総裁の発言にもかかわらず、円は先週、対ドルで一時1ドル=143円89銭まで下落。格付け会社フィッチ・レーティングスによる米国の格下げを受けて、米債利回りが上昇したことが円安要因となった。
 みずほ銀行の唐鎌大輔チーフマーケットエコノミストは総裁発言について、「円安に対するけん制というふうにとった人が多いと思う」と指摘。「ただ、為替が一因だという発言をしたことで、逆に円安のところをマーケットに攻められる可能性が出てきているのかもしれない」とし、市場は日銀が円安をどの程度まで許容するのかを試すこともあり得るという。
 日銀は先月の会合で、指し値オペの水準を従来の0.5%から1.0%に引き上げるYCC運用の柔軟化を決定し、長期金利の上限を事実上引き上げた。植田総裁は記者会見で、YCC政策の副作用が為替市場のボラティリティーに影響を与えていることを政策修正の理由の一つに挙げた。一方、日銀は為替をターゲットにしていないということに変わりはないと改めて説明した。
 内田真一副総裁も先週、柔軟化措置において「為替市場を含めた金融市場のボラティリティーは重要な要素だった」と述べた
 こうした見解は市場参加者に対する警告としての役割を果たし得るものの、円安が続けばさらなる政策修正観測を浮上させる可能性もある。
 野村証券の松沢中チーフストラテジストは、フォワードルッキングかつリスクマネジメントを重視した植田総裁の政策運営は、他の中銀のスタンダードにも近いと指摘。一方、為替市場のボラティリティー抑制を政策修正の理由としたのは、他国のスタンダードに照らしてもやや異例のメッセージだとの見方を示した。
 松沢氏は「これによって円安と政策修正期待がより結び付きやすくなったことは否めない」と指摘。「今後円安進行によって短期利上げ期待が高まってしまう前に、この点について日銀は『火消し』を図っておいた方が得策に思える」と述べた。
 元日銀金融市場局為替課長の竹内淳氏は、為替市場は日銀の若干複雑な政策の意図を引き続き消化しつつあるものの、円相場の方向性は日銀が金融市場調節をどのように運営し、利回りがどこに落ち着くかに左右されるとの見方を示した。
 現在リコー経済社会研究所で主席研究員を務める竹内氏は、「もともと日銀は為替を非常に注視してきた」と指摘。「企業や家計に影響を与え、政治の懸念ともなるため、どちらの方向にも急激な変動は望まないとのこれまでの姿勢を明確にした」と述べた。
 日銀はこれまでのところ、利回り上昇を抑制するため、臨時の国債買い入れオペを先週2回行っている。
 みずほリサーチの宮嵜氏は、日銀は金利差を縮小させるため0.7%程度までの10年債利回り上昇は容認可能だと指摘。この水準を上回る動きは、財政支出のコストを過度に増加させる可能性があるため、政治家や政府当局者は容認しないだろうとの見方を示した。
 日本では、為替介入は財務相が決定する。日銀は財務相の代理人として、その指示に基づいて為替介入の実務を遂行する。昨年秋に円買い介入が注目を集めたが、大幅な円安が進めば当局による追加措置に対する観測がさらに高まる可能性が高い。
 宮嵜氏は、「可能性が高いとは思わないが、10年金利が0.7%程度になっても、もし円安が止まらない場合は財務省の出番だ」と述べた。

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原題:Yen Challenge for BOJ Persists Even After Ueda’s Rare FX Warning(抜粋)

ブルームバーグ
出典:ブルームバーグ

▶[NEWS]米連邦政府機関閉鎖のリスク高まる-フィッチの米国格下げ受け(08日ブルームバーグ)

2023/08/08(火)08:08

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • ワシントンでの新たな与野党対立が米財政問題を複雑化

  • パウエルFRB議長の金融政策運営が影響を受ける可能性

  • フィッチ・レーティングスが米国の格付けを引き下げた事案が再発の恐れ

  • 民主・共和両党の対立が解消せず、連邦政府機関の閉鎖リスク増大

  • 2024会計年度の歳出法案成立なければ9月末に連邦政府機関の閉鎖の危機

  • 共和党がバイデン大統領と民主党に新たな歳出削減の受け入れを要求

  • アナ・ウォン氏(BE)は政府機関閉鎖の直接的経済的打撃は限定的だが「不都合なタイミング」と指摘

  • 連邦公開市場委員会(FOMC)が政策金利の重要な判断を下すが、閉鎖リスクで影響

  • 約4500万人が10月から学生ローン返済再開、消費支出の落ち込み恐れ

  • 全米自動車労組(UAW)のストライキの可能性も現実味

  • TDセキュリティーズのゴールドバーグ氏は政府機関閉鎖の長期化が米金融当局にとって難しい状況になると指摘

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

 ワシントンでは米財政問題を巡る新たな与野党対立が醸成されつつある。
 これに伴い、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長率いる金融当局の政策運営が複雑になるとともに、先に米国の格付けを引き下げた格付け会社フィッチ・レーティングスの警告の正しさをあらためて裏付ける事態となりかねない。
 フィッチは連邦債務上限引き上げ問題に象徴される米国のガバナンス(統治)の劣化がオウンゴールとなって、世界経済における同国の立場を損ねているとの認識を示している。
 米議会では、歳出や議論を呼ぶ社会問題を巡り民主・共和両党が激しい対立を解消せずに夏季の休会に入った。このまま2024会計年度(23年10月-24年9月)歳出法案の成立に至らなければ、9月末の23会計年度終了に伴い連邦政府機関の閉鎖に追い込まれるリスクが高まる。
 これはまさに、フィッチが米国の格付けを最上級の「AAA」から「AA+」に引き下げる一因とした財政問題についての与野党の瀬戸際政策の最新例となる恐れがある。
 フィッチの判断にはウォール街やワシントンで異議を唱える声なども上がったが、この格下げに勢いづいた共和党はバイデン大統領や民主党に対し、新たな歳出削減の受け入れで譲歩するよう呼び掛けている。
 ブルームバーグ・エコノミクス(BE)の米国担当チーフエコノミスト、アナ・ウォン氏は政府機関閉鎖となった場合に関し、直接の経済的打撃は限定的である公算が大きいとしつつも、「とりわけ不都合なタイミング」となる可能性を指摘する。
 米金融当局は9月19、20両日に次回の連邦公開市場委員会(FOMC)会合を開き政策金利について重要な判断を下すが、政府機関の長期閉鎖のリスクが高まれば政策運営にも影響が及ぶ。18-19年の閉鎖の際には多くの主要経済指標の発表が遅れた
 また、約4500万人もの米国民が10月から学生ローン返済再開に直面し、個人消費支出の落ち込みにつながる恐れがあるほか、全米自動車労組(UAW)が同月にストライキに入る事態も現実味を増している。
 BEのウォン氏によれば、これまでの米利上げの効果は今秋にピークに達すると考えられ、米経済は新たなハードルに直面することになる。
 TDセキュリティーズの米金利戦略責任者、ジェナディー・ゴールドバーグ氏は「政府機関閉鎖が長期化すれば米金融当局にとって一段と難しい状況になる。それこそ、市場が神経質になると考えられる理由だ」と話した。

原題:US Government Shutdown Threat Builds in Post-Fitch Fallout(抜粋)

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ブルームバーグ
出典:ブルームバーグ

▶[NEWS]米6月貿易赤字は縮小、予想は上回る、ドル買い一服(08日フィスコ)

2023/08/08(火)21:45

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 米6月貿易収支は-655億ドル、貿易赤字幅は5月683億ドルから縮小し3月来で最小、予想は上回る

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

米6月貿易収支は-655億ドルとなった。貿易赤字幅は5月683億ドルから縮小し3月来で最小。予想は上回った。

ドル買いは一服し、ドル・円は143円15銭から143円00銭へじり安推移。ユーロ・ドルは1.0935ドルから1.0950ドルへ強含んだ。

【経済指標】
・米・6月貿易収支:-655億ドル(予想:-650億ドル、5月:-683億ドル←-690億ドル)

フィスコ

▶[NEWS]米6月卸売在庫改定値、1月来で最低、ドルは堅調推移を維持(08日フィスコ)

2023/08/08(火)23:17

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 米6月卸売在庫改定値は前月比-0.5%と、予想外に速報値-0.3%から下方修正され1月来で最低

  • 米6月卸売売上高は前月比-0.7%と、5月-0.5%から悪化し、3月来で最低

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

米6月卸売在庫改定値は前月比-0.5%と、予想外に速報値-0.3%から下方修正され1月来で最低となった。6月卸売売上高は前月比-0.7%と、5月-0.5%から悪化し、3月来で最低。

在庫/売上割合は1.41とパンデミックによる経済封鎖直後の20年6月来の高水準となった3月分に並んだ。

ドルはじり高推移が続きドル・円は143円15-20銭で推移。ユーロ・ドルは1.0931ドルまで下落し、3日来の安値を更新した。ポンド・ドルは1.2695-00ドルの安値圏でもみ合った。

【経済指標】
・米・6月卸売在庫改定値:前月比-0.5%(予想:-0.3%、速報値:-0.3%)
・米・6月卸売売上高:前月比-0.7%(予想:-0.2%、5月:-0.5%←-0.2%)

フィスコ


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