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2023/05/03(水)=米求人件数が3カ月連続減少、約2年ぶりの低水準/米主要株価3指数が軒並み1%超下落/今夜FOMC

◆まとめ

  • 米求人件数が3カ月連続減少、約2年ぶりの低水準

  • 米地銀株の急落や求人件数減少で英欧株価は反落

  • 米地銀株、一部米銀行株大幅安、ファースト・リパブリック買収後の安心感短命

  • 米主要株価3指数が軒並み1%超下落


◆日経225先物ミニ6月限の今日の値動き(10分足チャート)

日経225先物ミニ6月限10分足2023/05/02(火)[前営業日]16:30~2023/05/03(水)[本日]15:15まで

◆日経225先物ミニ6月限(日足チャート)

日経225先物ミニ6月限日足2022/11/03[6ヵ月前]16:30~2023/05/03(水)[本日]15:15まで

◆2023/05/02(火)[前営業日]の経済指標結果

2023/05/02(火)[前営業日]の経済指標結果

◆2023/05/03(水)[本日]の経済イベント予定

2023/05/03(水)[本日]の経済イベント予定

◆欧州市場サマリー(2日ロイター)

2023/05/03(水)[本日]03:23

●ChatGPT-4による要約--------------------------------------

  • ロンドン株式市場:反落、エネルギー銘柄が売られる、HSBCは好決算で買われる

  • 欧州株式市場:反落、米国の債務不履行懸念や中国の弱い経済データで原油価格低下

  • ユーロ圏債券:国債利回り低下、インフレ指標や銀行セクターに注目、ユーロ圏銀行融資需要が急減

●ChatGPT-4による要約ここまで----------------------------

●本文ここから------------------------------------------------

[2日 ロイター]

<ロンドン株式市場>
 連休明けロンドン株式市場は反落して取引を終えた。エネルギー銘柄が売られたのが相場を圧迫する一方、好決算を発表した金融大手HSBCは買われた。HSBCは3.5%高。2019年以来となる四半期配当の実施を発表したことも好感された。FTSE350種銀行株指数は1.06%上げた。ハーグリーブス・ランズダウンの株式アナリスト、マット・ブリッツマン氏は「HSBCは利益が急増しており、投資家は四半期配当の復活と、次の四半期に完了するとみられる20億ドルの自社株買いにかなり満足しているはずだ」と述べた。一方、石油・ガス株指数が5.85%下落したのが響き、FTSE100種指数の下落率は1カ月超ぶりの大きさとなった。原油先物相場は、米国の債務不履行(デフォルト)に対する懸念や、中国の低調な経済指標を背景に急落した。石油大手のBPは8.6%の大幅下落。自社株買いの規模を縮小させたことが嫌気されて売りが膨らんだ。中型株で構成するFTSE250種指数は0.57%下げた。他の個別銘柄では、飲食のレストラン・グループが14.3%と急上昇。中期的な利益率の改善を見込んでいると表明したことが材料視された。投資家は現在、今後の金融引き締めの見通しや企業業績に対する金利の影響を判断するために主要中央銀行の金融政策決定を待っている。

<欧州株式市場>
 連休明けの欧州株式市場は反落して取引を終えた。STOXX欧州600種指数は4月上旬以来、1カ月弱ぶりの低水準だった。米国の債務不履行(デフォルト)懸念や中国の弱い経済データ、米欧中央銀行の今週の利上げ決定が見込まれていることなどを背景に原油価格が低下し、エネルギー銘柄が売られた。STOXX欧州600種石油・ガス株指数は4.53%下落と、1カ月超ぶりの低水準となった。石油大手のBPが8.6%下落。2023年第1・四半期決算の純利益は前期から増えたものの、自社株買いのペースを縮小すると発表したことが嫌気された。ハーグリーブス・ランズダウンの金融・市場部門責任者、スザンナ・ストリーター氏は「銀行分野の一層の影響に対する懸念は今のところ和らいでいる一方、米国では債務上限を巡るこう着状態が続いてデフォルトが起これば世界経済を揺るがすとの懸念が高まっている」との見方を示した。教育サービスの英ピアソンが15.0%と急落。米同業チェグが、人工知能(AI)を活用したチャットボット(自動応答システム)「チャットGPT」を学生が使い始めたことを背景に売り上げが減ると警告したことを嫌気した。メディア株指数は4.18%下げた。今週は米連邦準備理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)の金利政策決定が注目されている。

<ユーロ圏債券>
 ユーロ圏金融・債券市場では、域内国債利回りが低下した。4日のECB理事会を前にインフレ指標と銀行セクターに注目が集まる中、米国債の利回り低下に追随した。序盤には利回りが大幅上昇していたが、第1・四半期のユーロ圏銀行融資需要が急減したことを受けて低下に転じた。ドイツ10年債利回りは5ベーシスポイント(bp)低下し2.264%。序盤は10bp以上上昇する場面がった。米10年債の利回りは14bp低下し3.437%となった。前日には12bp上昇していた。欧州連合(EU)統計局が2日発表したユーロ圏の4月の消費者物価指数(HICP)速報値は、前年比7.0%上昇と、前月の6.9%上昇から加速した。ただ、食品、エネルギーやたばこなどを除くコアインフレ率は5.6%で、前月の5.7%から鈍化した。これには債券市場は反応薄だった。アナリストは、ユーロ圏の銀行の与信厳格化とコアインフレ率の低下が、4日の理事会でECBが利上げ幅を25bpに縮小する根拠となると指摘した。しかし、ヘッドライン・インフレ率(総合インフレ率)が上昇したことから、50bp利上げの可能性も残されているとみるアナリストもいる。金利期待に敏感な独2年債利回りは7bp低下し2.66%となった。イタリア10年債利回りは1bp低下し4.169%。独伊10年債の利回り格差は190bpに拡大した。市場では、ECBが25bpの利上げを行う確率は85%、50bpの確率は15%とみている。また、11月には政策金利が3.7%程度でピークに達すると見ており、この予想は先週からほぼ変わっていない。フランス10年債利回りは3bp低下して2.86%だった。

ロイター

◆欧州市況=株は大幅安、米統計で景気後退懸念-ドイツ債上昇(ブルームバーグ)

2023/05/03(水)[本日]03:03

●ChatGPT-4による要約--------------------------------------

  • 欧州株下落:過去5週間で最も下げ、リセッション懸念強まる

  • 米国の低調な経済指標:3月の米求人件数、約2年ぶりの低水準

  • 業種別株価指数:エネルギー、メディア、不動産の下げが大きい

  • 欧州債市場:ドイツ債利回り曲線、ベアフラットからブルスティープに転じる

  • ECB利上げ見通し後退:金融政策判断で織り込まれる利上げ27bp、ピーク金利9月で3.71%

  • 英国債上昇:中期債中心、イングランド銀行のターミナルレート9月で4.92%

●ChatGPT-4による要約ここまで----------------------------

●本文ここから------------------------------------------------

  2日の欧州株は下落。過去5週間で最も下げた。米国で発表された低調な経済指標を背景にリセッション(景気後退)懸念が強まった。今週発表される中央銀行の金融政策判断も意識された。

  ストックス欧州600指数は1.2%安。1日の下落率としては3月24日以降で最大。3月の米求人件数は3カ月連続減少し、約2年ぶりの低水準となった。業種別株価指数ではエネルギーやメディア、不動産の下げが大きい。買いが先行していた銀行株は米銀株の下落に連れ下落した。

  欧州債市場ではドイツ債の利回り曲線がベアフラットからブルスティープに転じた。米地銀株の急落や求人件数に反応した。

  短期金融市場では欧州中央銀行(ECB)の利上げ見通しが後退。今週発表される金融政策判断で織り込まれている利上げは27ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)で、一時の30bpから後退した。ピーク金利は9月で3.71%と、1bp低下。取引開始直後は一時3.80%まで上昇していた。

  英国債は中期債を中心に上昇。イングランド銀行(英中央銀行)のターミナルレートは9月で4.92%と、一時7bp低下した。

5月2日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)
債券                                 直近利回り    前営業日比
独国債2年物                            2.62%              -0.07
独国債10年物                          2.26%              -0.06
英国債10年物                          3.67%              -0.05

原題:Bunds Bull Steepen as Banks Pummeled: End-of-Day Curves, Spreads
European Stocks Slip the Most in Five Weeks on Recession Worries
(抜粋)

ブルームバーグ

▶[NEWS]米地銀株に売り、パックウエスト一時42%安-次の破綻に疑心暗鬼(ブルームバーグ)

2023/05/03(水)[本日]04:41

●ChatGPT-4による要約--------------------------------------

  • 米地銀株下落、一部銀行株大幅安

  • KBW銀行指数、3月13日以来の大幅下落

  • ファースト・リパブリック買収後の安心感短命

  • 地銀株の脆弱性継続、救済が必要な銀行に疑心暗鬼

  • ファースト・リパブリック問題決着は良い兆候も、地銀全体の信頼性欠如解決策未得

  • 規制当局や政府からの総合的対応が必要かもしれない

●ChatGPT-4による要約ここまで----------------------------

●本文ここから------------------------------------------------

・ファースト・リパブリック問題決着を受けた安心感は短命に
・KBW銀行指数は一時5.6%安と、3月13日以来の大幅安

  2日の米株式市場で地銀株が下落。パックウエスト・バンコープが一時42%安、ウエスタン・アライアンス・バンコープが一時27%安となり、他の銀行株にも売りが広がった。

  KBW銀行指数は一時5.6%安と、3月13日以来の大幅安。ウェルズ・ファーゴやシティグループ、バンク・オブ・アメリカ(BofA)、ゴールドマン・サックス・グループ、モルガン・スタンレー、JPモルガン・チェースの大手6行も安い。

  他の地銀株ではザイオンズ・バンコープ、コメリカ、キーコープ、イースト・ウエスト・バンコープ、トゥルイスト・ファイナンシャルも下落している。KBW地銀指数は一時7%下げた。

ファースト・リパブリック救済買収劇、米銀巡る警戒解除信号にならず

  オアンダのシニアマーケットアナリスト、エド・モヤ氏は「ウォール街は次に救済が必要な銀行はどこかと疑心暗鬼になっており、他の地銀が売りの対象になりやすくなっている」と指摘。「JPモルガンによるファースト・リパブリック買収で銀行セクターが落ち着きを取り戻したのは1日だけだったようだ。緊急融資プログラムが要らなくなる明確な兆しが見えるまで、地銀株は引き続き脆弱(ぜいじゃく)な印象だ」と語った。

  ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、ハーマン・チャン氏は「ファースト・リパブリック問題の決着は良い兆候だが、地銀全体の信頼性欠如に対する明確な解決策は得られておらず、規制当局や政府からのより総合的な対応が必要かもしれない」と指摘した。

関連記事FDIC、預金保険の抜本的見直し提案-企業口座の上限引き上げも
米地銀の優先株、売り始めた主要投資家-ストレスからの回復に不安
ファースト銀、破滅の種はジャンボモーゲージ-富裕層優遇のツケ

原題:Regional Bank Shares Plunge on Prospect of More Rescues to ComePacWest, Western Alliance Plunge to Lead Bank Stock Selloff (1)(抜粋)

ブルームバーグ

◆主な要人発言(OANDA証券)

2023/05/03(水)[本日]05:10

2日05:31 イエレン米財務長官
「債務上限の特別措置が6月1日までに尽きる可能性がある」

2日11:26 日中韓財務相・中銀総裁による共同声明
「経済・貿易関係強化の重要性を認識」
「RCEP協定の実施を全面的に支持」
「緊密な経済関係にもかかわらず特に貿易において経済関係が最近減速」

2日13:32 オーストラリア準備銀行(RBA)声明
「インフレ率が合理的な時間枠で目標に戻ることを確実にするためには、金融政策の一層の引き締めが必要になるかもしれないが、それは経済とインフレがどのように推移するかによって決まる」
「インフレ率を目標に戻すという決意に変わりはなく、それを達成するために必要なことを行う」
「GDPは今年1.25%になると予想」
「インフレ率が目標範囲の上限に戻るまでには2、3年かかるという中心的な予測は変わっていない」
「サービス価格のインフレ率は依然として非常に高く、広範囲に及んでおり、上昇リスクが指摘されている」

2日20:30 ロウ豪準備銀行(RBA)総裁
「目的を達成するために、さらなる引き締めが必要になる場合がある」
「インフレを目標に戻すために必要なことを行う」
「消費、インフレ、雇用、世界経済の動向に注意を払う」
「豪ドルは、4月の一時停止以降の金利見通しの変化に反応した」
「インフレを目標水準にすぐに戻す必要はないが、時間をかけることはできない」
「適切な時間内でインフレを目標の2-3%のレンジに戻すのが目的」

※時間は日本時間


◆日経225先物:3日夜間取引終値=360円安、2万8770円

2023/05/03(水)[本日]06:03

 3日6時00分、大阪取引所の日経225先物期近2023年6月限は前日比360円安の2万8770円で夜間取引を終えた。日経平均株価の現物終値2万9157.95円に対しては387.95円安。出来高は2万6982枚だった。

 TOPIX先物期近は2053.5ポイントと前日比23ポイント安、TOPIX現物終値比22.03ポイント安だった。

銘柄       清算値(終値) 前日清算値比   出来高
日経225先物        28770     -360    26982
日経225mini        28775     -350   468651
TOPIX先物        2053.5      -23    20265
JPX日経400先物      18500     -200    3618
マザーズ指数先物      735      -2     759
東証REIT指数先物  売買不成立

株探ニュース

◆米国市況=株が大幅安、地銀急落で懸念再燃-円買われ136円台半ば(ブルームバーグ)

2023/05/03(水)[本日]05:55

●ChatGPT-4による要約--------------------------------------

  • 米国株大幅安、地銀株売り込まれ金融安定懸念再燃

  • 安全資産への逃避加速

  • パックウェスト27%超値下がり、ウェスタン・アライアンス15%超下落

  • 金融銘柄が重し、S&P500種株価指数一時2%近く下落

  • 米国債急伸、利回り大幅低下

  • 円上昇、ドル軟調

  • ニューヨーク原油先物相場続落、約4ヶ月ぶり大幅安

  • 金相場反発、スポット相場1ヶ月ぶり大幅高

●ChatGPT-4による要約ここまで----------------------------

●本文ここから------------------------------------------------

・パックウェストは27%超、ウェスタン・アライアンスは15%超下落
・安全資産への逃避の動きが加速、米国債利回りは急低下

米国株

  2日の米株相場は大幅安。ファースト・リパブリック・バンクが買収されたことで前日はウォール街に安堵(あんど)感が広がったものの、この日は地銀株が売り込まれ、金融安定を巡る懸念が再燃。株式が幅広く売られ、安全資産への逃避の動きが加速した。

株式                                        終値       前営業日比          変化率
S&P500種株価指数        4119.58          -48.29              -1.16%
ダウ工業株30種平均         33684.53        -367.17             -1.08%
ナスダック総合指数         12080.51        -132.09              -1.08%

  米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策決定をあす3日に控える中、地銀のパックウェスト・バンコープとウェスタン・アライアンス・バンコープは共に急落。パックウェストは27%超値下がり、ウェスタン・アライアンスも15%を超える下げとなった。S&P500種株価指数は一時2%近く下落。金融銘柄が重しとなった。

米地銀株に売り、パックウエスト一時42%安-次の破綻に疑心暗鬼 (1)

  ゴールドマン・サックス・グループのパートナー、ジョン・フラッド氏は、弱気派のヘッジファンドトレーダーが株の売却に動いたほか、ロングオンリーの投資家も売りに加わったとリポートで指摘した。

  オアンダのシニアマーケットアナリスト、エド・モヤ氏は「銀行業界の混乱は当面続きそうだとの見方から、急速に売りが広がった」と分析。「地銀を巡る根強い疑念やリセッション(景気後退)の確率上昇、米国が6月にデフォルト(債務不履行)に陥るリスクの高まりに注目が集まっており、リスク選好が広がる状況では全くなかった」と述べた。

  こうした要素は全て、FOMCの今後の動きに対する投資家の不安感を強めるばかりだ。

  銀行破綻に起因した金融ストレスに加え、当局は根強いインフレと経済減速を示すデータとの間で身動きが取れなくなっている。この日発表された3月の労働省雇用動態調査(JOLTS)によれば、求人件数は市場の予想以上に減少した。さらには、米債務上限の議論を巡る懸念も強まっている。

米求人件数、3月は959万件に減少-レイオフは20年以来の高水準 (1)

  スワップ市場では、3日のFOMC政策決定についてはなお0.25ポイントの利上げが織り込まれているが、その後の追加利上げについては織り込み具合が後退。一方、年内の利下げに対する織り込みは強まっている。

米国債

  米国債相場は急伸し、利回りが大幅に低下した。米地銀を巡る懸念が続いているほか、経済データで労働市場の軟化が示されたことから、投資家の資金が安全資産へと向かった。

国債                          直近値      前営業日比(BP)     変化率
米30年債利回り         3.71%             -9.8                 -2.57%
米10年債利回り         3.43%           -14.1                 -3.94%
米2年債利回り         3.98%           -15.9                  -3.84%
米東部時間16時51分

  ブランディワイン・グローバル・インベストメント・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ジャック・マッキンタイア氏は「市場は与信のタイト化に感づき始めている」と指摘。「与信のタイト化はどのような形であれ、金融引き締めの遅行効果と同時に打撃を与える」と述べた。

  6カ月物の米財務省短期証券(TB)レートが5%を突破。イエレン財務長官が連邦債務を上限未満に維持するための特別会計措置について、早ければ6月初旬に使い切る可能性があると指摘したことに反応した。

外為

  外国為替市場では円が上昇した一方、ドルは軟調な展開。米銀行業界の健全性を巡る懸念と労働市場軟化の兆候から、リスクセンチメントが弱まった。

為替                                          直近値      前営業日比      変化率
ブルームバーグ・ドル指数    1228.86             -2.11          -0.17%
ドル/円                                 ¥136.57            -¥0.93          -0.68%
ユーロ/ドル                         $1.0999              $0.23            0.21%
米東部時間16時51分

  ブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時0.2%低下。求人件数の発表前には0.2%上げる場面もあった。ドルは対円で200日移動平均の1ドル=137円を下回り、一時0.9%安の136円32銭を付けた。

原油

  ニューヨーク原油先物相場は続落し、ほぼ4カ月ぶりの大幅安。薄商いに伴い、暗い内容となった米国や中国の経済指標の影響が増幅される格好となった。

  ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物はバレル当たり72ドルを割り込み、終値で3月24日以来の安値を付けた。米雇用市場や中国の製造業に関する低調なデータが重しとなった。前日はアジアの一部市場や英国が休場となる中、米国での出来高は昨年12月以来の低水準となっていた。

  ICAPのエネルギースペシャリスト、スコット・シェルトン氏は「市場は投資家不在で砂漠のような状態だ」と指摘。「予測できそうな値動きを生み出す需給の材料がない」と話した。

  スタンダードチャータードのアナリスト、エミリー・アシュフォード氏は「一段と前向きあるいはコミットしたトレーディング活動が見られるには、現物市場で需給引き締まりの兆候がある程度必要になる」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は、前日比4ドル(5.3%)安の1バレル=71.66ドルで終了。下落率は1月4日以降で最大。ロンドンICEの北海ブレント7月限は3.99ドル安い75.32ドル。



  ニューヨーク金相場は反発。スポット相場は1カ月ぶりの大幅高となった。米債務上限を巡る懸念が強まっているほか、雇用関連指標で労働需要の軟化が示唆されたことから、安全な逃避先とされる金が買われた。

  3月の米求人件数は予想以上に減少し、ほぼ2年ぶりの低水準となった。重要な中銀会合が控えているほか、米債務上限を巡る対立で時間的な猶予がなくなりつつある中、リスクに満ちた局面に入っており、金の魅力が高まっている。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は、前日比31.10ドル(1.6%)高の1オンス=2023.30ドルで引けた。スポット価格は一時1.9%高と、日中ベースでは4月4日以来の大幅上昇となった。

原題:Wall Street Rattled by 15% Tumble in Pair of Banks: Markets Wrap(抜粋)
Treasury Yields Plummet as Regional Bank Fears Spur Haven Buying
Dollar Slides, Yen Rises as Bank Worries Resurface: Inside G-10
Oil Tumbles as Ominous Economic Signs Smash Thinly Traded Market
Traders Seek Safety in Gold Amid Banking, Debt Ceiling Jitters

ダウ・ジョーンズ

◆NY株式市場クローズ


◆NY市場サマリー=主要3株価指数1%超安、ドル下落 国債利回り低下(2日ロイター)

2023/05/03(水)[本日]06:51

●ChatGPT-4による要約--------------------------------------

  • ドル下落、求人数減少

  • 製造業新規受注、予想を下回る

  • ユーロ売り、ECB利上げ幅縮小見込み

  • 豪ドル上昇、金利引き上げ

  • 国債利回り低下、FRB引き締め策転換予想

  • 株価下落、地銀株売り、FOMC警戒

  • 金先物反発、長期金利低下、ドル下落

  • 原油先物続落、景気懸念

●ChatGPT-4による要約ここまで----------------------------

●本文ここから------------------------------------------------

[2日 ロイター]

<為替> ドルが下落した。3月の米求人件数が減少したことを受けた。米労働省が2日発表した3月の雇用動態調査(JOLTS)は、求人件数が38万4000件減の959万件となり、2021年4月以来の低水準となった。減少は3カ月連続。市場予想は977万5000件だった。また米商務省が2日発表した3月の製造業新規受注は前月比0.9%増加したが、ロイターがまとめた市場予想(1.1%増)を下回った。ドル指数は0.22%安の101.93。序盤には一時102.40と4月11日以来の高値を付けた。ユーロ/ドルは0.23%高の1.1001ドル。序盤には1.0940ドルと4月21日以来の安値を付けた。欧州中央銀行(ECB)の第1・四半期の銀行貸出調査(BLS)と3月の融資統計で、域内の銀行が与信を厳格化したことが分かったほか、ユーロ圏のコアインフレ率が予想外に鈍化したことを受け、ECBの利上げ幅が縮小するとの見方が広がり、ユーロ売りが強まった。豪ドル/米ドルは0.51%高の0.6664米ドル。序盤には4月21日以来の高値となる0.6717米ドルまで上昇した。オーストラリア準備銀行(中央銀行)は2日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを市場の据え置き予想に反して0.25%引き上げ、3.85%とした。インフレ率がなお高すぎるとし、妥当な期間内に目標に戻すために「幾らか」の追加引き締めが必要になる可能性もあるとの認識を示した。ドル/円は0.56%安の136.67円。序盤には137.78円と3月8日以来の高値を付けた。

<債券> 国債利回りが低下した。株式市場で地方銀行株が売り込まれたことに加え、連邦債務上限を巡る懸念が高まっていることで、市場では連邦準備理事会(FRB)は予想よりも早く金融引き締め策を転換させるとの見方が出ている。10年債利回りは13.3ベーシスポイント(bp)低下の3.440%と、4月26日以来の低水準を付けた。30年債利回りは8.5bpの3.731%、2年債利回りは15.8bp低下の3.981%。2年債と10年債の利回り格差はマイナス54.4bp。この日の株式市場では中堅銀行ファースト・リパブリック銀行の破綻の影響が波及するとの懸念から、パックウエスト・バンコープやウエスタン・アライアンス・バンコープなどの銀行株が急落。こうした中、FRBは予想よりも早い時期に利上げを停止し利下げに転じる可能性があるとの見方が台頭し、国債利回りが低下した。イエレン財務長官は前日、連邦債務上限が引き上げられなければ、早ければ6月1日にも政府の債務支払いを履行できなくなる恐れがあるとの見通しを表明。これを受け、この日の債券市場では長期債利回りが低下する中、財務省短期証券の利回りは上昇。6月に償還期限を迎える財務省短期証券の利回りは過去最高を更新した。FRBはこの日から2日間の日程で開始した連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%ポイントの利上げを決定するとの見方が大勢だが、銀行株急落を受け金利は据え置かれる可能性があるとの見方も台頭。資産運用会社コロンビア・スレッドニードルのシニア・グローバル金利ストラテジスト、エド・アルフサイニー氏は「市場は若干疑心暗鬼になったように見える。午後になってFRBが明日、金利据え置きを発表するのではないかとの観測も出始めた」と述べた。

<株式> 主要株価3指数が軒並み1%超下落。金融システムに対する懸念が再燃する中、地銀が売りを浴びたほか、FOMCの結果を3日に控え、警戒感が強まった。FRBは3日までに開く会合で0.25%ポイント利上げを実施すると幅広く予想されているものの、その後利上げを停止、もしくは追加利上げが依然必要というシグナルを発するか注目されている。KBW地域銀行指数は5.5%下落し、1日としては3月13日以来の大幅安。2020年終盤以来の日中最安値も更新した。米シリコンバレー銀行とシグネチャー銀行に続き中堅銀行ファースト・リパブリック銀行が破綻したことを受け、他の中堅金融機関にも波及する可能性があるという懸念が強まり、地銀株が続落。パックウエスト・バンコープは27.8%安、ウエスタン・アライアンス・バンコープは15.1%安、コメリカは12.4%安。S&P金融も2.3%下落した。 LPLファイナンシャルのチーフグローバルストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は「(破綻が)これで終わりではなく、金利が上昇し、さらなる問題を引き起こすきっかけになり得るという懸念がある」と指摘。さらに、地銀に関連する商業用不動産の問題がますます取り沙汰されていることにも言及した。S&Pエネルギーも4.3%安。米債務不履行を巡る懸念が台頭する中、原油価格が下落したことに追随した。米財務省は1日、連邦債務上限が引き上げられなければ、早ければ6月1日にも政府の債務支払いを履行できなくなる恐れがあるとの見通しを示した。投資家の不安心理の度合いを示すボラティリティー・インデックス(VIX)は約1週間ぶりの水準に上昇した。教育テクノロジー企業のチェグは48.4%急落。対話型人工知能(AI)「チャットGPT」との競争が激化する中、低調な業績見通しを示した。スターバックスは引け後の時間外取引で2%安。第2・四半期(4月2日まで)決算が市場予想を上回った。通常取引は0.1%安で終了していた。米取引所の合算出来高は123億3000万株。直近20営業日の平均は104億4000万株。ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を3.55対1の比率で上回った。ナスダックも2.46対1で値下がり銘柄数が多かった。

<金先物> 米長期金利の低下やドル下落に伴う割安感を追い風に買いが入り、反発した。中心限月6月物の清算値(終値に相当)は前日比31.10ドル(1.56%)高の1オンス=2023.30ドル。

<米原油先物> 景気先行き懸念が強まる中で売られ、続落した。米国産標準油種WTIの中心限月6月物の清算値(終値に相当)は前日比4.00ドル(5.29%)安の1バレル=71.66ドルと、中心限月ベースで3月下旬以来約1カ月ぶりの安値。7月物は3.96ドル安の71.55ドル。

ロイター

◆オーバーナイト・ヘッドライン一覧(ロイター)

2023/05/03(水)[本日]07:00

・トヨタ、電動化へ「完全にコミット」=米大統領顧問
・米政府、AI巡る課題をグーグルなどのトップと協議 4日に会合
・NY市場サマリー(2日)主要3株価指数1%超安、ドル下落 国債利回り低下
・米国株式市場=主要3指数1%超安、地銀株急落 FOMC控え警戒感
・中南米金融市場=ブラジル株式1カ月ぶり安値、レアルも下落
・米スタバ、1─3月期は予想上回る コロナ後の中国で急回復
・アイカーン氏投資会社の株価25%安、ヒンデンブルグが割高指摘
・フォード、第1四半期売上高20%増 供給網混乱解消で SUVなど好調
・米金融・債券市場=利回り低下、銀行株急落で早期利上げ停止観測
・NY外為市場=ドル下落、米求人件数の減少受け
・〔表〕NY外為市場=対ドル/各国通貨相場(2日)
・米債務不履行リスク、経済と銀行に追加圧力=政権エコノミスト
・原油先物5%安、5週ぶり安値 米連邦債務上限引き上げ巡る懸念で
・新興国市場サマリー(2日)
・シカゴ日経平均先物(2日)
・ウクライナ、バフムト防衛継続 反転攻勢控え=陸軍司令官
・米債務上限巡り与野党の応酬継続、バイデン氏「交渉の意向なし」
・米、次期ウクライナ支援で空中発射ロケット弾など供与=関係筋
・米3月求人件数38.4万件減の959万件、3カ月連続で減少
・NATO軍機、北大西洋上空でロシア機スクランブル 安全規則違反
・バイデン氏、資金集めイベント来週開始か 24年大統領選へ=関係筋
・欧州市場サマリー(2日)
・米、銀行システムの安全性維持へ「必要な手段」有する=政権
・欧州株式市場=反落、石油株売られる
・ロンドン株式市場=反落、HSBCは買われる
・NY証取、ファースト銀を上場廃止へ
・米、メキシコ国境に1500人の部隊派遣へ 不法移民増に備え=関係筋
・米大使、中国の改正「反スパイ法」を懸念 企業活動違法化の恐れ
・ロシア・ベラルーシ・イラン、英国王戴冠式に招待せず=関係筋
・米地銀株が続落、ファースト銀破綻の波及を懸念
・ユーロ圏金融・債券市場=利回り低下、ユーロ圏の銀行与信厳格化で
・米製造業新規受注、3月は0.9%増 航空機急増が押し上げ
・「妥当な時間軸内に」インフレの抑制目指す=豪中銀総裁
・トムソン・ロイター、第1四半期業績は予想超え AI投資拡大へ
・スーダン、7日間の停戦合意 和平交渉代表者指名へ=南スーダン
・米フォード、EV「マスタング・マッハE」値下げへ 受注も再開
・ウーバー、四半期業績予想上回る 配車・出前好調 見通しも予想超え
・米ファイザーの第1四半期、利益が予想上回る 通期予想据え置き
・AI想定より速く人知超える公算、危険性語るためグーグル退社=ヒントン氏
・インフレとエネルギー価格の引き下げ必要=ドイツ首相
・〔焦点〕中国市場で落日の日本勢、EV出遅れ ツケ大きく復活に難路

ロイター

◆TOP_NEWS_海外主要ニュース一覧(ロイター)

2023/05/03(水)[本日]07:01

●米債務上限巡り与野党の応酬継続、バイデン氏「交渉の意向なし」
米民主党のシューマー上院院内総務は2日、歳出削減を伴わない債務上限引き上げに向けた超党派による「クリーン」な法案を可決する必要があるという民主党の立場に「変更はない」と言明した。

●米3月求人件数38.4万件減の959万件、3カ月連続で減少
米労働省が2日発表した3月の雇用動態調査(JOLTS)は、求人件数が38万4000件減の959万件となり、2021年4月以来の低水準となった。減少は3カ月連続。市場予想は977万5000件だった。

●AI想定より速く人知超える公算、危険性語るためグーグル退社=ヒントン氏
人工知能(AI)研究の第一人者として知られるジェフリー・ヒントン氏は、想定より遥かに速くAIが人間よりも賢くなる可能性があると気づき、AIの危険性について自由に話すために米アルファベット傘下のグーグルを退社したと語った。

●ウクライナ、バフムト防衛継続 反転攻勢控え=陸軍司令官
ウクライナのシルスキー陸軍司令官は2日、ロシア軍に対する反転攻勢を準備する中、ウクライナ軍は激しい戦闘が続く東部ドネツク州バフムトの防衛を継続すると表明した。

●スーダン、7日間の停戦合意 和平交渉代表者指名へ=南スーダン
南スーダンの外務省は2日、スーダンで戦闘を続けている正規軍と民兵組織の双方が4日から7日間の停戦で合意したと発表した。

●米大使、中国の改正「反スパイ法」を懸念 企業活動違法化の恐れ
米国のバーンズ駐中国大使は2日、中国が7月から施行する改正「反スパイ法」について、学術研究者や教授、ジャーナリストを「危険にさらし」、企業の合理的な事業判断に先立って行われるデューデリジェンス(資産査定)などの日常的な活動を違法化する恐れがあると述べた。

●米地銀株が続落、ファースト銀破綻の波及を懸念
2日の米国株式市場で、地方銀行株が続落となった。米中堅銀行ファースト・リパブリック銀行の破綻を受け、投資家は他の中堅金融機関にも波及する可能性があると懸念した。

●トムソン・ロイター、第1四半期業績は予想超え AI投資拡大へ
トムソン・ロイターが2日発表した第1・四半期決算は、売上高と1株利益が市場予想を上回った。今後、人工知能(AI)への投資を拡大する計画も明らかにした。

●米ファイザーの第1四半期、利益が予想上回る 通期予想据え置き
米製薬大手ファイザーが2日発表した第1・四半期決算は、売上高と利益が予想を上回った。新型コロナウイルス関連製品の旺盛な需要が支援した。通期予想は据え置いた。

●ウーバー、四半期業績予想上回る 配車・出前好調 見通しも予想超え
米配車大手ウーバー・テクノロジーズが2日発表した第1・四半期の売上高と調整後コア利益はそろって市場予想を上回った。旅行需要の高まりやフードデリバリー需要の急増が業績押し上げに寄与した。第2・四半期の調整後コア利益見通しも予想を超えた。

ロイター

◆NY市場マーケットコメント(SBI)

2023/05/02(火)[前営業日]のNY市場マーケットコメント(SBI)

◆◆◆日経225先物08:45~15:15取引中◆◆◆


◆◆◆日本株09:00~15:00休場◆◆◆


◆東京株式市場クローズ 

2023/05/03(水)[本日]

本日休場


◆海外ヘッドライン一覧(ロイター)

2023/05/03(水)[本日]20:02

・ユーロ圏失業率、3月は6.5% 予想外に低下
・トルコCPI、4月44%に減速 ベース効果薄れ今後再び上昇も
・マレーシア中銀が予想外の利上げ インフレ警戒で
・英銀ロイズ、第1四半期税前利益が予想上回る 融資債権劣化の兆し
・タイ、電池工場誘致でCATLなどと協議 EV供給網で主要地位狙う
・インドのサービスPMI、4月は62.0で約13年ぶり高水準
・印航空ゴーファーストが破産申請、「P&Wエンジン不具合で」
・仏BNPパリバ、第1四半期は大幅増益 傘下の米銀売却益が寄与
・豪、予想外の人口急回復で住宅価格が早期に安定=中銀当局者
・国際社会はミャンマーの主権尊重すべき、中国外相が軍政トップと会談
・タイCPI、4月は前年比+2.67% 1年4カ月ぶり低い伸び
・S&P、ファースト銀を格下げ デフォルト「事実上確実」
・訂正(4月28日配信記事)-〔アングル〕アパレル製造拠点ベトナム、米のウイグル禁止法で苦境に
・無断追跡防止、米グーグルとアップルが協力 利用者警告を義務化へ
・欧米、5G入札巡りファーウェイのリスクをマレーシアに警告=FT
・NZ金融システムなお強固、家計への圧力は強まる=中銀
・豪3月小売売上高、14カ月ぶりの低い伸び 金利上昇が圧迫
・米、月内に在トンガ大使館開設へ 中国に対抗
・フォード第1四半期20%増収、SUVなど好調 EV見通しは重し
・米上院銀行委、SVB・シグネチャー破綻で公聴会 幹部ら証言へ
・NZ失業率、第1四半期は3.4%で過去最低付近 利上げ観測高まる
・米地銀は強固、ボラティリティー拡大も=WファーゴCEO
・米AMD、4─6月売上高見通しが予想下回る PC市場低迷で

ロイター




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