これからのこと




ひみつスナイパー健は解散します。



結成のきっかけは、前のコンビを解散するにあたって、当時の相方から「次はどんな人と組みたいとかあるの?」って聞かれて「俺はMCとかが得意じゃないから元気あって回せる人が理想だなあ」なんて言ってたら、元相方が「ピッタリなのいるよ」という紹介文で連れてきたのがふじこだった。なんでよ。話聞いてたのか本当に。





当時のふじこは今よりも元気がなくて回せなさそうだったけど、ガチャガチャだったら絶対にシークレットになるような、国民的アニメの、原作オリジナルのキャラクターみたいな、底知れないポテンシャルを持っているかもしれないと思わせる男だった。



組む予定の人もいなかったから「じゃあ、とりあえず」って感じでライブやオーディションに出ることになった。




その「じゃあ、とりあえず」で5年近くやってきた。





活動していくうちに「ウケメン」というフジテレビらしいコント番組のレギュラーを2年間やらせてもらった。



それまで重たい前髪で大喜利強い感を出していた俺が、鼻から唐辛子を吸ったり、ハサミだけ持たされて前髪をどれだけ切れるかで競ったり、財布や鞄を売られたりしている。2年間で人はガラッと変わる。中期のこち亀みたいに作画も少し変わった気がする。
俺は養成所には行ってないけど、入学金40万円以上のものを環境全体で勉強できたのがかなりプラスになった。




裏側の話になるけど、ウケメン最後の収録後に、番組プロデューサーから言われたのが、「この番組内で教えられることは教えたので、あとはネタでも何でも、みなさんにとっての"自分たちはこれ"というものを磨いて売れてください。そのときまた一緒に番組やりましょう」というありがたい言葉だった。




この言葉が本当なのか、または俺たちを鼓舞するために使った言葉なのかは分からないけど、これが結構自分の中でカチッと線路を切り替えたきっかけにもなって、いわゆるウケメン流の義務教育を終えて「さあここからどういう進路に進もうか」と考えたときに、「0からやってみたい」と思って俺から解散を切り出した。ふじこもお笑いは続ける予定らしい。





これからレギュラーだったメンバーも含めて、本当に個人の努力次第になった。2年間のあいだ鍛えてきた筋力をどの方向に使うかが大切になってくる。




最短ルートでまたテレビに戻るよう頑張ります。


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