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えっ!なぜ削除ですか??

★施設基準満たすための医療保護入院の存在明らかに
精神科の入院医療で「モラルハザード」か、厚労省検討会

CBnewsマネジメント2024年8月7日19:40発信

『 本来、任意入院で受け入れるべき患者を、診療報酬の施設基準を満たすために本人の同意なく入院させる医療保護入院として入院させるケースがある~~』と、厚生労働省が7日に開催した「精神保健医療福祉に関する検討会」で、一人の構成員(国立・・・研究センター所属)が明かした。
近年の精神科医療関連の報道の中では久々に筋の通った記事である。
ところがなぜか翌8月8日午後にはこの記事が削除されていた。
この8月7日開催の「精神保健医療福祉に関する検討会」の議事録は、早晩厚生労働省HPに開示され、最終的には報告書が纏められる。これらは厚生労働省HPから閲覧可能だ。だが、今度の記事内容が公表されず、あるいは大きく修正されるようであれば、何れからの圧力がかかったと言っていいだろう。そうなると、この厚労省検討会を構成する25団体を代表する有識者諸氏は、その圧力に屈したことになるね。大袈裟かもしれないが、それは「民主主義の崩壊」。

★「地域で安心して暮らせる精神保健医療福祉体制の実現に向けた検討会報告書」
厚生労働省・2020年

そうそう前回の厚労省検討会の報告書も何かおかしかった。
『「地域で安心して暮らせる精神保健医療福祉体制の実現に向けた検討会(厚生労働省)報告書」令和4年6月9日(2022年)
第1総論(精神疾患の現状) 新型コロナ感染症の影響により~不安を感じており、メンタルヘルスの不調や精神疾患は、誰もが経験しうる身近な疾患・・・ ・精神障害を有する方 ・精神保健(メンタルヘルス)上の課題を抱える方~~』と。
どうだろう、新型コロナ感染症禍で、その環境に反応し、不安を持ちメンタルヘルスの不調を感じてきたのは「精神保健(メンタルヘルス)上の課題を抱える方」ではなかったか、と。しかし、各論にはメンタルヘルスの不調を感じてきたはずの「精神保健(メンタルヘルス)上の課題を抱える方」については、全くふれてない。
いや、新型コロナ感染症禍の環境変化以前より、「精神保健(メンタルヘルス)上の課題を抱える方」が占める割合は多くなっている。それは明らかなはずだ。
 

【図表①】

しかも、「精神保健(メンタルヘルス)上の課題を抱える方」ではどんな対象疾患なのか十分絞り込めていない。そして、そんな対象の方(患者)にどう対応すればといった提言すらない。どうも今回の削除の内容はそんな対象の方(患者)に対して「できないこと」、あるいは「してはならないこと」に踏み込んだ調査報告(中間)のようだ。報告書の公開が待たれる。

★「精神保健(メンタルヘルス)上の課題を抱える方」は翻訳が必要

そこで、「精神保健(メンタルヘルス)上の課題を抱える方」を私なりに翻訳を行ってみた。
翻訳は「労働を強く意識して罹る精神疾患」、または「労働を強く意識して罹患する精神疾患」として括ってみるといい。それは今、国が重要な課題としている過労死等防止対策。依存症対策、自殺予防対策、孤独・孤立対策、DV防止対策、ハラスメント対策、ヤングケアラー対策、PTSD、大人の発達障害、妊婦のメンタルヘルス相談支援体制等々・・・の全て。もちろんLAI(持効性向精神病注射薬)等の近年の向精神病薬を適切に使用することで完解を維持し、強く労働を意識している統合失調症者(精神障害者)も含まれる。

最後に労働環境の変化についての単純な図表を紹介しておこう。

【図表②】

我々のメンタルヘルスに悪影響を与えるストレスの90%は対人関係のストレスからと・・・!一方で、そんな対人関係のあり方(社会的知能:おもてなし、気配り、気遣い)を重視するサービス産業が近年増加している。

*「状況がたえず進展し、人々の考え方も変わっている。なのに自分の考え方を変えない。それは馬鹿だけがすることだろう」

キケロ(哲学者・政治家:BC106年~BC43年 共和制ローマ)



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