読書感想文 百冊で耕す/近藤康太郎を読んで

デジタルでファッション雑誌を読んでる時に
巻末近くで紹介してあった1冊でタイトルが印象深く、書籍紹介は読まずに書店で購入。読み方、読むという事、本、言語と自分の在り方を全ての方面から説いている。文が好き、本が好きで普段から読んでいる人達から絶対あるある!と共感出来る事や、自分で無意識にやっていた事を文として的確に解いていて腑に落ちる事が読み進めると沢山あった。はじめにを読んで目次を見たら難しそうなタイトルが多く、実際とても濃い内容なのだが読み進めるとするする頭に入り理解に難しくないのは著者先生がちゃんと理解して噛み砕いた上で書いた文面なのだからだな、と思った。上べだけを調べて難しい単語を書いて本にしている人の文は読んでも上滑りするだけで全く頭に入ってこない(そしてそういう本が多い)読み進めて驚くべきはこれだけ本を読み続け説いている中でまた新しい発見を執筆中にされている所。ここまで突き進めて文を読み書かれて尚出てくるもの、ここまで突き進めてきたから生まれてきたものを読める喜びもあった。

文中に出てきた「抜き書き帳」ほどではないが私は本やいろんな媒体を通して気になった事や文を「自分辞書」としてノートに綴っている。難しいけれど耳に残った単語、一文、読書感想文も書き時々読み直してはこの時自分は何故ここに「ひっかかった」のかを思い出してみたりしている。やめない事、愛する事、表現できないのはちゃんと考えてないという事、読めなくても読む。
自分は本当にやりたい事をなんとなく勿体無いからと放置してしまうきらいがあるので、ここで改めて本や知識と向き合い並走し、愛し、アウトプットしていきたい。

本を読んだ後はつられてその書き方風になってしまうし、自分の知識では稚拙な感想しか書けないけれど勢いも大事だなと思い感想文をしたためました。
言葉の理解は人それぞれで、タイに住んでいる時にタイ語習得中に挫折しかけた時、多言語をマスターしている友人から教えてもらったのが「100%理解しない、できない事を理解する」同じ言語を喋る人同士でも理解の不一致は勿論あるし、自分ではないのだから100%伝えるのは不可能で、ましてや他の言語だったら尚更だと。70%でも理解してもらう、出来たら良いんです、と。完璧ではないにしても小さなパーツをミリ単位で重ねていくような言語学習をしていた自分には救われる思いでした。感想も人それぞれで、少しでも思いが伝わればと思います。

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