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ジェットコースター人生 その35


いろんな大学からのサークルに入っていた娘の写真に印象に残る一人がいました。

母親の勘というものでしょうか、始めて会った時の「やっぱり!」

娘のタイプは知りませんが、なんとなくが勘そのものかもしれません。

食事をして、娘たちと別れました。いよいよ家を出て行くのだという

現実にホッとした半面、何とも言い難い綿菓子のようなものが頭の中でふわふわ浮いています。とはいってもやはり二人の門出を祝ってあげなくては。

主人がいたらどのように彼と会話しただろう。娘が生まれた時病院で

「この子の結婚式には出ない!」と言ってみんなを笑わせましたが、その時が来たというのに肝心の本人がいません。公言どうりということでしょうか。

「何にもしてあげられないけど、娘をよろしくお願します。」

その年の秋に日程が決まりました。神戸のいろんな式場を二人で回って旧居留地のホテルです。二次会はお気に入りのE.H.BANKのバンケットルーム。今は閉店していますが元英国銀行は威厳の中に落ち着いた雰囲気で

カフェはバハマの雰囲気です、大人のカフェが消えたのは本当に寂しいことです。閉まる前に娘たちの門出を祝うことができてラッキーでした。

「ドレスはお母さんと一緒に決めたら」と彼に言われたらしく優しい心使いに二人はあれやこれやと楽しい時間を過ごすことができました。

こんな日が来るとは本当に月日の経つのは早いものです。

ウエディングドレスはシンプルながら清楚でベールはロングのものを選びました。

その日のために「今日からダイエット!」と娘は宣言しますが、どこまで本気なのか、帰りのカフェでは甘ーいフルーツ一パイをほうばっていました。おとなになったと思っていてもまだまだ子供の顔をのぞかせています。

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