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アツアツグラタンっていいもんだ

今夜はエビグラタン!家族が好き以上に私が好きだから、家族のためにと言いながら自分が食べたい時に作ります。

今はその量も1/3ぐらいになりましたが、大きな器に作って、オーブンの中でチーズが黄金色に焼けてくると同時に良い匂いか立ち込めます。

何年も前の話ですが、子供たちが「ひょっとしてグラタン?」「エビ?」とそれぞれがオーブンをのぞき込んで嬉しそうに尋ねます。ハンバーグの次ぐらいに人気のメニューでした。

残念ながら孫たちはエビが苦手で最近はトリのグラタンへと様変わりしました。

寒い日の夕飯は、みんな暖かい部屋と暖かいご飯を楽しみに帰宅します。それは小学生の時も、高校生になっても、帰省した大学時代。そして子供たちを連れて帰って来た時も温かいごはんはどこの家庭も「お母さん」そのものです。

食器の音やお箸やフォークの音、カチャカチャと心地よい音を奏でながら今日あったこと、それぞれが我先に話してくれます。

その当時は石油ストーブでしたから、赤々と燃える炎がみんなの顔を照らして窓の外の暗闇が一層深く静かに暮れていきます。柴犬のアルは静かにストーブの前で寝ています。

主人と義父はその様子を見ながら冷えたビールを飲んで、今日の疲れを癒します。

子供の笑顔や笑い声は親の疲れを吹き飛ばす力があります。

毎日が楽しいと思えるのは幸せなことです。

数年後、奈落の底に落とされようとは夢にも思いませんでしたが、こんな毎日があったから子供たちは真っすぐに育ってくれたのだと思います。

主人とは20年、長かったのか短かったのかはよくわかりませんが、早くに出会えたことは幸いでした。

今夜のエビグラタンは当時のことをよみがえらせてくれた久しぶりのごちそうになりました。







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