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ジェットコースター人生 その15

その次の日も猛暑で注文の催促や追加のベルがけたたましくなっています。

その忙しさは、日が暮れても続きました。猫も犬もネズミの手も借りたいくらいです。

一件の電話は珍しいものでした。新装開店した寿司屋さんで、「大きなお祝いの花をありがとうございます。追加で、○○お願いします。」

お祝いの花?追加?ご挨拶ついでにそのお店に行ってみることにしました。

領収書も欲しいということだったので、小さな菓子折りと一緒に渡しました。「さっき社長さんが来て領収書ももらったよ。」その領収書を見せてくれました。全く同じ領収書、会社印も同じ。

店には大きな胡蝶蘭が所狭しと飾られています。やられた!

次の日、また同じように追加の注文があったので、その当人に、

「○○さんから追加注文がありましたよ。昨日私、あいさつに行っておきました。」狼狽とはこんな態度を言うのかとそのあからさまな様子におかしくなりました。

後日近くの印鑑屋に行きました。父と同じくこの辺りの理事をしている頑固爺さんと聞いています。私が嫁であることを告げると、「慰めや、励まし。商売たるものを小一時間聞かされました。「で、最近社判頼んでましたか?」そこは何十年も商売をしている人ですからすぐにピンと来て

「○○が持って帰ったよ。あんたも大変だけど気をつけなさい」とだけ告げられました。

当分、静観することに決めました。今日のマンデリンは、いつもより濃い目でしたが、ブラックコーヒー特有のコクに加えてひときわ甘い香りを感じたのは気のせいでしょうか?





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