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神戸への愛っていいもんだ

港、山、異人館、旧居留地、スイーツにステーキ。
ハイセンスな場所の神戸にも庶民の場所、食べ物があります。
長田、兵庫、平野…。ぼっかけ焼きそばにお好み焼き、明石焼き、そばめし、焼き肉、餃子…。
おじさんの好きな焼き肉店や昼から呑みの店、洋食屋のごはんはどんぶり飯で、とてもお洒落なとは言えません。
平清盛ゆかりの平野。清盛公の銅像が立っている有馬街道平野交差点。イメージを覆す下町文化も神戸にはしっかりと根付いています。

平安時代末期には、「福原京」と名付けて平清盛はこの地を日本の中心にしようと考えていたと言われています。周辺には、祇園神社や清盛公私邸跡「雪見御所跡」があります。

「平野」と言う地域は有馬に向かう山側ですが山の麓なのに「平」と言う字が付けられているのは清盛公ゆかりの地だからと聞いたことがあります。

北野天満神社

北野天満神社は清盛公が京都から、神戸に都を移し「福原の都」を作るにあたって、鬼門鎮護の神として京都北野天満宮から勧請。北野の由来になっています。周りは異国情緒の異人館。洋館の中に突如!と言う感じですがこちらの方が先に建てられています。

ここから海を眺める時、昔の農村の段々畑の写真が思い浮かびます。
一部の神戸だけでは語れないのどかで平和な村の歴史があります。様々な移り変わりによってつくられた街と庶民的でハイカラを好む人を育んだ歴史でもあります。

バランスがいいという言葉があります。片方だけでは何か味気ない。飽きてしまうところがあります。
魅力のある人はいろんな顔を持っています。
「清濁併せ呑む」と言う言葉があります。心が広く、善も悪も受け入れる。度量の大きいたとえに使われますが、心に余裕がないとなかなか受け入れられません。漠然とですがそんな思いをこの街が教えてくれました。
神戸に来て「お洒落な街角ばかりだと思っていたらガラの悪いところもあるのねえ」と言われますが、私はあえて三宮の高架下のガチャガチャした商店街にも案内します。それで神戸が嫌になるかと言えばまた来たいと。
何か人には根源にホッとするところもあった方がよさそうです。

いろんな顔を持つ街、そんな神戸も大好きです。

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