ママ友トラブルはこれが原因?

久々に子供の保護者会に行った。
同じクラスに子供が幼稚園時代、子供同士のトラブルから親同士も疎遠になった人がいて、気まずいなとか、会いなくないなと思いながら参加した。

神様の意地悪か・・・その人の子供は、私の子供の前の席だったようで、保護者会の席も自動で、前の席になった。

会の冒頭、校長先生から「思い込み」のテストが保護者向けに行われた。前の人とペアを組んで、どれくらい「先入観」や「思い込み」に囚われているのかを話し合うというものだった。

お互い大人なので、終始穏やかに話をすることはできたが、私の中では、しこりがあったので、もしかしたら不自然な笑顔かもしれないと思いながら話していると、突然その人が、

「ごめんなさい。このテストの通りに私は思い込みや先入観が強い人間なんです。幼稚園に入園したころ、あなたとお付き合いもないのに、子供同士のトラブルからあなたを避けるようになり、悪い噂話を周りとしていて、あなたを孤立させることで、自分が安全地帯にいたんです。小学校に入学して、私の子供がいじめられて孤立してた時、あなたの子供は守ってくれたんです。だから、こうやって話せる日を待っていたんです」と。

それを聞いて、私も同じなんだと思った。確かに、壮絶なハブられ方をしたが、「意地悪をされた被害者」的な感覚を持ち、私や娘をハブる人達は、皆性格が悪いんだ、意地悪なんだっていう先入観や固定観念があった。だから、今日まで話もせずに避けてきた。私はそうやって話し合いを避けてきたけど、その人の子供に沢山意地悪をされてきた私の子供は、その人の子供を守った。それは、幼稚園の頃のことと、今現実に目の前にあるいじめを分けて考え、行動したからなんだと思う。自分が恥ずかしくなった。

最後に校長先生から、「みなさんが考えるリーダーとはどんな人ですか」との質問に、数名の保護者が「勉強が出来る子供」「コミュニケーション能力が高い子供」と答えていた。そこで校長先生が「それが先入観や固定観念だと思います」とおっしゃっていた。

保護者会が終わってから、その人に、私も先入観や固定観念に囚われていたことや、感謝の気持ちを伝えた。

数年前は、こんな会話が出来る日が来るなんて思わなかった。私たちがお互い親として成長したこと、校長先生が保護者に考える機会を与えてくれたこと、色々な要因が絡み合ってこんな「幸せ」を感じる瞬間に出会えたことは素直に嬉しかった。

言葉では、「固定観念や先入観を持つと人間関係のトラブルになる」ということは良く分かっているけれど、まだ習慣化できてない自分に気が付いた。誰かと何かしらのトラブルになるということは、そういうことなのかもしれない。

日頃のポジティブな言葉の交流があったら、そんなことにはならないのかもしれない。