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解離性障害だった話

はじめに

自分は解離性障害ではあってもDIDではない(同一性がほとんど保たれている)
一つの身体に複数の人格という意味では多重人格だけど、精神医学的に解離性同一性障害とは判断されないだろう。

自己紹介

きっかけ

自分の理解者が欲しかった。あるいはもっとシンプルに話を聞いてくれる人が欲しかっただけかもしれない。他にPTSD的な原因があるとしたら母親に包丁向けられたり首絞められたりしたことだけど多分あまり関係ない。

諸症状

  • 解離性同一性障害

いちばんわかりやすいやつ。上記したけど同一性は保たれているのでこれは違う。はっきりした人格は2つだけど他にも無意識であるのかもしれない。

  • 解離性健忘

中学生の記憶がかなり飛び飛び。小学校以前や高校以降に比べると明らかに違う。試しに中学に行ってみたら自分が通っていた実感が全く湧かなかった。
ちなみに解離の症状は小学校の時からあったので中学が直接の原因ではないと思う。知らんけど。

あと登下校の記憶がない。今だから思い出せないのではなくて、家を出た3秒後に学校に着いているという感じ。当時は実質どこでもドアじゃん便利~と思っていた。

  • 離人症性障害

インフルエンザのときに平衡感覚がおかしくなって天井がやたら近く見えたり、自分の身体がめっちゃ大きく(小さく)見えたりしたことがある人なら、それが平常時に出る感じだと書けば伝わるかな。運動中に起きたらバランス崩して危ないけど、それ以外ならほぼ問題はない。最近は滅多に起きなくなった。

  • 解離性運動障害

金縛りと手足の先に力が入らなくなる。特に後者が割と問題で、鉛筆で字を書けなくなるぐらい握力が弱くなるので小学校のテストで大変困った。今でもたまに起きるけど、ペンを持たないので問題ない。


見てわかる通り日常生活で困ることがほぼない。せいぜいカレー食べたいと思ってコンビニに行ったのに何故かうどんを買ってしまうぐらい。せめてカレーうどんを買ってくれ。考えてみると適当すぎる性格が幸いしてるだけかもしれない。

あと夜にベッドで寝てると頭の中がしゃべくり007で寝れない。話すために生まれた人格だと思っているのである意味これが一番にして直接の被害。

多重人格

二人しかいない。昔はもっといたけど魔人ブウみたいに吸収された。この二人が合体すると生きる術を失うので死にます。

それぞれに名前はない。兄弟で分けてるけど弟の方が先に生まれている。さらに弟に至っては性別の概念もない。頭おかしなるで。

頭を使うシーンでは弟が頑張る。兄は能天気であたおかなので。

逆に対外の会話とか遊びでは兄が頑張る。弟は一人で考え事するのが好きなので。

今どちらが身体を使っているかは意識すればわかる。大抵はその必要がないけど。

MBTIをやったら兄がESFPで弟がINTPだった。どこまで信憑性があるかは知らないけど、正反対って程ではない。でも140°ぐらいは思考の方向性が違う。

主人格も不明。元々いたのは弟なので、そういう意味で弟かもしれない。でも人と会話するのは95%兄。だからこっちが基本の性格に見えるでしょうね。

記憶や体験は共有している。そこからの思考が分離している。だから一人ポーカーは出来ないけど一人将棋や囲碁はできる。

ああ!それってイマジナリーフレンド?

人格の話だけならIFに身体を使わせている人のような感じかもしれない。それ以外の解離の諸症状が酷かったから多分違うけど。むしろ小学生のときは自分の話を壁打ち感覚で独り言にしていて、誰かと喋る感じではなかった。

自分との会話

声は聞こえない。その代わり意思が伝わる。「こういう事を言いたいんだけど言葉が出てこない……!」って事なら誰でもあると思うんだけど、あの頭の中のモヤモヤが直接来る感じ。それを言語化する。

言語化しなくても意思だけでやり取りすることは可能だけど、ジェット機みたいな速度でキャッチボールすることになるので脳が大変疲れる。一方的に積み上げられてウザいことはままある。

最近練習したら身体を使って一人二役みたいに喋れるようになった。

都合がよすぎる

わかる。考えることが生来の趣味で本当に助かった。物心ついた時から自分の精神状態について考えているので、セルフカウンセリング歴=年齢ともいえる。

それだけの時間をかけて統合を進めて、二人ぐらいが一番バランスいいでしょという自分なりの最適解に行き着いた。

あとは夫婦を想像したらいいけど、何も言わずに伝わる関係ってのはその前にたくさん下積みがあるのよ。自分はこれだけは許せない、逆にこれぐらいなら別にいいよっていうのを伝えること。ちゃんとコミュニケーション取ろう。

誰かと騒いだり笑うことが好きで深く考えたくない兄と、自分の考えに没頭して外と関わりたくない弟。完璧な相性補完に見えるのは偶然ではなく、長い時間をかけてそうなるよう努力した結果。

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