お勉強94:強度変調放射線治療 X線vs.陽子線


https://research-er.jp/articles/view/95455
https://academic.oup.com/jrr/advance-article/doi/10.1093/jrr/rraa130/6054643

咽頭がんでIMPT vs. IMXT
(いわゆるIMRT:X線でするので、この名前にしているみたい)

IMPTのNが14程度とかなり少ない。(保険適応の関係で)
「同時期の比較」というのが一つのウリのよう

当たり前だが、OAR線量はIMPT>>IMXT
嚥下障害や味覚障害も少ない。
ただ、D95処方だからか、陽子線は皮膚炎が多い。
(まぁ、陽子線の宿命といえば宿命)

脱線するが、D95処方っていわゆる線量増加で
個人的にはD50処方に比べて危険なのでは?
と思ってます。肺とかも縦隔も含めてD95処方とか良いの?

いちおう途中でCTをとって線量変化を見ている。
対側耳下腺、口腔・喉頭は少し差があるよう。
神経系などは大丈夫のよう。

線量分布的には圧倒的にIMPTがいいわけで、
(私の持っている海外の頭頚部の教科書にはIMPTの治療例が
 普通に載っています)
エビデンスが蓄積されてくれば
頭頚部はIMPTへの流れはたぶん止められないとは思います。
保険適応の問題だけでしょう。

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