お勉強90:肝転移は免疫療法の穴?

https://www.nature.com/articles/s41591-020-1131-x

免疫チェックポイント阻害薬(ICI)が肝転移に
効きにくい、という臨床報告がある。
この論文中でも肝転移症例はICIが効きにくいデータを出したうえで、
肝転移は骨髄系細胞(マクロファージ)が
エフェクターのTcell (CD8+ Fas+)を抑制するため
免疫環境が悪化する(全身も!)ようです。

基礎医学素人さんというか、最近の血液系細胞の
リニエージの解析が全然わかりません…

ただ、肝転移に対してRTをすることで、マクロファージが減り
免疫環境が良好化し、全身の免疫も回復する可能性があると。
(RTだけではだめで、ICIの併用も重要のようです)
どうも、いわゆる細胞殺傷から、ネオアンチゲンとは異なる機構で
‘abscopal effect‘を起こす機構と考えられ、
肝転移に対して積極的にSBRTして、ICIを併用することで
予後が変わってくるかもしれません

https://twitter.com/CGrassberger/status/1346459849861844992
こちらの方もご参考に

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