お勉強299:術後再発にPACIFICレジメン

今日のお勉強


非小細胞がん局所領域再発にPACIFICレジメンで
救済治療を行ってどうなるか。
多施設試験後ろ向き報告

背景として、手術後の領域再発は8~37%
サルベージの逐次/同時CRTで
MSTは16~70ヶ月、PFSの中央値は5~18ヶ月であったらしい。
今回は切除不能Ⅲ期で標準治療のPACIFICレジメンを行った結果の報告

プライマリーエンドポイントはmPFS
起算日は放射線終了日から
イミフィンジ開始日は照射後5~90日
(平均29日・中央値25日)

24人を後ろ向きに観察
診察時中欧年齢は65歳 14名が男性
12/18/24ヶ月のPFSが68.7%/45.8%/34.3%
12/18ヶ月のOSが91%/82.8%

再発までの期間で特にPFSは優位差なし

珍しい?所見として再発した腺癌の92%が
KRASかROS1の変異を伴っていた。
KRAS変異のNSCLCはケモが効きにくいので、
PACIFICレジメンは魅力的な選択肢かもしれない。

手術後局所領域再発にPACIFICレジメンは有効かもしれない
という結論。 Nが少なすぎて何とも言いかねるが、
症例を積み重ねて報告は必要

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