お勉強40:膵癌術前治療

ASCO膵癌術前治療ネタ

https://meetinglibrary.asco.org/record/182444/abstract
JASPAC04
手術可能膵癌で術前治療、S-1+RTvsGEM+S-1
優位差はなしだが、ややGEM+S-1優位、との解析
切除可能にRTを加えるメリットは乏しいのかも。

https://twitter.com/UqbaKhan/status/1267074370993881092
こっちはBRの解析である、
ESPAC-5 と SWOG 1505 のスライド

ESPAC-5の生存曲線は
https://twitter.com/marklewismd/status/1266753958506188805
こんな感じ。 術前治療群に大きな差はなさそうだが、(ケモのみ優位差)
FOLFILINOXが一番上には来ている。

こちらがSWOG 1505
https://twitter.com/BenWestphalen/status/1266681574487142403

アブストは
https://meetinglibrary.asco.org/record/185465/abstract
術前mFOLFILINOX vs gemcitabine/nab-paclitaxel
ピッタリ生存曲線は重なり、決して良い成績ではない
(というか、今までと大差ない、という判断)

膵癌のいろいろな術前療法を見る上で
・BRなどの切除可能性の診断基準
・R0の定義が(世界一般的には)断端から1mm
 日本のon inkは甘い。

放射線治療医としてはケモラジの線量やレジメンはあまり
しっかり書かれておらず、サプリの
 プロトコール読まないと困る
(読んでもわからない事あり)
放射線治療医としては新しいあてかたを
手術と組み合わせるのがやはり望ましい。

あと、臨床試験のレジメンを完遂できる
患者は臨床試験でも少ないので
リアルワールドでは思った以上に少ない

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