お勉強168:膀胱温存療法話 #ASCO2021

https://meetinglibrary.asco.org/record/195945/abstract
https://twitter.com/neerajaiims/status/1401897267842355205

PEMBを維持で入れつつGEMベースのケモラジを
足していく、という試験
結果的には54人登録。
cT2-T3がほとんど。

52Gy/20Frの照射。

1年膀胱温存無病生存は77%
12週でのCRも88%。ただ、結構G3以上の有害事象が
35%と結構馬鹿にならん数字。


https://meetinglibrary.asco.org/record/196634/abstract
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/search/cancer/news/202106/570637.html

こちらはイミフィンジ+トレメリムマブの
RTへの上乗せを見る試験
(ケモは入っていない)
線量は64Gyまであてている
こちらはほとんどがcT2
CRは81%
1年膀胱温存無病生存率は76% OSは87%との事
サルベージは2例らしい。
こちらも消化器有害事象G3以上が12.5%


https://meetinglibrary.asco.org/record/195943/abstract
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/search/cancer/news/202106/570681.html

こちらはGEM/CDDPにニボを加えるという
上の二つに比べるとバリバリレジメン。
(RTは入っていないよう)

RTが入っていないのとcCRはかなり厳密に規定しているとのことで
48%と低め
ただ、この群で膀胱温存生存率は81.2%
cCR群ではメタは出てこない。

対象群はcT2-CT3が88%

厳密に規定したcCRでも1/4ぐらいが膀胱全摘へ行っている。
TMB高値(≧10mut/Mb)、ERCC2変異と、cCRまたはpT0が予後と相関と。

そもそものコントロールの膀胱全摘の
1年ぐらいの生存がどのぐらいか知りませんが(;'∀')
(5年で50%と先日泌尿器腫瘍学会のビデオで知った)
サルベージ入れての生存はあんまりいい気しないけど…

免疫療法を加えても膀胱温存の成果はこのぐらいなのか?
CRT±ICI⇒ICIが放射線治療医としては
気になるので、ペンブロの試験が気になるところだが、
ケモ+ICIだけでも結構いい成績なので(ただ全体の温存率は50%以下)
なかなか難しいところ。

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