お勉強74:セツキシマブの増感効果
https://ascopubs.org/doi/full/10.1200/JCO.20.02072
頭頚部がん(といっても結構p16陽性の中咽頭が多い)
でCDDP(weekly)とセツキシマブのガチンコ対決
T3/4では線量増加の効果も見ています。
結果としてはOSなどはもともとの対象群が予後いい群なので
優位差はついていないもののCDDP群が優位。
局所制御率ではCDDP群の勝利。純粋にセツキシマブは増感効果が
弱いということでファイナルアンサーなのだと思います。
というか、予後良好群でも差が出てしまうとは…
遠隔転移率は差がないですし、
遠隔転移がある場合の全身療法のセツキシマブは結構いい成績なので
薬としては生き残っていきそうですが、分子標的薬の中で唯一
増感効果が綺麗に示されていた薬なだけに何とも言えない気分。
T3/4の線量増加の効果は見られず
これも単純に対象が予後良好群だったからだと思われます