お勉強292:小ネタ(頭頚部・心臓)

小ネタ2つ

緩和学会誌より。看護師さんからの研究
頭頚部で口喝が起こるというのがいかに
生活的に・社会的に問題か、
つらつらと書いてある。
(おそらくこの報告はコンベ治療が主体と思われる)

私は(もちろんコンベでやった人も見たが)
IMRT世代だが、それでもやっぱり
お口は乾き気味で、もっと根本的に減らせるような
(増感剤とか防護剤とかで)手はないものかと思う。
まだ口が湿っているだけ(昔と比べりゃ)ましなんだけど
患者さんにとって「昔の患者は(ry」という話ほど
意味はない話はないわけで。
ゆっくり回復はしてくるが、元には戻らない。
IMRTで‘革命的に‘変わったのか、そうでないのか…

https://www.jacc.org/doi/10.1016/j.jchf.2022.03.006

SGLT2阻害薬はDMだけでなく、
心保護、腎保護作用でも注目されているらしい
(完全門外漢だが、すごい薬らしい)
細かいことを知りたい方は↓参照されて下さい

http://therres.jp/3topics/images/feature/20220428180530.pdf


今回はアントラサイクリンを使った人の中で
DMでSGLT2阻害薬を使っていた人と、
DMだけど使っていなかった人をマッチングして比較

・心不全発生率
・心不全による入院、
・新たな心筋症(EFが10%以上の低下で53%以下になったと定義)
・臨床的意義のある不整脈

等のイベントを比較
→1.5年観察で心臓イベントが3%対20%。OSも良い。

という結構大きな差の結果。
上の薬の解説を見るとリモデリングを防ぐ働きも
あるとの事で、RTの心有害事象も軽減してくれたらいいなぁ。

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