お勉強176:III期に対する周術期ICI


https://gantaisaku.net/?p=27416&fbclid=IwAR1bJKdCxOiDORPMlJgfOOWKJkKKITPhvGUIsx8PhJHrSo4yhwtJUpsRIf4

https://ascopubs.org/doi/10.1200/JCO.21.00276

デュルバルマブを周術期に組み合わせて使うコンセプト
DOC+CDDP⇒イミフィンジ⇒ope⇒イミフィンジ維持
の試験。
病理学的にN2と確認されたN2肺がんが対象。
(single stationとは限らないとの事)
術前治療後、82%が手術。
手術できなかった理由は主に病勢進行で、
RTを加えたからと言って改善しないだろう、
という筆者らの考察。

術後のMPRは62% pCRは18%
MPRは予後と相関
ypNは67%でステージダウン。
Nのステージダウンも予後と相関

過去のケモ⇒opeのデータと比べて
EFSやOSは非常に良い(3年で7割/6割ぐらいの感じ)
ほかのネオアジュバント試験でも程度差はあれ、
それなりのMPRは得られているようで、
「手術可能」の定義次第では
こういったレジメンの方が主流になってくるかもしれません。
(外科医としてはこれぐらいの生存が得られるなら
 術前ケモラジ+ICIにはこだわらない可能性が高い気がします)

肺がんの周術期ICIは以前も紹介しましたが
https://note.com/nijuoti/n/ncada27184d9b
まさに治療開発激戦区で、III相試験待ちですね。

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