ESMO23 放射線関連

ということでESMO23
放射線関連の注目演題




INTERLACE試験
要は子宮頸がん(Adも含むよう)に術前ケモ(カルパク)を
加えるのが予後を改善するか?という試験
対象はIB1期(N+)、II期、IIIB期、IVA期
(実際はほとんどIIB期 N+が6割 SCC8割)
小線源は3D IGBT

導入化学療法の完遂率は84%

観察期間中央値64か月で PFS HR:0.65 p=0.013で
導入化学療法有利
OSもHR:0.61 P=0.04で
導入化学療法有利
(結構きれいに差がついている)

遠隔転移がCRTのみ20%⇒12%になったのが
主な原因ではなかろうか、という考察

NPCに続き導入化学療法の優位性が示された。
単純に導入化学療法をしてもマイナスにならないぐらい
CRTが効く、ということなのか。
手術の導入化学療法がコケまくっていて
この結果は正直意外。



こちらも子宮頸がん。
デュルバルマブ投与はこけたが、ペンブロは成功。
CRTにペンブロの上乗せがあるかの試験
(CRT後もアジュバントのペンブロあり)

対象はステージIB2-IIBでリンパ節陽性、
リンパ節の状態にかかわらずステージIII-IVA

PFSは初回解析で改善
HR=0.70 P=0.0020
OSは有意差がつかないものの、改善傾向
HR=0.73 [95% CI, 0.49-1.07]

客観的奏功率は
PEMB群79.3%
プラセボ群75.9%とあまり大きな差はなし




UNION trial
いわゆるTNTにICIの上乗せがあるか見た試験
コントロールはいわゆるロングコースCRT→CAPOX→ope→CAPOX
試験治療群はショートコースRT(25Gy/5Fr)
→CAPOXにICI上乗せのレジメン→ope→CAPOX+ICI→ICI維持

基本はW&Wはせず、手術のよう
対象はT3-4、or N+
プライマリーエンドポイントはpCR率

pCR率は標準TNT群15.3%(低すぎな感がある)
試験治療群39.8%!!
TRGで見ても明らかに試験治療群の方が上
ウオーターフォールプロットも壮観である。

今後のEFSやOSも期待。

TNTにICIが加わると破壊力がスゴイ、という感じ
W&Wとしたら6割ぐらい直腸温存できるのでは…


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