お勉強167:irAEで早期中止はどうなのか@PACIFICレジメン

https://www.jtocrr.org/article/S2666-3643(21)00056-4/fulltext

(openです)

PACIFIC試験後、切除不能肺がん
(別に切除可能Ⅲ期であっても個人的にはいいと思うが)
の治療はCRT後のイミフィンジとなっている。

肺炎で中止になる人が多いが、
一般的にirAEで免疫チェックポイント阻害薬を
中止する人は、他がんでは「予後がいい」という報告もある。

そこで、この研究では
イミフィンジ投与後中止に至った患者を中央値でcutして
(約二カ月)
「早期中止」と「後期中止」に分けて影響を見ている

どちらも肺炎が多い
筆者らは照射野などと比べて放射性肺臓炎か
irAEかは判別した、というが若干
そりゃ無理やろ、感。

結論から言うと
PFS中央値で中止しなかった群(PDが入る)が29.5ヶ月
早期中止群10.7ヶ月
後期中止群32.9ヶ月
と早期中止と後期中止群には優位な差。
優位差はないが、数字上は後期中止群は中止なし群より良いぐらい。

筆者らは早期中止群の場合、irAEが落ち着いていて
再投与可能ならば再投与をした方がいいだろう、との結論。

個人的には早期中止群と後期中止群とで
機序が違っているのだろう、と感じた。
たぶん早期中止群は幾分かやはり
RTの影響が何かしらあると思う。
「純粋なirAEで中止した人」
はこの論文の観察期間では何とも言えないが、
むしろ予後がいい、という可能性はあるよな、
と興味深く思った次第


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