お勉強71:食道がんCRTの有害事象

https://ro-journal.biomedcentral.com/articles/10.1186/s13014-020-01664-7

食道がんで心臓線量が予後に影響する、
というさもありなん、
というかこれからはやると思われる論文。

そもそも
ちょっとかする乳がんで問題視されて
ホジキンのマントル照射でも問題視され
最近は肺癌でも問題視されてるのに
丸あたりも丸あたりな食道癌で
問題にならないわけがないのに
食道癌は予後が悪くてみんな無視してただけ。

日本ではケモラジ、ポジティブな試験の結果が
相次いでおり、これからケモラジ症例は
増えるとおもわれる。

しかし放射線治療医はここで内省も必要。
個人的にはここ数年でバンバン論文
でて、ケモラジはまた新たな問題と
戦うことになると予言しておく。

筆者達も俺たち結構ブルーオーシャン
見つけてかいてみたぜ的なところを
チラホラ感じる書き方です。
(筆者ら曰くこの類の論文は過去に1〜2報で、根治ケモラジに
 限った論文はこれが初めてらしい)

わたしには統計学的に
良くわからないところもありますが、
一応斜め読みでは
とりあえず扁平上皮癌根治(50Gy以上)をIMRTでやった症例を検討。
(手術した群は除外)
予防照射は無し。
心臓線量指標がOSと相関!
心有害事象と心臓線量指標は相関。
心臓有害事象としては不整脈とかもあるが
心嚢水がやっぱり一番多い。
筆者達も考察しているが、
心臓の亜部位ごとの評価は面白そう。

JCOGとかで、循環器内科も巻き込んで、
いっちょ前向き観察研究ぐらいして欲しい。

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