お勉強476:N2aとN2bと別れたけれど…
https://www.jtocrr.org/article/S2666-3643(24)00064-X/fulltext
肺癌のステージングは第九版になって
N2a/N2bに分かれることになった。
N2aは単発リンパ節転移、ということで、
手術適応を探ろう、というようなニュアンスがあったとは聞く
そこで、cStagingの精度について検討した論文。
UKからの報告。cN2aと診断されて、
(CT/PET/EBUSでやっている)
115例の手術例を解析
(一つの病院のコホートと複数病院のコホート
で調べている)
33%(38/115例)がpN2bにアップステージされた。
アップステージの理由は、
EBUSでアクセス不能なリンパ節(34%)
※#5/6/8/9
サンプリングしなかったリンパ節(40%)
※サイズやらでサンプリング閾値ではなかったと
偽陰性サンプリング(26%)だった。
扁平上皮癌はアップステージされやすい傾向
(P=0.052)
PETでも光らないので
マイクロメタかと思いきや
cN2aと判断して、リンパ節の性状も調べた群では
53%がマクロメタで、32%が節外浸潤ありと。
cN2a→手術、というのに警鐘を鳴らす結果
筆者らはcN2aでも"resectable"なら
手術治療と非手術治療と生存で差がない
という昔のデータも出しつつ
個数よりも“resectable”かが大事なのでは?
と主張。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?