お勉強154:脳転移予測、ここまで…@ASCO2021


https://meetinglibrary.asco.org/record/201550/abstract
乳がん脳転移ネタ

かなり衝撃的な発表。

TNBCでネオアジュバント化学療法でCRになった患者の
「髄液中のctDNA(CSF-ctDNA)」を測定して、ポジティブかネガティブか見たうえで
前向きに観察。

手術後後、CSF-ctDNAが検出されたのは126/323例(39%)で、101/126例(80%)がIII期と診断された。
126例中124例(98.4%!!)のctDNA+患者がその後脳転移を発症。
一方、ctDNA-の患者では、2名(2/197、1%!!)のみ。

CSF-ctDNAは、PFSおよびOSと関連、
ctDNAが検出されないことは、
PFS(HR 0.3; p = 0.002)およびOS(HR 0.2; p < 0.01)と関連。
観察期間の中央値が3年で、
ctDNA+とctDNA-のPFSの中央値は、
13か月vs.到達せず。p = 0.004
MST(手術後)は16か月vs.到達せず。
多変量解析では、検出可能なCSF-ctDNAが、
脳転移発症と24ヵ月後の死亡率の最良の予測因子。

年齢、病期、Ki67は、予後とは有意に関連せず

98.4%vs.1% という衝撃結果。
脳転移の発症がここまで予測できる???

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