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【風の時代】の上手な渡り方 序章

~序章~

思い起こせば、これまで私の役割って、新しい風を吹かせる台風みたいな存在だったかもしれません。

今、盛んに言われる地の時代から風の時代への移行を思う時、似たような感覚を既に味わっていたのを思い出したのです。

~既に経験した事実~

私は、20代、アメリカ留学から戻って来た時、ちょうどバブルが弾けたタイミングで、なかなか就職が決まりませんでした。
心の中でも通訳になることしか考えていなかったのもあり、そうなるまでの期間、当時は珍しかった派遣社員として仕事をすることを選びました。

今と違って、専門職の匂いが強かったので、英語のスキルを活かしながら特別な存在として会社に入っていく感覚でした。

だから、いつも一風変わった風をその場に醸し出していたと思います。いう事もやることも普通の会社の風土にはぶっ飛んでいたと思います。

ある日、英語のスキルが買われて、民族系の会社が外資となってすぐの会社に副社長秘書として雇われることとなりました。
ただでさえ、派遣という立場で異端であるのに、外資側が新しく雇った社員という目で、これまでの民族系の社員の方々は見ていたと思います。


外資側の役員は、組織改革を進めていて、私にはアメリカで感じていた会社の在り方に照らしてもごく自然で当たり前な内容でした。


でも、民族系の社員の方にとっては何もかもがすぐに受け入れられない文化のようで、物凄く抵抗する人や、貝のようになって目が死んでいる人達も居ました。


今振り返ると、当時20年前のことですが、ハンコを止めて稟議書を全てオンライン化したり、権限移譲をして組織をフラットにしていったり、会議もオンライン化していたので、ちょうど今と重なる感じです。

会社の中で起こっていた葛藤や、人と人との摩擦、不安感、逆に新しい時流にイキイキとした人などがごったになって今と似てるなぁと思うのです。


で、そういう時どうすればいいか?
これはもう、誰もが頭ではわかっていることですが、流れに乗るしかないってことです。

いずれ、(今は違和感あっても)それが主流となる訳ですから、流れには早く乗って、早く本流に乗っかって体も頭も慣らしておいた方が楽です。(でした。)


その後、組織改革の外国人コンサルと一緒に通訳して会社を訪問する仕事もするようになるのですが、その時も同じでした。

抵抗しても、異文化を早々に受け入れるしかなくて、そこでいかに自分が居心地よい場を創っていくか?それに徹する方がうーんと得策です。(でした。)


そんな経験からも、これまでの「地の時代」で当たり前だとされてきた価値観を、早く手放し、ぶっ飛ばすのが、来月から始まる「風の時代」に上手にシフトする得策だと思っています。 

つづく