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妊娠中の事件

息子を妊娠中、大変なことがありました。
それは父の自殺未遂でした。

私の実家は食料品店を経営していました。

個人経営でありながら、母の惣菜やお弁当のおかげで売り上げは悪くはありませんでしたが、借金もあり、当時、祖父は寝たきり、母は高血圧で200近い数値の中朝から晩まで働き、10人の従業員をかかえ、確かに働いても働いても、報われないそんな感じではありました。なので、私も両親を助ける為に妊娠中家業の手伝いをはじめました。

父はすぐお酒に逃げる弱い部分があり、毎日の売り上げに一喜一憂しているうちに不安が強くなり、躁鬱病を発症していました。

躁の時の父は、理不尽な理由で母や私を責めていました。そして鬱の時は自分の不甲斐なさを嘆き落ち込み自分を責めていました。

私はそんな父をみながら自分の貯金を切り崩し、母が倒れてしまわないように、毎日不安な中の妊娠生活を送っていました。

安定期に入った時、父が朝自殺未遂をしました。
一瞬パニックになり、頭が真っ白になりました。
でも、お店を開けないといけない
穴を開けるわけにいかないと、気持ちを奮い立てました。

なんとか父は一命をとりとめました。
けれど、すぐに復帰できるはずもなく、出産直前まで
中央市場への買い出しから、慣れない仕事に朝から晩まで走り回る毎日でした。

穏やかな妊娠生活とはほど遠い日々を過ごしていた私はのちに、息子の障がいの原因の1つに、このときの自分のせいだと思いこんで自分で自分を責めてしまったときもありました。

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